医療関係者の感染拡大で医療崩壊も
医療関係者の感染拡大に歯止めがかかっていません。
東京都内では、新型コロナウイルスに感染した医療関係者が、少なくとも240人近くにのぼることが分かりました。
JNNが東京都内の病院に対し医療関係者の感染について電話などで問い合わせたところ、少なくとも29の病院で239人の医療関係者の感染が確認されていることが分かりました。
最も多かったのは院内感染が発生した台東区の永寿総合病院で、医師や看護師ら合わせて73人、次いで研修医の集団感染が確認された慶応大学病院の29人でした。
また、都内に15ある高度な医療を担う特定機能病院のうち、半数の8病院で医療関係者の感染が判明するなどしていて、医療の要とも言える大規模病院が通常の手術や外来診療を制限する事態に追い込まれています。
新型コロナ以外の患者6%陽性、地域の状況反映か
慶応大学病院が今月、新型コロナウイルス以外の治療で手術や入院をする予定だった患者67人に対して、感染しているかどうかPCR調べる検査を行ったところ、およそ6%の人が陽性だったことが分かり、病院は地域での感染の状況を反映している可能性があるとしています。
患者は全員、感染した際に見られる症状はありませんでしたが、およそ6%にあたる4人が陽性と確認されたとしています。
この結果について、慶応大学病院は患者は病院の外で感染したものと考えられ、地域での感染状況を反映している可能性があるとしています。
軽症者はホテル療養に 厚労省方針転換
新型コロナ感染者の増加に伴い重症者用の病床を確保するため、厚労省はこれまで軽症者の療養場所について「自宅またはホテルなどの宿泊施設」と自宅療養優先の見解を通知していましたが、埼玉県で軽症者として自宅療養していた患者が重症化して相次いで死亡したことや急増している家族内感染を防止していく必要があるとして、ホテルなど宿泊施設での療養を優先させる方針に転換しました。
加藤厚労相は理由について「家族内感染を防止していく必要と患者の容体が変化する可能性がある」と指摘。宿泊施設には医師や看護師が常駐し「より患者の安全につながる」と強調しました。
家庭内感染の危険性や数時間で重症化へ激変することについては以前から指摘されていたことであり、当初からホテルなどの宿泊施設での療養を優先させていれば、家庭内感染は相当防止できたし、重症化へ激変して死亡することもなかったことであって、政府及び政府専門家会議が自宅療養を優先させたことは間違っていたのです。
東京オリンピック・パラリンピックの再延期は絶対ない
東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は22日、新型コロナウイルスの感染拡大で1年延期となった東京大会の再延期は「絶対ない」との見方を示しました。
「選手のことや大会運営上の問題を考えても2年延ばすことは技術的に困難」と説明。感染終息に懸念があり、安倍首相には「2年は考えなくていいんですか」と尋ねたが、「首相が1年でいいと決断した」と明かしました。
1年で終息しなかった場合は、中止するようです。
マスクの仕入れ値7倍に
新型コロナウイルスの感染拡大で世界的にマスクの需要が増え、値段が上がっていることを受け、消費者庁などは22日、一般消費者向けのマスクを適正な価格で売るよう、業界団体に要請する通知を出しました。
国が輸入マスク取扱事業者などに聞き取ったところ、使い捨てマスクの1枚当たりの仕入れ値は、従来は5~7円でしたが、現在は35~50円程度まで上昇しているとのことです。
各国での増産により原材料価格が高騰していること、欧米や中東を含め世界中の企業が激しい調達競争をしていることが上昇の原因とのことです。
国内の新たな感染者は436人、感染者の累計は1万3141人
国内では23日、新たに436人の感染が確認され、国内の感染者は1万2429人、クルーズ船乗船者を含む感染者の累計は1万3141人になりました。
また、1日としては最多となる29人の死亡が確認され、死亡者は累計で341人になりました。
都内の新たな感染者は134人、感染者の累計は3573人
東京都で23日、新たに134人が新型コロナウイルスに感染していたことが分かりました。
これで都内の感染者数は3573人となりました。
都内で新たに感染が確認された人は、4月14日から10日連続で100人を上回ったことになります。
軽症者として自宅待機中だった50代の男性が死亡
新型コロナウイルスに感染し、自宅待機中だった埼玉県内の50代の男性が死亡した問題で、埼玉県は死亡の前日、男性が保健師に対し、体調の悪化を訴えていたことを明らかにしました。
県は、男性の症状に緊急性が認められなかったためすぐに入院させる措置は取らなかったとしています。
この男性が死亡の前日、健康確認のため連絡を取った県の保健師に対し、体調の悪化を訴えていたことを明らかにしました。
埼玉県では、17日にも、新型コロナウイルスに感染した70代の会社役員の男性が自宅待機中に体調を崩して、救急搬送後に死亡しており、自宅待機中の死亡は2人目とのことです。
埼玉県内では、病床がひっ迫していることなどから、21日までに感染が確認された686人のうち半数以上の349人が自宅での待機を余儀なくされています。
富山市の小学校でクラスター
富山市教育委員会は22日、市立神明小学校の10歳未満の児童3人が新型コロナウイルスに感染したと発表しました。
いずれも15日に感染が確認された男児と同じクラスで、21日には担任の教諭の感染も明らかになっています。
同小では13日から臨時休校中ですが、4月6日の始業式と8~10日に臨時休校に向けた登校日を設けており、市保健所は「この間に感染が広がり、クラスターが発生した」として経緯などを調べています。
横浜市の菊名記念病院でクラスター
横浜市では20日、これまで医師3人の感染が確認されている菊名記念病院で、医師3人と理学療法士2人が新たに感染しました。
同院の感染者は計8人に拡大しました。
草津市の歯科医院でクラスター
滋賀県は22日、17日に歯科衛生士1人の感染が確認されていた草津市の歯科医院で、22日新たに同僚4人の感染が確認されたと発表しました。
これで院内での感染者はあわせて5人になりました。
滋賀県は、クラスターが発生したと判断し、通院していた患者などが感染していないか調べています。
イタリアのクルーズ船「コスタ・アトランチカ」のクラスター拡大
22日までに外国籍の乗員34人の感染が確認されていた、修繕のため長崎県の三菱重工長崎造船所に停泊しているイタリアのクルーズ船「コスタ・アトランチカ」で、23日新たに14人の感染が確認され、同船のクラスターは合わせて48人となりました。
県などによると、乗員は外国人623人で乗客はいないとのことです。
乗員はどこで感染したのか。船外への感染拡大はないのか、市民からは不安の声が上がっています。
女優岡江久美子さんが新型コロナウイルス感染症で死亡
女優岡江久美子さんが新型コロナウイルスに感染し、23日午前5時20分都内の病院で亡くなったことが分かりました。
岡江さんは今月3日に入院してICUで治療を受けていました。その際、PCR検査を受け、新型コロナウイルスの感染が確認されたとのことです。
警察が変死として扱った事案で、死後に感染が確認されたケースが15人
路上や自宅などで容体が急変して死亡し警視庁が変死として扱った事案で、死後に、新型コロナウイルスへの感染が判明するケースが、3月中旬から今月22日までに15人に上ることが分かりました。
国内の感染者数
世界の感染者267万1千人超え、死者は18万6千人超え
米ジョンズ・ホプキンス大学が、世界保健機関(WHO)や各国政府の発表をもとにした集計によると、世界の感染者数が日本時間24日午前3時時点で、267万1024人となり267万人を超えました。、死者は18万6372人となりました。
国や地域別の感染者は、アメリカが84万7985人で最も多く、スペインが21万3024人、イタリアが18万9973人、フランスが15万7135人、ドイツが15万1195人などとなっています。
また、国や地域別の死亡者は、アメリカが4万7034人と最も多く、イタリアが2万5549人、スペインが2万2157人、フランスが2万1340人、イギリスが1万8738人などとなっています。
主な国・地域の感染者数