先日、畑で苗を定植していたら
トンボが一匹飛んで来て
私の目の前に降り立ちました。
見ると、羽がボロボロに欠けていて
もう最期の時を迎えようとしている様でした。
もうすぐ体を脱ぐんだね。
良い虫生だったかい?
地球は楽しかった?
と、いろいろ話しかけてみましたが
こちらを向いたまま、じっとして動きません。
いま、この子の目には何十人もの私が映っているのかな。(←トンボの眼)
虫生最後に見る映像が私になるのかな。
最期の時を一緒に過ごそうって来てくれたの?ありがとうね。
などと話しながら作業を進め
畝を一周して元の場所に戻って来ると
トンボは、まだ同じ場所にいました。
苗の定植が終わったので、畝にネットをかけるため
トンボをどかそうと、手ですくい上げようとしたら
体が固まったように動かないので
あ、もう逝ったのかな…
と思ったら、少しだけ足を動かしたので
手にのせて、隣のサツマイモのつるの茂みに乗せました。
体の機能が少しずつゆっくりと止まっていくのを
ただ静かに穏やかに感じている様でした。
死というものは、悲しんだり、怖がったり、絶望するようなことではなくて
すごく自然なこと、穏やかな日常みたいなことなんだよ。
と、トンボが伝えてくれている気がしました。
「ゆっくりしてね。おやすみ」と言って
作業を終え、畑を後にしました。
トンボとは正反対の世界のふたり🐾⇩
教えられたような気がしました❗