楢篠賢司の『人間とは』

人間とは何かを研究しています。現在は経済学を自分のものにしたいと目下勉強中です。

格差はやがて経済を崩壊に導く ⅩⅣ ちょっと横道

2012-01-30 07:38:54 | Weblog
 阿修羅のコメントからいただきました

〉聞いた天才宇宙学者ホーキングの予言、「地球のように文石原慎太郎氏が、めずらしく良いことを言っている。>私が四十年前東京での講演で明の進んだ惑星は宿命として自然の循環が狂い、この地球もまた宇宙時間からすれば瞬間的に、地球時間からすればおよそ百年ほどでその生命体は消滅するだろう」という言葉が恐ろしい余韻で思いおこされる。<


 宇宙時間と空間時間、本来は空間時間ではないかと思う。無限の空間のなかに宇宙という150億光年ぐらいの球体になっているのが宇宙であり、その周りは全てどこまでも続く暗黒の空間であるはずだ、そこにはやはり時間だけは流れている。永遠にである。

 我々の生存時間はその時間に照らし合わせれば一瞬という意味はわかる。ただ生命体が消滅するのは100年ほどという意味の理解はできない。それは100年後か1000年後かわんらないからだ。

 他の生物では真似のできない人間人間独特の道具をつくり、その道具から自然を自らの支配下に置いた(ようにも思える)それは生命を維持するために必要な食料から始まった。
最初は農耕という食料生産であり、そして野生の動物を飼い慣らし牧畜という方法でいつでも生きたまま肉類を保存する方法を作り出した。それがやがて高度な技術を活かし漁業にも取り入れ養殖といういう道にも進んだ。

 生物の掟ともいえるものが生命を維持させ、子孫を残すことを命題とすれば、それは他の生物を捕食するということだといえる。捕食する側と捕食される側そこから生物の進化が始まったと前にも書いたが、人間は道具を造り出したことから完全に、捕食する側という生物の頂点に立つことができた。

 では人間はこれで万全だと言えるのだろうか。そこで言えることは人間は道具を作り出しその道具が医療という面でも発揮し、病気にも打ち勝ってきた。本来自然環境化では生きられない寿命も薬・手術をれた治療という面からも、そして政治・経済(福祉で老人の寿命を延ばす)という面からも全て自然に打ち勝ってきた。

 だが生きていくということに於いては他人との関係のなかでストレスなる不安が発生すことが稀に起こる。それは愛する人との永遠の別れ(死)は最大の出来事になる。その他にも就職・結婚・・経済的に恵まれない者には経済的な重み。

 人はそのストレス(不安)から逃れるために「神」なるものにすがる道を考え出した。

 だがそこにも今の社会では生命を維持、子孫を残すためにも捕食しなければならないという食物を得るための方法を求めなくてはならない。原始時代であれば誰のものでもなかった自然界から、わずかな道具が使えるものであれば魚を取ることもできたであろうが、今では貨幣で買うという方法しか残されていない。貨幣を得る方法が人生の最大の生き方となってしまった。それは単なる不安ではない。捕食することができない不安。生物として最大の不安。捕食できなければ当然子孫も残せない。もし人間全体がそのような事態になれば人間の遺伝子を残せない状態となるが、現在では貨幣所持が最大の捕食を得る道として人間が作り出したルールとなっている。

 そのような社会で貨幣を得る最大の道は自己の労働を売ることしかない。現在の社会ではその方法は企業に就職という道しか与えられていない。つまり労働ができなければ自己の生命すら維持できないという社会。

 しかしその社会から逃げる道を最後に考えついた。それは不安からの脱却でもある。人間をやめること。悲しみを通り越してそこには大昔、誰かが最初考え出した「神」というあの世とこの世を支配できる、支配者に救いを求めることしかないのである。あの世にはなんの苦労もない世界が待っている。そのような逃げ道、しかし彼は逃げ道とは考えない。
最初「神」なるものを考えついたのは人間の救いという面からのはずである。という気持ちしか思いつかないはずである。

格差はやがて経済を崩壊に導く ⅩⅢ

2012-01-29 07:19:55 | Weblog
最近の記事から。
 アメリカが雇用を2割増やす、それには空洞化した製造業を国内に戻す、これはできないことではないと言えます。
つまりドル安に持って行けば輸出を拡大できるわけです。
 
 ただ一つ言えることは今の外国為替の変動性ではアメリカが輸出拡大・輸入減少で黒字国になったとき当然ドル高になるはずです。ドルは強い。
ドル高になれば輸出減少輸入増加が予想できるはずです。このような予想が出来るという以上起業家が空洞化した製造業を立て直すことができるかということです。

  また数日前に打ち上げたゼロ金利政策の延長、そしてさらなる金融緩和、その意味は単なる消費者の心理状態を変えることが経済を活性化できると単純に考えているからだと言えます。

 金融緩和をしても貧乏人には金が回ってこないのです、つまり銀行が貸すわけないでしょう。金融緩和、ゼロ金利の維持、結果わ金持ちにお金が貯まるだけです。

 金持ちにお金がたまらないしくみを考えなくては経済は決して良くならないのです。

 
 これは阿修羅という掲示板にコメントとして投稿したものです。この歳ではなかなか文章を書く事ができなくなり、人が書いたものをコメントとして書いたものを使わせていただきます


AEの関係で書いたように経済を活性化させるには貨幣の交換を活発にする意外ないということです。それは変な話ですが人間心理以外に頼れないのです。
世界的にも経済を刺激(EU問題、イランとの戦争か、日本の景気低迷等のマイナス要因)できる状態ではないとき人は消費を抑えてしまう。

格差はやがて経済の崩壊に導く ⅩⅡ

2012-01-26 06:20:56 | Weblog
 現在格差のことで色々と考察しています。

 ここでも何回か書きましたが現在叫ばれている経済危機、その原因はどこにあるのかということです。
多くの犠牲者を作り出す戦争(人間同士の殺し合い)も人間がいなければ起こらないことであり、
そこで現在の経済危機は誰がどのように作り出しているのかの原因を探り出しているわけです。

 もし近いうちに世界的な経済危機が起これば富者を問わず当然貧者(マイナス資産者)も入れて、多くの
人たちが苦しみを味わい、犠牲者を出すことになります。それが最大なものであれば全ての人にかかわることになります。

 多分一部の政治家がこの危機を切り抜けるための方策として、過去何回も繰り返してきたスクラップ・アンド・ビルト
のやり方で戦争を起こすことを考えているのではないでしょうか。たとえば核開発ということでイランに対し経済
封鎖では生ぬるいということから、戦争に引き込むことで世界経済を立て直そうと考えているのではないでしょうか。

 そこで私はタイトルのように「格差はやがて経済の崩壊を招く」という私なりにその原因は格差にあると判断し書き始めた
わけです。

 現在まだ完全な考察は終わっていませんが以下の文章でそのことについて触れました。

吉田 武司さんがJBpress(日本ビジネスプレス)についてコメントしました
 欧州の財政危機がこれだけ大きく世界中を駆け巡れば人々は財布の口を締めてしまう。そして心理的に消費を抑えてしまい経済
は逆スパイラルに陥っていく。どのような手を打ったとしても来るものが来てしまうのではないだろうか。世界の国々が発行し
た国債があまりにも大きくなってしまったために、債務不履行を恐れている。では国債は誰が持っているのだろうか。国である
わけはないと思う。では銀行だろうか。それも違うと考える、銀行に預けた金が国債に化けている。つまり最終的には個人のマ
ネーが積み重なって危機を作り出しているのではないだろうか。結果論として格差が危機を作り出していると見るべきではないだろうか。

IMFはユーロ圏の危機にかかわるべきではない(「この記事はフィナンシャル・タイムズの記事になります」
jbpress.ismedia.jp国際通貨基金(IMF)は確定した融資枠の91%を欧州の支援プログラムに割り当てている。現在、これでは不十分で、
融資枠を大幅に拡大すべきだという提案が出ている。ユーロ圏を救済するためのIMFの財源拡大は、正当化されるだろうか? 具体的に
言えば、ユーロ圏以外の国々はこうした新たな資本の調達に参加すべきなのだろうか? 筆者は参加すべきだと思わない。

 新聞では以下もあります

次回はインフレと格差について書いていきます

2012-01-22 07:29:22 | Weblog
インフレと格差。一見このようなタイトルで書くということは相当な自信があるのかということになりますが、さほどあるわけではありません。
ですがなんとなく頭の中で纏まりつつ、また答えが出てくるのではないかと思っています。

 やはり元となるものがAEの関係です。

 >Aが自己の労働を1枚の貨幣(カネ)に換え、Bが作り出した商品と交換します。そこにはAが持っていたカネがBに渡ります。BはそのカネでCの持っている商品と交換します(つまりCの商品を買うという行為です)Aの所有していたカネがBを通してCに渡ったわけです。CはDの持っている商品を買います。DはEの持っている商品を買います。そしてEはAが持っている商品を買います。  つまりここでは簡単な例ですが最初にAが持っていた1枚のカネがB、C、D、Eを通してAに戻ってきて一巡したわけです。そしてお互いに作り出した商品が売れたということになります。

 さらにまたAがBの商品を買い、その関係がEまで続きAの元へ戻ってきたとします。そこにはAからEまで2回商品を製造しなくてはなりません。たった1枚の貨幣が2回の商品製造をさせたことになります。この関係がさらにAからEを通してAまで戻ってきたとき1枚の金が3回の商品を各自に作り出させたわけです。

 ここで私の文章の未熟のせいか「A・Eの関係」がどのように書いてよいのか分かりませんでしたので改めてここに単なる「AEの関係」に訂正させていただきます。 


格差はやがて経済の崩壊に導く ⅩⅠ

2012-01-15 06:11:08 | Weblog


 通貨供給量増加震災復興が影響 日銀統計 
 
 このタイトルは朝日新聞に載っていた新聞のタイトルです。
 その中で日本銀行は13日、企業(金融機関を除)や個人が持つお金の量を示すマネーストック(旧マネーサプライ=通貨供給量)の昨年12月の残高を発表した。代表的な指標のM 3(現金と預金、譲渡性預金の合計)は、前年同月より2・6パーセント多い1111兆1千億円だった。今の方式で比較できる2004年4月以降で最大の伸び率だ。
 特に現金のようにいつでも使えるお金の量を示す「預金通貨」は5・7パーセント増で、東日本大震災後の4月から5パーセント以上の伸びが続く…中略
 
 ここで私なりに疑問を感じるのは通貨供給量の中で「預金通貨」という貨幣のあり方である。表として書かれてあったが、ここでは表として書き込めないので。文章として説明します。

 現金通貨(いわゆる市中に出回っているお金です)
 預金通貨(銀行に預けられいつでもおろすことができるお金)
 ここで現金通貨は=預金口座に入金後=預金通貨となる
 預金通貨は=預金口座からおろされた後=現金通貨となる
 それらをひつくるめて現在の考え方はマネーストック(通過供給量)ということになっている。

 ここで私の疑問は預金通貨とは貨幣が持つ機能の中での保存機能にあたるものであり、方や現金通貨は市中に出回って消費と供給のバランスをとるために使われるお金そのものであるということになる。それは貨幣が持つ交換機能そのものである。

 また預金通貨は銀行に預けられた後いつでも現金として下ろせる性質を持たせられていることから、保存機能でありながらこれらのお金は即交換機能(商品を買うことができるお金)に化けさせられる。

 保存機能として銀行に預けられたお金は、銀行がそれを寝かしておくわけではなく、企業に貸し出す・住宅ローンとしてまた自動車ローンとして、それ等の貸し出しにあてられ、預金準備率として何パーセントかを残して貸し出しにまわされる。

 ここでは二者の比較が可能となる。預金通貨をより多く持っている者がプラス資産者であり、銀行がそれ等の預けられた預金を信用創造を働かせて貸し出した貨幣、そのローンを利用したものは銀行に対し債務というマイナス資産を持つことになる。ここには貨幣の保存機能を利用した格差が存在していることになる。

 そしてこのことから問題となるのが本来保存機能として銀行に預けらたお金が何時でも下ろせるということから、経済的な不安定状況が発生すれば保存機能として預けられたにもかかわらず、即現金に化けさせることができる性質を持つ預金通貨であることから。つまりひとたび経済が不安定な状況に陥れば銀行に預けられた預金通貨を、預けた人たちが競って現金にする動きをとることになる。
つまり取り付け騒ぎということになる。

 このような状態を引き起こす元となるのが、預金通貨として預けている人たちの行動であり、それは金融危機を招くということにもなる。一度このようなことが世界中で発生すれば経済が停滞もしくは崩壊し、失業者が世界中にあふれることになり、その中で銀行から貸付を受けた債務者は失業中にもかかわらず債務の返済を迫られることになる。その原因となるのがプラス資産者側の行動といえる。格差が経済の崩壊を招くということになる。

格差はやがて経済を崩壊に導く Ⅹ 以前Ⅷとして削除した分

2012-01-07 09:46:46 | Weblog




 前回の投稿(格差はやがて経済を崩壊に導くⅦ)の中で以下の文章を書いたが
>残ったのはローンの返済のめどさえ立たない家と車。そしてもろもろのマイナス資産を持つようになってしまった。そこにはプラス資産家とマイナス資産家の間には相当な乖離(格差)があり…

 乖離(格差)があるということを書いたが、マイナス資産の行方はどこへ行ってしまったのか。ただ単にチャラになってしまったのであれば、何の問題も起こらないのだが、そのマイナス分は銀行への不良債権となり、それを救うため公的資金注入。その資金は国債を発行することになる。金融機関への取り付け騒ぎを恐れ、公的資金が際限なく注入される。 
 そこには資産を膨らませた者には何の損失も起こらないようになっているルール。これが膨大な国債を発行してしまう仕組みでもある。 また国債を発行した分のお金はプラス側の資産を膨らませてしまうことから、この関係がさらに続くような仕組みであれば、それは限りなく国債が発行されてしまう。 

 つまりプラス側の資産は国債残高に比例するといっても過言ではない。かたや政策ミス(経済を浮揚させるため住宅を買わせ、自動車を買わせローンを膨らまさせてしまう(現在では貨幣に対する理解不足から))から多くのローン債務者を日々生み出している。そのローンは未来の労働で支払えますという甘言でである。

 だが経済が落ち込めば真っ先に労働さえも取り上げられてしまう、今という時代に生きている人達、支払いができなくなれば債務者へと落ちていく。そしてマイナスの資産家となっていく。 

 または現在の政治はプラス側の資産を膨らませんがためこのような政策をとっているとしか思えないのだが。ここには完全に格差が歴然と存在するのである。このままでいけばマイナス側の資産者は生きるための労働をさせてもらうためにプラス側の資産者の奴隷に落ちていくか、一度しかない貴重な人生を自らの手で終止符を打ってしまうかである。

 この問題は貨幣が持つ機能(交換機能と保存機能)から来ているのである。貨幣は人間の知恵を働かせれば、交換機能が経済を限りなく発展させるが、保存機能を人間の欲望そのままにしておけばやがて世界は国債残高が限りなく膨らみ、プラス側の資産家といえども国債の紙くず化(売りが膨らむことから)から資産を失うことになっていくだろうと思うが。 その時経済は崩壊に向かうこととなるのでは。つまり格差が経済を崩壊に導くと言える。

格差はやがて経済を崩壊に導く Ⅸ

2012-01-06 13:30:23 | Weblog

 私の勉強不足という面は免れませんが、このような事を考えています。
それは日本が多額のアメリカ国債を買い入れている。残高はなんと中国の米国債保有残高1.16兆ドル、2位日本8823億(2011年3月)ドル-米財務省となっています。これは国が稼いだ金なのでしょうか。いえ国が何らかの商売をやって稼いだ金ではないはずです。

 つまり民間の企業がアメリカ向けの商品を製造して得た金だといえると思います。この中には商品以外の特許料だとか含まれていると思いますが、ただ民間企業が稼いだ金には違いないはずです。

 ではここで民間がアメリカに輸出して稼いだ金は円という通貨では貰えないはずです。

企業は日本で作るためには日本で材料なり従業員の賃金なりを日本円で払わなくてはならないはずです。つまりドルから円に換えなくてはなりません。

 そのようなわけでドルが日本に外貨準備高として残るのには、二重の貨幣が発行されているのではないでしょうか。100円で企業がアメリカに売ったものが日本にはドルで入ってくる。日本ではそのドルを円を刷って企業に100円を渡す。ただそこには100円で売ったドルは国に残っているはずです。それが外貨準備高というものでしょうか。つまり100円が200円に化けている。

 また日本が輸出オーバーであれば当然企業には円として支払われますから市中には円がだぶつくわけです(ただし一部の企業ですが)そのままにしておけばインフレ要因になるという思惑から円を吸い上げなくてはならないはずです。銀行を通して国債に交換させる。

 アメリカはアメリカで日本が通貨としてのドルをそのまま持ってもらってはまずいので金利をつけて国債に替えてもらう。

 日本の国債残高は輸出オーバー分が多くを占めているのではないかと思いますが。だから他の国とは違った国債であるため発行残高が多くても安心して日本円を買っているのかも。

 ただ言えることは我々の知らないところで貨幣は動いているということだと思います。何ゆえに国として稼いでいないのに外貨準備高としてドルが積みあがっていくのか私には疑問です。

格差はやがて経済を…Ⅷを書き込みましたが

2012-01-04 14:05:50 | Weblog

 昨日格差は…Ⅷを書き込みましたが国債に対しての考察がたりませんでした。書き込んでから気が付きましたので申し訳ありませんでしたが削除させていただきました。

 現在世界で騒いでいる金融危機、その問題となっているのは世界的な国債残高の増加から、やがては投資家が売りにでるのではないかという不安からだといえます。

 何ゆえに国債残高が増加してしまったのかを考察し直しているところです。
その理由または原因を探れば次のステップに進めるのですが。
奥は深いようです。