
最近電車での移動時間が長くなったんでもっぱら読書。
勘を頼りに本を選ぶけど、外れのことも多いし。
でもこのところ読んだ本のなかでこの3冊は特に面白かったです。
《けもの道を笑って歩け》園子温。
園子温は言わずと知れた映画監督です。
でも、彼の監督作品は一本も観てないような。。。
観てなくとも強くて前向きな生き方には刺激されるし、映画人なので引用する映画の話は面白かった。
自分の心がふにゃふにゃであたりさわりのない日常に埋もれてるけど
そんな時、言いきりの文はちょっとした喝をいれてくれるよう。
《八月の六日間》 北村薫。
ああもう北村薫さん大好きです。
それなのに最近読んでなかったのは何故だろう。
山ガールを主人公とした本には湊かなえ《山女日記》とかあるけど。
北村さんの本の方がずっと好きです。
たぶん主人公の性格と山に対してのスタンスとかが好きなんだろうな。
でも、山に持ってく本は3冊は多いかなあとか。
何故いつもじゃがりこを持って行くんだとか、岩稜歩きはボルダリングで上達するよとか
対話しながら読み進める。
山小屋のドアの傷が魚の形をしている(だったと思う)というような表現も好きです。
でも、山に登りたくはなりませんでした

《東京の下町》吉村昭。
吉村昭さんは歴史(戦争?)小説の人という印象が強いけど、これはご自身の子供時代の東京を
思い出して書いておられます。戦前、戦中の昭和です。
吉村さんは子供の頃日暮里で育ったそうです。(わりと裕福)
お祭りの話、映画の話、火事の話などが興味深かったです。
みんな昭和というとあの頃はよかったというけど、冬は(ちゃんとした暖房もないので)寒かったとか
美化しないで書いてるのがよかったのかな。
その思い出には、人との思い出も含まれてます。
永田力さんの挿絵も好きでした。
面白かった本なのに感想をと、書くとうまくかけません。
まあ自分の備忘録ですから
