たまには、くるりんの野菜づくりについて、真面目に書いてみようと思います。
お客さまから「無農薬なのにキレイな野菜ね」と言っていただくことがあります。
嬉しそうに買っていただくと、こちらも嬉しくなります。
「キレイですね…」とけげんな顔で去って行く方もたまにいますが
ホントに無農薬なのかしら…(疑)、と思ってるのかな?
収穫した野菜を洗ってそうじして、出来るだけキレイにして袋詰めするようにはしています。
虫食いに関しては、無農薬で栽培している以上、もちろん沢山あります。
虫食いは、味に損傷がない程度なら販売することもありますし
多くは自家消費になります。
できた野菜の何割かは虫食いですが、それを当たり前と思っていて
そこは、農薬・化学肥料を使う慣行(かんこう)農家さんの感覚と大きく違うところかもしれません。
でも、できるだけ虫食いが出ないようにはしています。
基本的には、農薬や化学肥料を使わないことで
土壌の微生物や虫、小動物が畑に存在し
それによって、ある種類の害虫だけが大量発生するのを防いでいる
同時に、そういう畑で育つ野菜は
病気などに抵抗力があるため、強く育つのだと考えています。
それでも秋から春の間に栽培する柔らかい野菜(自生でないもの)に関しては
春と秋には虫食いでボロボロになってしまうのと
気温が低い時期は生長がストップしてしまうので
一つ一つの畝にトンネルをかけ、防虫・防寒をします。
慣行栽培(農薬・化学肥料を使う)されている野菜は
生長段階で何回か農薬をかけることで、虫や卵を死滅させる方法で防虫し
化学肥料を使って、早く大きく育てることができます。
畝間を狭くして、広い面積で大量に生産することができるので
比較的安く販売することができるのだと思います。
無農薬栽培は、慣行栽培に比べて手間もかかるし
おなじ面積で生産できる量が格段に低いため
農家が生活費をまかなうための収入を得ようとすると
比較的高額になる傾向にあります。
ただ、あまり高額の値段では一部の方にしか購入してもらえず
結局、十分な収入を得られず生活できない・・・
こういった壁に突き当たる有機・無農薬農家は少なくないと思います。
慣行(農薬・化学肥料を使う)農家さんも
台風などで収穫が半分以下になることもあるし(→市場価格が高騰)
収穫した野菜をJAに納品する際、少しでも形や大きさが違うだけで
多くの野菜が「規格外」ではじかれたり(←運搬する箱に定数を入れるため)
市場に同じ野菜があふれて価格が暴落したり(→大安売り、または廃棄)
さまざまなご苦労があると聞いたことがあります。
栽培方法にかかわらず、楽をしている農家はいないのだと思います。
スーパーの野菜が高いと憤慨する方も多いですが
同じスーパーで「大安売り」で野菜を買うこともあるのなら
プラスマイナス考えて、それほど怒ることもないのでは・・・
くるりんは、市場価格に関わらず、あまり値段を変えず(乱高下せず)にいるつもりです。(天候によって収穫量は乱高下しますが・・・)
スーパーのように大安売りすることはできませんが
スーパーのように値段が高騰することもありません。
なので、店頭を通りすがる人には
ある時は「高いわね!」と言われ
ある時は「まぁ安いわね!」といわれ
市場価格の乱高下によって反応が全然ちがいます。
売り上げは、未だ生活していくには厳しいけれど
このまま「くるりん流」で行こうと思っています。
ちなみに、 栽培技術はまだまだ試行錯誤で
いろいろと試みては、成功も失敗もあります。
小さな苗をポットで育てるための「培養土」に関しては
くるりんオリジナルの培養土がほぼ完成しつつあります(嬉)
これからも、お野菜たちのことをよく見ながら、地道に経験と知識をつんで行こうと思います。
「母ちゃん、話長いよ~」
はいはい、では真面目な話はこのへんで。
最後に、またまた
フライング・コウちゃんです。
ジュワっち