クロネコの執事

黒猫一匹と茶虎二匹とのまったりネコライフ

磐音 最終巻

2016-03-01 17:24:42 | 本と雑誌
陽炎ノ辻 ─ 居眠り磐音江戸双紙 1 (双葉文庫)
一巻から読みたい方はこちらから。

旅立ノ朝-居眠り磐音江戸双紙(51) (双葉文庫)
最終巻です。


坂崎磐音の半生にわたる旅が完結しました。 前途洋洋の19歳。
三日後には親友の妹との結婚が控えていた。それが藩を牛耳る者どもの策略にはまり上意打ちとはいえ親友を殺めなければならなった陽炎の辻。
脱藩し江戸へ流れ着き・・・。
重き荷を背負っての半生。
そして幕府御用道場の道場主なるまで長い歳月が51巻に収められています。

磐音、よくぞここまで。

他にかける言葉が見つかりません。
読み始めたのはこの3、4年からですので本当に初心者です。恥ずかしながらNHKのドラマで知ったのです。
エンディングの猫のイラストが可愛くて可愛くて。
それが楽しみで見始めたようなものですが、いつしか磐音のすがすがしさに目が離せなくなっていたのです。

読み終わって時間が経ち、思うのは磐音の父正睦のこと。
江戸勤番が終わりこれから父と嫡男磐音とで藩政改革をしようと思った矢先の出来事。
その息子は許嫁の兄を上意討ちで打果たし、脱藩し生き方知れず。
諸々あり自身も取り潰しにはならなかったものの蟄居閉門。
嫡男磐音が居てくれてさえいたらとその無念はいかばかりであったことだろうと、今になって思います
正睦にとってのどん底であったろうと思います。 この物語は正睦の半生と言っても良いかもしれません。

胸躍る半生をありがとうございました。
次回は是非磐音の嫡男空也の剣術家としての話をお願い致します。

陽炎ノ辻 ─ 居眠り磐音江戸双紙 1 (双葉文庫)
旅立ノ朝-居眠り磐音江戸双紙(51) (双葉文庫)