クズラのブログ

日頃の農作業や社会活動、そして両親の介護などを綴ります(22年1月記)

小便器を汚さないため「ホースを下に」

2014-02-10 | その他
 男性は高齢になると、小水の勢いが弱まる(特に排尿の後半で)人がいて、小水が逆方向に落ち、小便器(の手前)を汚したり、自分のズボンを汚したりすることがあります。これを解消する方法が「ホースは下に」です。

 私は、「弱勢水流の球面伝い逆落ち現象」(笑)を解明しました。

 先端が球面の物体の先端部分から液体が放出されるとき、勢いがよければ慣性の法則に従って前方に進みながら、次第に地球の引力によって放物線を描いて地上に落下します。

 ところが、液体の勢いが弱いとき、前方に進む力よりも、物体と液体との分子間力の方が勝り、液体の表面張力も働き、液体が物体の表面を伝う状態になります。

 そして、引力によって液体は球面の最下部に向かい、最下部を過ぎると、分子間力よりも引力が勝って、少量の液体を残して大部分の液体が球面から離れ、放物線を描いて地上に落下します。このときの放物線の方向は、最初に液体が放出される方向と逆向きになります。

 この現象を人の生活に引き寄せてみると、加齢や前立腺肥大などで尿の勢いが弱まっている場合に当てはまります。

 放尿の終了に近づいてその勢いが弱くなるときなどに、この「弱勢水流の球面伝い逆落ち現象」が生じるのです。そして、逆方向に落ちる尿が便器の手前部分を汚したり、運が悪ければ尿がズボンに掛かったりすることがあるのです。

 その対策は、尿の放出方向を真下にすることです。

 便器との間隔を詰め、便器の外にこぼれないよう真下に向かって放尿することで、この現象を生じさせないようにすることができ、ズボンが汚れるのを防ぐことができます。

 お試しください。


(2/26加筆)

 この現象解明による利益は、年配の男性にあるだけでなく、便器の汚れを気にする公衆トイレの管理者や家庭トイレの清掃当番の方々にもあります。

 男性トイレで「一歩前へ」という貼り札を見かけることがありますが、「ホースを下に」と書いてこそ、その目的が達成できると思われます。