猛威を振るう新型コロナウイルス、緊急事態宣言へ

緊急事態宣言に着手
政府は5日、感染者の急増を受けて、改正新型インフルエンザ対策特別措置法に基づく「緊急事態宣言」の準備に着手したとのことです。
6日に専門家らで構成する「基本的対処方針等諮問委員会」を招集して諮問し、7日か8日に宣言することになりそうです。
対象となる地域は、東京都と神奈川県など首都圏をはじめ、大阪府や兵庫県など増加傾向が顕著になっている都道府県が候補に挙がっているとのことです。

5日に確認された国内の新たな感染者は360人
クルーズ船を含む国内の感染者総数は4570人に、また、死者は104人に上るなど、感染の拡大が加速しています。

都内の日ごとの感染者が最多を更新し143人
5日に確認された都内の感染者は143人、1日ごとの感染者数の最多を更新して2日連続で100人を超えました。
5日確認された感染者のうち、経路不明の感染者が92人に上りましたが、感染経路不明の感染者が増えていることは、爆発的感染拡大の前触れです。
東京都で5日までの累計感染者は1033人と1000人を突破しました。

厚生労働省の試算を大きく上回る感染者
厚生労働省では、現状の対策のままでは3月23日から4月8日までの都内の感染者が530人程度増えると試算していますが、5日までに既に1033人となりました。
小池都知事は、緊急事態宣言について「国にしっかりと判断してもらい、早期に結論を出して頂きたい」と述べています。

軽症者は借り上げたホテルへ受け入れ
東京都は、あさって7日から都内のホテルを一棟借り上げ患者を実際に受け入れる方向で本格的な準備を進めていて、これにより1000床を確保できる見通しとのことです。
東京都の感染者は、感染症指定医療機関の病床数118床など確保した750床を大きく上回っていますので、今後、重症患者が増え、集中治療室（ICU）で人工呼吸器や人工心肺装置「ECMO」などを使った集中治療が必要になったときに受け入れる病床を確保するため、軽症者は借り上げたホテルの部屋に滞在してもらい、重症化した場合は感染症指定医療機関で集中治療することにしたもので、現在入院中の軽症患者も含まれます。

「若い世代が自らの感染を自覚しないまま活発に動いて高齢者らが感染し重症化します」自覚ある行動をお願いします。

福井市のラウンジ ヴァンテレーヌのクラスター拡大
昨日までに従業員と客複数の感染が確認されていた福井市のラウンジ「ヴァンテレーヌ」の感染者の接触者の感染が拡がり、5日までに合わせて30人の感染が確認されました。

岐阜大医学部付属病院の医師3人が柳ケ瀬のナイトクラブで感染
岐阜大医学部付属病院は４日、精神科の男性医師3人について、新型コ3イルスの感染が確認されたと発表しました。
うち1人は今月1日から岐阜県内の別の精神科病院に勤めているとのことです。
3人は、クラスターが発生したと岐阜市柳ケ瀬のナイトクラブ「シャルム」を3月26日に訪れていました。
同クラブ関連の感染者は、従業員・客とその濃厚接触者など18人となり、うち1人は医師の0歳児でした。

松戸市のヤマト運輸南花島支店でクラスターか
すでに従業員2人の感染が確認されている松戸市の「ヤマト運輸南花島支店」の従業員と家族6人が新たに感染しました。
千葉県はクラスターの可能性があるとみて調べています。

国内の感染者数

世界の感染者120万人超え、死者は6万5000人
米ジョンズ・ホプキンス大学が、世界保健機関（WHO）や各国政府の発表をもとにした集計によると、世界の感染者数が5日、120万人を超えました。
最多の米国は感染者数が31万2000人を超え、世界の約4分の1を占めるほか、スペインは13万人台、イタリアは12万人台でした。
世界の死者数は5日午後10時時点の集計で約6万5000人で、最も多いのはイタリアで1万5362人となっています。

主な国・地域の感染者数