やっと涼しくなり始めた今日この頃。
ご主人様は庭を見つめてなにやら考え込んでいるご様子。にゃんこ様にも憂愁という言葉があるのかと心嬉しい執事でございます。
「ご主人様、やはり秋は憂いが増すものですね~」
「うむ、そうだな。たわわに実ったブドウがいつわしの口の入るのかと思うと嬉しいも増う増すだにゃ~。よくわかってるいじゃないか~」
「・・・?嬉しい?」
「嬉しいではにゃいか」
「・・・いや、私はですね。憂いが増すって言ったんですよ。憂い、です!」
「だから嬉しいだろ~。違うのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「早く、ブドウが食べたいな~。今年はカラスに食べられないように袋をかぶせたもんね~。ルンルン~♪」
執事は勘違いをしておりました。食欲には勝てなかったんですね。
でもご主人様、ぶどうって食べられましたっけ?
あんこやヨーグルトやケーキは大好物でしたが、リンゴ、バナナ、ミカンなどは逃げ出すほど苦手だったような気が。
「がぁ――――ん」
声が聞こえてきそうなほどな、意地っけプリです。
ちょこっとでている手が(笑)
「ブドウの代わりににゃんこ専用のカニカマをお出しいたしますよ。それで機嫌を直して、そこから出てきてくださいよ~」
と、いうことで、ご機嫌のポーズ!!
※ 庭で採れたブドウはクロネコの執事が美味しく頂きましたトサ。