最近になって大きく騒がれてきたTPP。日本にとって参加するか否かで大きく揺れている。私は今まで関心はあまりなかったが、そしてこの問題では素人の領域を出ていないと自負しているが。
昨日ニュースの中でTPPの推進派である繊維メーカーの相談役が関税が下がるとイタリアとの競争に勝てるという話をしていた。その中で関税が5パーセント下がることが大きなメリットになるという。しかしその繊維メーカーはその生産を国内の円高対策として、品質は落とさない形で海外に生産をさせ日本ブランドで世界へ販売しているという。つまり日本人には仕事をさせないで外国人に仕事を与えていることになるようだ。
このところの円高で、または今までの円高から多くの企業がこの日本から海外に拠点を移していった。つまり日本国内の製造業の空洞化が円高の結果として多きく進行してきたことになる。
TPPによる関税の引き下げ。それ以上の円高。それはアメリカのドル安であり、EUのユーロ安である。5パーセントの関税引き下げよりも円高、ドル安、ユーロ安のほうがはるかに大きく日本に危機をもたらすのではないか。その中で農業はTPPに加入することによって大規模化している農業は生き残れるがその他の農業は生き残れなくなる。
今現在進んでいるこれらのことは、国民が受け取る所得の格差を増大させてしまう。
世界的に所得格差が進んでいる状況から、やがては格差反対の声が世界中に拡大し大きなデモを誘発し,それが新しい人間社会への突破口になるような予感がする。そのことが唯一の慰めかも知れない。
最後に日本はTPPに入るべきではないのでは。格差が縮小するのであれば別ですが。素人の感慨でした…