楢篠賢司の『人間とは』

人間とは何かを研究しています。現在は経済学を自分のものにしたいと目下勉強中です。

最近考えること この先日本はどうなっていくのか

2014-03-10 05:35:58 | Weblog
  現在の経済政策、政府自らが企業に賃上げを要請し、また公共投資でカネをばら撒きデフレ脱却と言う名の元にインフレターゲットなるものを設けた。インフレになれば経済は順調に動くと言う考え方から現在の経済は政府主導で進められている。

 それは過去の日本が円高局面を迎えるまでの一時的な経済好況時期があり、その当時をバブル現象と現在では振り返るが、多くの人が夢のような時期を過ごしていた。20歳前後の女性はその当時女王のように君臨し、その下にアッシー君メッシー君キープ君という男性を従えデスコなどで踊り狂っていたという形容そのままだった。やがてその時期はいつか過ぎ去りバブル崩壊という終局を迎えた。

 その後日本経済は世界的な圧力の下、円高に導かれ国内では大企業・中小企業共々生産拠点を海外に移して行った。その結果海外からの安い労働力に支えられた生産品が大量に日本に入ってきたことにより、日本での生産が段々と縮小されリストラ・失業そして正規社員の減少と進み、未来に希望の持てない非正規社員の増加という労働環境と右肩下がりの経済情勢となってしまった。

 生きるためには節約志向が当たり前となった。その結果まだまだ商品が下がるだろうという期待感が生まれますます財布が堅くなってしまった。それがバブル崩壊から現在までのデフレ現象だと言える。

 ここでデフレ現象を払拭させるため政府主導のアベノミックスなる日銀総裁黒田東彦氏との共同歩調の元デフレを脱却させるためインフレ率2パーセントなる政策が出てきた。
また政府主導による物価が上がる代償としてそれに見合った賃上げが提唱され今期の春闘では円安傾向(102円)から大手を中心とした利益還元の賃上げと言う局面展開となっている。
 だがここで取り残されているのが製造業に占める多くの中小企業の経営とそのもとで働く従業員の生活ではないだろうか。
仕事は海外に逃げていき、円安になったからといえども国内に戻ってくる事も無く、最近の調査ではこの先海外に製造拠点を移すと言う状況となっている。

 過去のバブル期を振り返ってみると国内消費の増大から飛ぶように商品が売れ、製造する中小製造業もそれなりに恩恵を蒙っていた。それは国内で貨幣が潤沢に回転しだしたことだと言える。国内で作られた製品が国内で消費される。つまり交換財としての貨幣が人々の間を休む事無く回りだしたことだと言える。

 そして現在この回転をまた取り戻すと言うアベノミクスなる経済政策の下、4月からの消費税3パーセント値上げで現在のところ消費は動いている。だが一方では4月から値上がり前の買い置きの影響から消費が下がるとも言われてもいる。それに対して経済政策として息切れを防ぐため公共投資という政策で対応するという。

 ここで考えることはデフレからの脱却という政策の下、国内の消費を活発にしたとしてもその消費される製品は海外で生産された物になるということである。つまり過去の活発な消費は国内で生産された商品であったが、現在では国内の中小製造業では作ることができず、もっぱら海外で生産された物を日本国民は買うことになるということになる。その結果国内の貨幣が海外で作られた商品を買うことから国内では循環しなく、輸入代金として国外に支払っていくことになり外貨準備高の減少となっていくだろう。それは下手をすると日本もギリシャと同じ道を辿るのではないかと案じるのだが。
過去には日本の中小製造業が活発であった。そこから経済が好循環をもたらしていた。現在では円安になったとしても国内への製造業の回帰は無いという。




ビットコインについてⅡ

2014-03-02 12:13:11 | Weblog
  ビットコインは、ネット上の仮想通貨。利用者はまず、ネット上の取引サイトに円やドルなどの実際のお金を送金し、その時の取引レートで、ビットコインと交換する、ビットコインは、世界中の人やお店にネット上で送ることができる。ビットコインを受けとった側は、取引サイトで、円やドルなどの実際のお金に交換できる。
 取引サイトにはビットコインを購入した人たちが送ってきたお金がプールされているため、そのなかから換金された分のお金が、ビットコインを受け取った人の預金口座に送金される仕組みだ。

財務省 は「ビットコインは通貨法の『貨幣に』あたらず所管外だという」

 上記の記事は朝日新聞のデジタル版に掲載されていたものを抜粋したものだ。大まかにだがビットコインと言う通貨を理解できるものだと言える。

  ただ問題となる部分としては『ビットコインを受けとった側は、取引サイトで、円やドルなどの実際のお金に交換できる』

 このようなかたちでは単なる国を超えた地域通貨という意味しか持たないが、ビットコインは物を売って受け取ったコインをさらに第三者から物を買うことができる。一度発行されたビットコインは限りなくパソコン上で買いものができる点にある、紙幣であれば人の手を経るうちに擦り切れやがて廃棄処分になるがパソコン上の通貨は永遠に消える事なく物(労働)との交換に回ることになる。(AEの関係参照)

また「財務省 は「ビットコインは通貨法の『貨幣に』あたらず所管外だという」」

 が貨幣を理解していないゆえの解釈だと言える。ビットコインは立派な貨幣である。
 
 ただ問題となるのが地域通貨というのであればその国の法律の中で縛ることが出来るが国を超えた今回のような仮想通過(実際は完全な通貨になる)という建前では国を超えた法律で縛ることができないと言う弱点をさらけ出してしまった。

  ただ最初にビットコインをPC上で複雑なプログラムを使い発行したといえども、通貨という範疇で捉えることができる以上、その人の氏名をコインに発行者として載せるべきだと言える。



ビットコインについて

2014-01-28 12:46:54 | Weblog
 私も貨幣を研究している者としてビットコインに興味を持っています。
ただビットコインがこれからも話題になるようでしたらその都度書いていくつもりですが、今日現在のところではマネーロンダリングの疑いとしてアメリカで
仮想通貨・インターネット通貨としてのビットコインが違法な通貨として狙われました。

米検察、ビットコインで資金洗浄の疑いで2人を訴追
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304461804579347561033114666.html?dsk=y。

 それによれば検察当局によると、シュレム容疑者は26日、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港で逮捕され、マネーロンダリング(資金洗浄)共謀容疑に関連して訴追された。この容疑では、インターネット上の闇取引サイト「シルクロード」のユーザーに100万ドル強(約1億円強)相当のビットコインを供与したとされる。ロバート・ファイエラ容疑者(52)も共謀の容疑で逮捕された。ニューヨーク・マンハッタンの連邦検察局によると、ファイエラ容疑者は、シルクロードの顧客が麻薬から偽装旅券に至るまであらゆるものを匿名で購入するのを手助けをした疑いがあるという。

 現在のような世界が不安定な状態の中で国境を超えた通貨が流通するのには多くの疑問が発生する。

1発行量が限定されている通貨であることが投機の対象とされてしまう。

 ビットコインというのは、いかなる国家によってもコントロールされない通貨であると共に、いわいる従来型の金融機関とも関係がない。ビットコインの為替レートは純粋に、需要と供給のバランスによって決定される。2009年、ビットコイン誕生当初には、1ビットコインが数セントであったが、2011年にはすでに1ドルとなっていた。2013年には一時1000ドルにまで達したが、その後、約半分に暴落した。現在では緩やかな成長を続けている。

2上記文章にあるように「いかなる国家によってもコントロールされない通貨」と言っているが、ひと度司法の手が入ればそこには現行政府によって価格がコントロールされるような事態を招いてしまう。つまり以下のようである。

 過去にビットコインの相場は円相場と同じように、刻一刻と変動する。7月1日には1ビットコイン(BTC)=9000円前後だったが、5日に6000円台まで下落した。
 
 ネット上に生まれた、政府も中央銀行も関係ない独自のお金「bitcoin(ビットコイン)」。貨幣論が専門のI客員教授(66)は「皆が貨幣として認めれば十分お金として流通する」と説く。

3「皆が貨幣として認めれば十分お金として流通する」とあるが流通量が少なければ貨幣の価値が変動してしまう。それを皆が持ちたがるだろうか。自分が円貨でビットコインに変え、翌日そのビットコインが数パーセント下がってしまった。このような不安定な通貨を皆が持ちたがるだろうか。

4 現行通貨のように流通量を多くすれば通貨としての価格変動はなくなるが、そこには大きな問題が生じる。一つには現行通貨と交換することになると、その時点で莫大な通貨発行益(シニョリッジ)を発行者が得てしまう。それは新通貨を発行した者の手に交換した現行通貨が懐に入ってしまうということであり、新通貨を発行した者は現行通貨で最高の買い物をすることができる。現在のビットコインにもそれは言える、発行者は他の人が現行通貨を持ってきて、ビットコインに変えたとき彼は手元に来た現行通貨で市場から何の問題もなく商品を購入することができる。自らが発行したビットコインでは買えないものも現行通過ならどこでも買うことができる。

5 現行通貨はその国の法律で守られているがビットコイン、もしくは新たに発行されるとする仮想通貨・インターネット通貨は法律で守られない代わりに、恐怖の鉄則で守られた時には危険な通貨となる。それはマフィア、ギャング・暴力団が連携してインターネット上だけの取引をしだしたとき。細かく言えば消費税も払わない取引が成立するし、現行通貨と何の関わりをももたない通貨はどのような法律で縛ることができるのか。

 そして最後に世界通貨を発行するには一度国という単位を壊さなくては世界通貨は発行することができない。世界通貨とは地球を一つにまとめ、一通貨しかない状態でなければならない。まず国という単位を壊さなくては不可能である。

 また機会があれば…



 




だんだんと人気がなくなり収束していってしまうのではないかと

本日は退院の運びとなりました

2013-12-03 06:46:05 | Weblog
 今まで59日間入院をしていました。場所は渋谷からのバスで北里研究所病院の9階でした。病室からの眺めは最高です。入院という集中力が保てる場所としては最高の環境でした。この機会がなければ私の最近の文章は書けなかったと思っています。
 
 病は私に書く機会を与えてくれたと言う気がいたします。家では書きたいことがあっても集中力と自分の頭の中の世界を持続させることができませんでしたので、最後まで書けないのではないかと案じていました。そうかといってホテル宿泊では私の財布ではそんな余裕がありませんので病は最高の贈り物と考えることができます。

 今朝(12月2日)パソコンのメールを開いて見ましたら「さよなら原発の会」からの返信がありました。私が出した参加するプラカードは、私自身の主張でも良いのかと言う内容の文章でしたがそれの許可が出た次第です。私はまだ病上がりですので来年からの参加になります。

 何とかこの閉塞した社会を変えなくてはならないと考える次第です。

 病院の先生、看護士の皆さん、技師の方、それにいつも患者さんの身の周りの清潔を保ってくれた方々、また趣向を変えた食事を用意してくださる調理の方々入院期間中はありがとうございました。

 

ええー!こんなことでテロ

2013-12-01 13:01:00 | Weblog
  本日の毎日新聞朝刊(12月1日)の記事で『絶叫戦術 テロと変わらぬ』
記事!!このような事を書く政治家がいるのかとビックリしました。これでは中国のことを言えないのではないか。以下内容を

 >石破氏はブログで「今も議員会館の外では『特定機密保護法絶対阻止!』を叫ぶ大音量が鳴り響いています。どのような主張であっても、ただひたすら己の主張を絶叫し、多くの人々の静穏を妨げるような行為は決して世論の共感を呼ぶことはない」と指摘した。さらに「主義主張を実現したければ、民主主義に従って理解者を一人でも増やし、支持の輪を広げるべきだと主張した。<

 これが秘密保護法の趣旨だったのか。おそらく貴方がブログで発した主張を秘密保護法とは何かを知らなかった人たちも、法案の意味が多少なりとも理解できたのではないか、私もその一人だが、まさかこのぐらいのことでテロと変わらぬという言葉が出るとは多くの人達はビックリしていると思う。右翼の街宣車は同じように静穏を妨げていると言うことで、あれもテロと言うことになるのか。右翼の人たちも秘密保護法で縛られることになるはずだ。彼らもビックリしてしまうだろう。

 それとも、とうとう石破氏もボロを出してしまったのか。

 なぜ私もカッカしてしまうのかと言えば、私のブログ「楢篠賢司の人間とは」の中で「不況を作り出す責任は誰に」と言う連載を書いています。ただ書くだけではなくやがては自分一人でも街へプラカードを持って理解者を集めて行くつもりでした。しかし真実とは怖いものです。

 私の考え、つまり書いたものが間違っていなければやがては多くの人達の共感を得、支持の輪が広がったとき、私はそれを民主主義だと思っていますが、しかし貴方はそれをテロの温床と言う方便で秘密保護法に抵触するから取り締まるのだと考えているのですか。

 できれば私のブログを見て答を聞かせてください。



今までの総括

2013-11-28 06:54:29 | Weblog
 現在の状況。私なりに大体書き終わってきたと考えています。この最初の文章を書いてきてから何年になるか定かではありませんが、残念なことにコメントを貰った事はありませんでした。このように書きましたが、書いた後でコメント欄を開いて見たところ議論になりそうなコメントを二つほど頂いております。2013年4月と2013年3月でした。その以後はありませんでした。

 私が何を書くのかを黙ってみていたのでしょうか(ありがたいことです)ただ何度も書いていますが私の考えの基礎として「AEの関係」つまり貨幣(お金)は労働と労働の仲介財であるという考えかたに対しては異論はないのではないでしょうか。

 そのことで反論が出てしまえば私のブログ自体が消えて無くなります。

 まずそこから現在の擬似貨幣経済(大胆にもあえて私が名づけました)を擁護したいと考えていられる方も多くあると思いますが、最終的には私の文章を理解してくれた人が、日を経るに従い多くなっていけば、民主主義社会ですから多数の民の声に従うしかないのではないでしょうか。

 まずは何らかのかたちで私の書いた文章を多くの人に見てもらうことだと考え、そこから私の行動が始まると考えています。

 これからも色々な手を打ちます。現在のところは黙殺されていると感じていますが理解してくれる人を少しずつ増やしていく努力をしていきます。

 それが私のとりえる唯一の行動だと言うことになります。この写真画も私の唯一の証明です。

行動が重要かを考えています

2013-11-27 07:16:14 | Weblog
  本日はブログも最終局面に入ったことから次の段階では多くの人に見てもらい、そのことから検証と言う作業に入りたいと考えています。

 そこから人の意見を聞き「つまらない事を書いている」「独りよがりではないか」「頭がおかしいのではないか」等の意見でもかまわないのである行動に出ることを考えています。

その行動とは許可が下りれば後で報告させてもらいます。ただ文章だけ書いていたのでは人々の賛否が解らないものですから、行動を起こすことが現時点では最重要であると色々と考えた次第です。

不況を作り出す責任は誰に 雑感 Ⅳ

2013-11-26 07:31:24 | Weblog
 自分なりにも抵抗があるものとして金融機関に預けたお金を国債同様にチャラにすることから出発するという私なりの考え。当然全ての借金も返済を凍結する処置も含まれなければならないはずだが、そのことでは若者にとってはそれ程の抵抗はないと感じるが、一番の抵抗としては老人が老後のためにつつましく生活してき、溜めてきたお金もチャラにしたのでは泣くになけないということだろう。だが考えてもらいたいのはこれからの将来、今のような社会では子供達、孫達、そしてこれから生まれてくる将来を担う子供たちが、いつリストラと言う境遇に落とされるかもしれない社会を考えたとき、失業を考えなくても良い社会を創りだせれば、ある程度の犠牲を蒙ったとしても我慢ができるのではないかと考える。

 今の社会では職を失った人がどうやって生きていくことができるのかという最悪の状態が未来に待ち構えている社会でもある。これは大企業に正社員として働いている人たちにも言えることでもある。

 それよりも国の借金、国債残高の積み上がりから、返していくことができない日がやがては来るであろう。そのときの混乱、どうやって生活していくことができるのかと言う不安が現実となる日が待ち構えているはずだ。

 それともうひとつ昨日のニュースで放送されていたのがスイスで行われていた国民投票。その内容は格差の問題である。それによれば世界的に騒がれている格差をスイスではどの程度まで許されるのかと言う国民投票の結果。同一会社内の賃金格差は12倍は決して否定されるものではないと言う結果になった。

  私の意見としては格差、現在では不平等とは言わないようだが、スイスはやはりその面では先進国なのであろう。

 私なりに言えば平等と格差は違うはずだと言うことになる。平等は全て平にするという意味を持つが格差は職業によっての違いが出てくる。現在では別の言葉がないからひっくるめて格差という言葉になっているが、それほどの知識を必要としない職業と、人の命を預かる職業とではそれ相当の知識を必要とする、またそのためには多くの時間をかけて知識を学ばなくてはならない職業もある。例えば脳外科医・心臓外科医などもその部類に入るのではないだろうか、人の命を預かる人は24時間気の休まるときもないはずだ。そのよう職業を数え上げたらきりがないほどあるはずと考える。そのとき格差があるという言葉で一律に考えてはならないはずだ。

 スイスの例を挙げれば社会として何倍ぐらいの格差を許すことができるのかと言う国民投票も必要かもしれない。

 また多くの収入を得たとしてもその一部なり、またより多くを預金と言うかたちなり貯金と言うかたちをとったとしても、金融機関に預ければ手数料として期間に応じてマイナスになっていくと言うことで保存機能の制限が効くはずと考える。

 今まで書いてきた雑感はあくまでも私の考えでありまた私なりの夢でもある。そして言えることは貨幣は交換機能を最大限に活用しなくてはならないと言う一言に尽きる。


不況を作り出す責任は誰に 雑感 Ⅲ

2013-11-25 07:28:32 | Weblog
     昨日の続き
  そしてもうひとつ受け入れることに抵抗を持っている人たちもいる。私の心の中にも小さいときから言い続けられてきた、無駄遣いをするな、貯金をしとけ、お金は大切なものだからと親に言われ、できるだけ倹約するように心がけてきた。そして現在でも同じような気持ちを持っている。

 多分一部を除いてほとんどの人達がそのような心構えをしているのではないか。ここで一部の人を除いてと言ったのは有り余るほどの財産を持っている人たちには、我々が持っている倹約と言う気持ちとは遠い金遣いがあると言うことだ。

 そしてもうひとつ大きく反対するであろう人は老人ではないかと思う、老後のことを考え倹約に倹約を重ね貯金をしてきた人たち、ましてや現在の社会では核家族化が進み子供たちから老後を見てもらえないと言う核心に近い考え方がある。そのためにはできるだけ金銭的に詰められる日常を送り、貯金をしてきたはずだ。

 以上の人たちから銀行に預けた預金をチャラにするなどという考えは当然どんなことでも許されるものではないと私にも考えられる。

 そして言えることはその考えを持っている限り徳をする人達がいるということだといえる。以前の文章でも書いたが…

>…2013年3月、アメリカの経済誌『フォーブス』は2013年版の世界長者番付(The World's Billionaires)を発表した。10億ドル以上の個人資産を持つ富豪は全世界に1426人となり、国籍別ではアメリカ合衆国の442人が最高で、全体の約31%を占めている。

>世界の富豪としてメキシコ人のカルロス・スリム氏が1位で現在の日本円にして6兆7千9百億円
2位としてご存知アメリカ人のビル・ゲイツ氏が6兆7千億円
3位がアメリカ人のウォーレン・バフェット氏4兆9千8百億円
そして66位として日本人の柳井正氏が1兆2千4百億円
これらの人たちはアメリカの経済誌『フォーブス』が2013年版の世界長者番付
として発表したものである。

 小さな子供たちがお年玉を貰い銀行に預金、郵便局に貯金する額とは比べ物にならない金額を少数の人達が手にしている、彼らは政治を通し教育と言う面で無駄遣いは悪いことだと説く、いやそれ以前に契約社員や派遣社員という、いつ職を失い家族ともども路頭に迷う生活を送っている人たちには、ローン会社には縁があっても銀行には縁のない人も数多くいる。その人たちに倹約・節約を説いてもどのように生活すればいいのだと逆に聞かれてしまうだろう。

 これも全て社会という一つの大きなパイの上の交換財としての貨幣(お金)が現在の法の上では偏ってしまいながらも許されていると言う不可解な現象からきているに過ぎない。

 私は世界の長者に対し富を持ちすぎるなといっているのではない。いくら貨幣を溜めても良いではないかとも思う、ただ富というかたちでお金を溜めると言う行為は市中の交換財を大きく奪い取っていく行為となり、その結果市中の交換財不足から来る不況の原因となっていると言うことに気が付いてほしいということだ。ここにも「新AEの関係」と言う拙文を読んでもらえれば少しは理解してもらえるのではないかと考える。


不況を作り出す責任は誰に 雑感 Ⅱ

2013-11-24 06:10:14 | Weblog
  本日も雑感として。
 不況を作り出す責任は誰にと言うタイトルの答にやっとたどり付いたのだが、その答は自分なりに最初から予期していたわけではなかった。やはり基礎となっているものは「AEの関係」もしくは新AEの関係と言う一文が最初に思い浮かんだことからの出発だった。

 それがなかったら最後の答までたどり着けなかったと感じる。そこには現実に何気なく使っているお金が単なる交換財としての意味しかなかったと言うことでは私なりに不思議さを感じた。おそらく今まで生まれたときからお金と言う物を使ってき、その使い方に馴れ親しんできた人たちにはなかなか理解しづらいのではないかと感じる。

 ましてはその先に「不況を作り出す責任はだれに」と言う設問に「AEの関係」を基礎にした答として、億万長者としてアメリカンドリームを飾っている人達が、市中の交換財としてのお金を、現在社会では合法の元にではあるが大量に所有していってしまう。そのことから市中での交換財不足を来たし、不況になると言う回答にたどり着いてしまった。

 それは事実であるのか?そこには大きな問題があることから長い時間を掛けて検証する必要もある。

 そしてその先に進んだのが今の貨幣経済は本物の貨幣経済ではないということからやはり貨幣を主体とした社会が人間にとって必要と考え、今までの格差を生み出してしまった擬似貨幣経済を捨てて真の貨幣経済(AEの関係)から来る社会が未来社会であると考えたのが今までのいきさつであると言える。

 そこで今までの最高に積み上げてしまった国の借金、国債を無かった物にし、また銀行(世界を入れて)に預金しているお金も、貨幣の保存機能に制限を持たせるためにも無いものとして捨ててしまう。その代わり新しい貨幣を全ての人達に平等に分け新しいAEの関係に沿った社会を創っていく。

 長者番付に乗ることを誇りとしている人たちには、当然受け入れられることではないと断言できるし、また多くの抵抗があるとも言える、なぜなら長者になること、お金を貯めることは決して悪いことではないと、頑固に信念と言える物を持っている人たちには当然受け入れられるものではないと私にも理解できる。そのいい例として富裕税では相当な反対があったことだし、お金を溜め多大な資産を持ち、その一部を寄付と言うスタイルで社会に貢献していると自負している人たちには当然のこと受け入れられる代物ではないといえる。