SASRA 1 (1) (B-BOY NOVELS) |
先日、クロネコの執事は執事喫茶で有名な某所へクロネコの執事の見習いと共に出かけたのです。
そこで手に入れたのがこの「SASRA(全四巻)」です。勿論セット買いです。
輪廻転生物。そのどれもが悲劇で終わる。泣けました。特に6回目の転生の二人には。
「たっ、旅に・・・」
唇が震えた。
「わ・・・私は旅に出たと・・・一に・・・」
喉元に突き立てられた切っ先に、末期の言葉も奪われた。
死んでしまったと泣き暮らすよりは、何故会いに来ないとなじられるほうがいいと、死に逝く中で自分に刃を振るった相手に薄く微笑んだ主人公。健気です。
恋愛って一途でそこに打算とか妥協とかないんですね。まして勝負事のように惚れたら負けみたいなものは意味をなさないし入り込む隙間はないんですよね。(まあ、結婚とか安泰な生活とかを無視すればですが)
人種や年齢、性別さえも超越できるのが恋愛のいいところです。惚れて惚れて全てをなげうってさえも一緒に居たいと思わせてくれるパートナーと巡り会いたいところです。
「恋は奪うもの、愛は与え合うもの」
声優の岩田光男さんが言っていたのを思い出しました。『与え合うもの』いいですね。与えるものじゃなくて、与え合うんです。
何かを差し出したらそのお礼があるんですよ。それは相手の笑顔かもしれない。でもその笑顔が見たくて差し出したんですからもうこれに勝る喜びはない。与え合う、そのものになるわけですよ。ピュアです。
笑顔が見たかったらまず自分が笑わなければ。微笑んでみせれば自分がみせた数倍もの輝きの笑顔が見ることができるかもしれない。いや、見ることができる。それができる相手と恋愛したいです。
いいなあ、クロネコの執事はすっかり腹黒になってしまったのでそんな感情とは無縁になってしまいました。
つけたし。
もう滂沱の涙でした。久しぶりに涙で字が読めないというのを味わいました。
四人の作家さんがリレーで書いているということなのですが、誰がどのパートなのか皆目わかりませんでした。精進の仕方が足りないということでしょうか。修行をいたします。
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