余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

ウサギのきせき

2021-04-24 23:03:20 | 写真の扉の詩
『ウ光を当てないで下さい
かわいいけれど
突然だからびっくりするじゃないですか
耳だってととのってないし
はずかしいわあ
めちゃはずかしいわあ
僕はすき――
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恋の木

2021-04-24 23:02:01 | 写真の扉の詩
いつだったか君にあった恋心はなくなって
いつだったか僕の恋だけが
育まれ成長が止まることはない
雲に届きそうな恋の木は
一本だけ高いせいで
もはや誰にも気付かれない
こんな声さえ聞こえてくる
「邪魔な木だね」
君に届かないなら
いっそのこと枯れてしまおうか
君が僕を見ない日に
葉は散り 背丈は縮こまり
老衰していく肌を虫達が食べる
自然が僕を生かしてくれる
ごまかしのせんべいを食べても
この恋はにがくてたまらない
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花占い

2021-04-24 23:00:23 | 写真の扉の詩
何も感じない自分
肌色は何色
冷たく吹く風に押されては
感じ方を忘れ
空色は何色
恋は花色

  来る 来ない
  信じる 信じない
  愛してる 愛される
  花びら占いの君の心は
       待ち遠しい
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不条理の

2021-04-24 22:18:58 | ウイルス時代(短歌)
不条理の
脱臼かかえ
ぎっと目を
瓦解愛すの
不明の適宜
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慎重に

2021-04-23 22:38:34 | ウイルス時代(短歌)
慎重に
下唇を
噛みしめて
ぎこちなき歩に
スティグマをつけ
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