楢篠賢司の『人間とは』

人間とは何かを研究しています。現在は経済学を自分のものにしたいと目下勉強中です。

この夏の怪談 追記

2010-08-28 22:36:15 | Weblog
 この夏の怪談と書いたが、もしかして会談の誤りではないか?

 本日のこれまた朝日新聞の夕刊の記事で

『日銀、週明け臨時会合』「円高対策 追加緩和決定へ」とあり、記事を抜粋すると菅首相と白川総裁の会談の後に追加緩和を決めると「日銀の独立性」が損なわれる印象を与えかねない。このため、日銀は会談前に会合を開きたい意向と見られ、首相側と日程を最終調整する。

 この夏の怪談はもしかして会談だったのか?

貨幣はなぜ市中から消えてしまうのか Ⅱ この夏の怪談

2010-08-28 21:16:02 | Weblog
 間違いからタイトルを記入したとき、題名だけを書き込んでしまった。これも高齢であるゆえか?改めて書き込みを入れます。

 ある掲示板に書き込みを入れましたが、このことに対しあまり反応は無かったので改めてこの題名でブログに書き込みます。

 私が言いたかったのはやがては世界が対等な立場になっていく未来、そこでは輸出入のバランスが取れた社会ではないだろうかということであったが、日本は先進国でありながらそのことをまだ考えようとしない、国民性なのか、はたまた政治が悪いのか?

 13. 2010年8月25日 22:13:16: g6DT8nixac
 本日の朝日新聞夕刊に『貿易黒字倍増7月は8042億円。貿易黒字は16ヶ月連続』
 過去には日本の対米輸出の増加から米国自動車産業では日本製の自動車を壊すシーンが報道されたが、現在では為替による変動性があることからそれは免れている。節度を持った輸出こそ円高解消になるのではないか。

 貿易でバランスが取れたとき、もしくは赤字になったとき円安に触れていくと考える。
 
 以上は書き込みから。

 ここでその日付の全文を紹介したい。
 
 財務省が25日に発表した7月の貿易統計(通関ベース、速報)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は前年同月の約2・2倍となる黒字だった。貿易黒字は16ヶ月連続。世界経済が不況から持ち直したため、輸出入とも7月としてはリーマン・ショック前の2006~08年に次ぐ水準まで回復した。
 輸出は同23・5%増の5兆9828億円で、8ヶ月連続で前年同月を上回った。品目別では、中国やロシア向けが好調だった自動車が前年同月比27・1%増、タイヤ韓国などの旺盛な建設需要を受けた鉄鋼が同24・8%だった。台湾やシンガポール向け電子部品も同16.7%増となった。
 輸入は同15・7%増の5兆1786億円だった。

 ここで私が言いたいのは輸入とは日本に入ってきたもの、日本人の多くがそのものを利用していることになる。だが輸出に関しては日本人の多くの人たちがそのことによって恩恵を受けているものではないことだ。つまり一部の人が輸出で利益を上げているのに多数の人はそれによって苦しんでいる。つまり輸出入のバランスの悪さが円高をもたらしているからだと考えるからだ。その結果更なる円高になり、企業は日本人の労賃の高さということから工場を日本から移していくことになる。この状態では日本の輸出が細くなることは無いであろう。そして国内ではリストラの嵐が吹くことになる。

 日本から貨幣が逃げていく結果、つまり日本人は外国で作られた製品を買うということは、貨幣を外国の労働者に支払っていることになる。

 いくら国債を発行しても市中から貨幣が消えていくことになる。

1貨幣はなぜ市中から消えてしまうのか。

2010-08-11 05:53:07 | Weblog
 貨幣が市中から消えてしまう、そのことは労働と労働の交換に貨幣が介在していることを考えれば、貨幣が消えてしまうこと、つまり市中から減少してしまうことは、交換がスムースに行かなくなることであり、労働を通して作られた商品がその行き先を失うことになる。つまり物が売れない、デフレ現象ということになる。

 前の文章で書いた「A・Eの関係」http://blog.goo.ne.jp/kyonmiku2000/e/436e216e62c31dba138a15689da57928
 
 Aが自己の労働を1枚の貨幣(カネ)に換え、Bが作り出した商品と交換します。そこにはAが持っていたカネがBに渡ります。BはそのカネでCの持っている商品と交換します(つまりCの商品を買うという行為です)Aの所有していたカネがBを通してCに渡ったわけです。CはDの持っている商品を買います。DはEの持っている商品を買います。そしてEはAが持っている商品を買います。つまりここでは簡単な例ですが最初にAが持っていた1枚のカネがB、C、D、Eを通してAに戻ってきて一巡したわけです。そしてお互いに作り出した商品が売れたということになります。

 さらにまたAがBの商品を買い、その関係がEまで続きAの元へ戻ってきたとします。そこにはAからEまで2回商品を製造しなくてはなりません。たった1枚の貨幣が2回の商品製造をさせたことになります。この関係がさらにAからEを通してAまで戻ってきたとき1枚の金が3回の商品を各自に作り出させたわけです。 《引用終わり》

 このA・Eの関係が途切れることになれば当然市中から貨幣が消えてしまい、結果として交換の関係が途切れ、労働で作られたもの(商品)を捌くことができなくなる。

 ここでなぜ市中から貨幣が消えてしまうのかということになる。その答えは火災で燃えてしまう、洪水等で地中に埋まってしまう等は市中全体から見れば小さな出来事であり、もっと重大な要素が『貨幣の保存機能』にある。

 一時、地域通貨がデフレを食い止める救世主のように考えられたが、地域通貨ではこの保存機能による貨幣所有の偏りを無くすことはできない。

 もっとより深く貨幣の保存機能について理論付けをし、多くの人が理解していくことが交換機能を最大に生かした未来社会へ歩む道であると考える。

自分が認識できる範囲の事実を書いてきた

2010-08-10 06:40:41 | Weblog
 いままで私の書いてきた内容は自分が推論し、歴史に照らし合わせた事実を書いてきたつもりだが、やはり自分自身、全てを語れる社会ではないとある意味怖さを感じている。

 それはなぜなのか。やはり貨幣が持つ力だと感じるからだ。つまり現在では貨幣が経済の全てを握っている。貨幣なしでは生きられない社会。自分で生み出す力が無ければ人から自己の労働の代償として貨幣を貰う。そこには単なる労働の代償として与えられるのではなく、従順さも求められる。与える側の異にそむけば最終的には、そのことが職を失う結果になる。

 職を失う。労働と貨幣を換えることのできなくなる社会がある。そこで人々は知った事実を隠していく。それが生きることだと知っているからだ。

 事実を自由に書ける社会。それはまだまだ先のことなのかも知れない。

 これから書いていきたい題材

1貨幣はなぜ市中から消えてしまうのか。
2消えてしまった穴埋めに国債を投入しなくてはならない。
3これからの社会国債の投入は減少していくのか、増刷なのか。
4増刷するとしたらその理由。

 この4点を挙げたがこのことは、1の市中から消えてしまうことにかかっていると考える。そして市中に投入した貨幣が消えて、つまり減少してしまわない社会こそ、それが未来社会だといえる。
 

未来社会を考える

2010-08-06 22:05:29 | Weblog
 「資産の半分寄付 米富豪40人賛同 実現すれば計50兆円」
 
 これは朝日新聞の夕刊の記事のタイトルです。

 そして私も疑問に感じていたことを「阿修羅という掲示板」に、taked4700さん という方が以下のタイトルで投稿していました。

『アメリカ大富豪、資産の半分寄付?!本来は税金で取るべき。』
http://www.asyura2.com/09/idletalk38/msg/677.html 

 そこで私がフォローアップ:として以下の文章を書かせてもらいました。

• 偏った貨幣所持が未来に対しどのような結果を招くか 縄文ビト 2010/8/06 07:05:22 (0)

 方や資産の半分を寄付できるという富豪、その反面にはその寄付された資金にもありつけない失業者が10パーセントを超えている社会。そしてこの先一時的には失業者が減るのであろうが、いまの経済社会の中では失業者の増加を食い止めるのは絶対にできないと言っても過言ではない。
 
何が狂っているのかそれは貨幣の性質を理解していないからという一言に尽きる。
 
 貨幣は遠い昔原始の時代。物々交換から発生した。だがそこには交換機能しか考えられていなかった。物々交換では保存できるものはその当時の生活の中にはありえなかった。
 
 やがて保存機能を利用した貨幣の原型が現れてくるようになる。当然それを利用した者は社会の上部に君臨していた者である。

 貨幣の利便性の虜になったものが現在の貨幣所持者(富豪)である。彼らは貨幣に最大限の保存機能を使って即座に物(他者の労働)と交換できる貨幣所持に狂奔している。
 
 そこには貨幣が持っていた保存機能に対し自らの墓穴を掘る結果になることから理論化を避けてきたといえる。

 つまり貨幣使用に対する理論が無いことになる。
 結果的には貨幣の偏った所持方法を既得権益の侵害という理由から、決して是正しようとはしないであろう。つまり世界的に今後失業者の増大ということは避けられない。

 そして最終的社会を迎えるには失業者増大からくる暴動しかないのか。

 それを食い止める方法は偏った貨幣所持を人間の理性で無くすことしかないと考えるが。  


『貨幣の性質から』 日本国債が買われているが

2010-08-05 06:54:22 | Weblog
 昨日の新聞で日本国債の金利が1%を割ったと報じていました。これはご存知のように新規国債ではなく既発国債のことです。人々が現在の国際状況から、より安全な投資先として幾らかの金利が付くということで、貨幣で持つよりも国債で持っているほうを選んだことになります。ここに見えるのは新興国への投資よりも手元資金を置くという考え方といえます。

 この先の未来の経済状況が見て取れるようです。  

 国債購入も当然のこと、買いが多く売りが少なくなった現在のような状態では額面が上がっていく(金利が下がっていく)ということになります。ただここでは貨幣の性質として貨幣はただ単に商品(国債の売買)の間を行き来しているだけに過ぎないということです。国債の需要がある限り何度でも行き来していくだけです。

 これは金(キン)にも言えるわけです。売買を繰り返しても一度市中に出た貨幣はその量を減じないということになります。

 現在の中国が株から離れ(株売り)行き場のないカネが美術品、日本等の不動産に向かっていると聞いています。

 これはあまりにも多くの貨幣が市中に溢れているということと交換が一部に集中している結果です。この最終章はどうなるのでしょうか。全てに言える事は売りが買いを上回ったとき、どこまでも値が下がっていくことになります。それは人々が貨幣(金)を大事にしだしたときです。箪笥預金、または銀行への預金等に回したとき、交換(売買)に回るカネが人々の意思によって回数を減らすときです。

 好況とは交換に回る回数が増えることであり、不況とは当然、人々が貨幣の交換(全ての売買)を控えてしまうことです。

 交換が行きすぎた場合のとき、バブルが発生したといえます。またそれまで浮かれていた人々が冷静になって気がついたとき、当然売り手市場になりますので、買い手が付かない状態になります。それがバブルの崩壊ということになります。

 そこには債務だけが残り、借金に追われていく人々が数多く発生します。現在の中国がその状態に差し掛かっていると考えられます。

 そこから資産を持っている人たちが安全な投資先として、また幾らかの金利が付くということから国債に向かっていることになります。

 つまり金(キン)に向かわないということは、ある意味、金価格もバブルの領域に入ったと考えているのでしょう。