楢篠賢司の『人間とは』

人間とは何かを研究しています。現在は経済学を自分のものにしたいと目下勉強中です。

経済学者は、現在の経済状況を判断し、今こそ対策を立てるべき時です

2008-04-29 11:21:04 | Weblog

こないだ、めったに行かない海外旅行でベトナムに行ってきました。

ホーチミン市というところですが、交通機関はバイク、バイク、バイクのオンパレードでした。100CCぐらいのバイクの後ろに彼女とおぼしき女性を乗せて若者が町なかを走っている。

数少ない信号が青になっているにもかかわらず、横道からバイクの一団が渡り終えないバイクをめがけ突進してくるが、彼らは一向に気に留めない様子で気温37、8度の街中を突っ走っていく。
そこには日本にない活気を感じました。

私たち(家族旅行でしたから)のガイドについたのが大学生の青年でした。それとなく思想的なことを聞いてみると、心からの社会主義思想を感じました。それは彼ら若者は未来に対し希望を持っていると受け止めることができます。

それをダブらせたように今回の聖火リレーで世界に散らばった中国の留学生が、自国の聖火を守るため中国国旗をかざしながらチベットの抗議に対抗している。絶対に日本の若者では見ることのできない光景です。

この両者をみたとき日本の若者は未来に対し夢があるのかを感じてしまいます。

話は変わりますが、ベトナムの月収2万円ほどの中で今回の世界的なガソリン値上げによるガソリン価格が、ベトナムでは日本円で1リットル当たり110円だといいます。1日の生活費約630円の中で占めるガソリン代が1リットル110円。100CCバイクで1時間も乗り回したらいくらかかるのか。われわれだったら絶望的な感じがしますが、あのバイクの洪水を見ていると一向気にしていないようでした。あのパワーやがて日本を抜いていくでしょう。

Kさんの書き込身にありました
>「ガソリン税」も「たばこ税」も増税しても良いと思う。
ということですがタバコ税は良いとしても、世界的では原油の値上がりを政策的に消費者の負担にならないように、また景気後退を食い止める対策を立てているようです。
日本ではなんとしてでも暫定税率を維持するために、景気はそっちのけで自分たちにとっての何らかの目的のために、5月からのガソリン値上げを当たり前と考えている。
それは衆議院の三分の二の暴挙としか考えられないことです。

違いますか?


またなぜ原油および食料価格が値上がりしているのか、いつ、その値上がりが終息するのかが基本にあると考えます。今こそ世界中の経済学者がこの問題に取り組み回答を出すべきだと考えますが。

経済学者を名乗っていても対策が立てられない世界の経済学者は経済学者の名前を返上すべき時と考えますが。いかがですか。




Unknown さん初めまして。

2008-04-26 11:47:15 | Weblog
私の書いた『北京五輪を成功させよう』という書き込みに下記の文が入っていましたので返信を新たにたてます。

>むしろこういうチャンスにしか世界に目を向けてもらえないチベットの悲劇がかいま見えますね
テロってのは追いつめられて追いつめられて、やりようがなくなった奴らが起こす破れかぶれですからね
ただ弾圧すりゃあいいってもんじゃないイラク、アフガン、チェチェン、ウイグル
一方的にマイノリティをたたきつけようとするから起こる

むしろテロじゃないんだからガンガンアピールしてもらいたい
世界の人間はこんな時じゃないと無関心だ、とくに日本人はチベット人なんぞのことは知ったことじゃないしな

チベットやウイグルは中間層の既得権とかそんな生やさしいもんじゃない
植民地支配と同化政策ですよ
チベットの独立は地理的に不可能です
しかし中国はチベットの自治(現在の名ばかりではない)を検討しない限り火はくすぶりつづけますよ


高村のアホもフランスの聖火妨害に文句つけるくせに
中国には内政だしぃとかだんまり決め込むヘタレだし
ならフランスでの聖火騒ぎにももんくいうなと

政治と宗教ったら創価でしょ公明党を傀儡にしちゃってるし
オウムは宗教テロだよ

だいたいなにが世界的祭典だよ
金と政治、コマーシャリズムに薬物にまみれてて平和もスポーツマンシップもありゃしねえ
選手も企業つうスポンサーしょって走らないとメダルもねらえねえ
弾圧されてる少数民族が悲痛な叫びをあげたらってどおってことはないよ
所詮チベット人の命などオリンピックより軽い、いや…日本人の命も政治より軽い


Unknown さん初めまして。
大分時間が経ってしまいましたが、新たに私のブログに書き込みさせていただきます。また、コメントが入っていたとは知りませんでした。ブログというものはコメントが帰っていても開いてみるとアダルトの宣伝だったり、なんとまあ情けないことか。と感じてもいました。

 まず私の考え方を書いてみます。
現在の中国はあのような状態ですが、その原因はマルクス主義からの出発にあります。確かにマルクス主義では一党独裁という方向しかとりようがないと感じます。ですが根底にあるのは全ての人が平等になるという思想があると私は感じています。

 そこから新しいマルクスを超えた思想が出てくれば、当然のこと、資本主義とは相容れないものでありますから、資本主義には打撃であると同時に、今までの社会主義国にはプラスになります。つまりマルクスを超えた思想(人間主義)が出てくれば急激に今までの社会主義政策を採っていた国々は新しい思想を取り入れ変化すると思っています。

このように考えることがグローバルな目と、現在の人間社会がどのような状態なのかと冷静に見る目を持っている人が、全ての面に対して冷静な判断ができると考えています。

それから私は決して宗教に偏見を持ってるわけではないと自分なりに思っています。ただ哲学的な方向から理論として宗教はどうなのかと考えてもいますが。そのことでは「縄文ビト」というハンドルネームで宗教のことを書いています。参考までに載せておきますので読んでください。

*縄文ビトさんこんばんは。
http://www.asyura2.com/0601/idletalk20/msg/611.html 

*創価学会の方、なぜ答えられないのですか。
http://www.asyura2.com/0601/dispute23/msg/127.html 

また機会がありましたら私の考えを述べさせていただきます。
これからもよろしく…

はたして私の本は経済学なのか?

2008-04-21 19:18:02 | Weblog
今日は朝一番で直した原稿を出版社に送った。何回直したことやら、それだけ自分としては経済の勉強ができたと思っている。ただ自分ひとりで考え、ブログに書き込むように書いていたのでは奥深くまで研究は進まないと考える。他人、それもある程度経済学に精通している専門化の突っ込みがより深く経済を理解する手助けになったと今になって言える。そこには100パーセントの集中力が要求されたが。

現在校正紙として一応本の体裁を取れるとこまできた。まだこの先何ヶ月か掛かるとのことだった。本来は5月上旬に日の目を見るはずだったが、未知の分野のこと、私自身手探り状態で書いていた。またそれを待っていてくれた文芸社の方にも感謝している。

未知の分野と書いたが、なぜかというとその文章の中には労働の細分化機能とか、信用創造に対する架空創造という文字と、それに対する意味合いを新しい経済学として書いていることだ。

つまり経済学を勉強しだしてそれほどの年月(僅か1,2年しか)が経っていない者が、新しい経済学用語を恐れ多くも作ったことの、そしりをこれから受けることになる。それだけ冒険をした本だといえる。

本の題名のことだが、私としては『新貨幣論』という題名にしたいと考えているが、どうもそれは難しいらしい。なぜかというと貨幣に関しては外国の著名な経済学者(アダム・スミス、デヴィッド・リカード、カール・マルクス、ジョン・スチュアート・ミル、ジョン・メイナード・ケインズ)が貨幣という形で書いているからだ。その著名人の上、たとえば日本では岩井克人氏の『貨幣論』がある>「貨幣」論に関しては本書をもって終局かな、と思っています。というレビューがあるぐらいなのに、私ごとき者が『新』をつけた題名にしようとしているのだから、バッシングを受けるのは当然だろう。絶対に出版社は『新貨幣論』では出させないだろう。

なんという題名をつけるのか出版社に任せている。

 そのうち私自身へこむと思う。

日本とアメリカのバブル崩壊。違いはあるのか Ⅰ

2008-04-08 17:05:24 | Weblog

 なぜかの質問
サブプライムは住宅の破綻が原因だと考えています。金融機関がリスクを減少させるべく証券化して世界にばら撒いたことが元となり、土地および住宅の値上がりが止まったことから低所得者の支払いが滞ったため、証券化した金利が払えなくなったのが原因だと思います。
 
ただその前に考えなくてはならないことは、アメリカは経済を順調に動かすためという名目で紙幣を乱発し、世界中から物を買い込んだ。それも国内では最初の2年間ぐらいは低い金利で貸し出し、やがてゆとりが切れた段階で高金利のローンを組ませていた。
 
 その住宅は商社が世界中から輸入して来たもので組み立てているわけです。
 
 なぜ世界が借金大国のアメリカに単なる紙切れ(不換紙幣・財務省証券)で物を買ってもらわなければならないのか。またこの考えは現在でもアメリカが物を買ってくれなければ世界経済がおかしくなるという発想として生きています。
 
 次に私の疑問を書いてみます。

1日本は金利が安いにもかかわらず円が買われているのはなぜか。

2ユーロ圏は金利を上げているにもかかわらずインフレが止まっていないのはなぜか、

3日本が金利を上げた場合現在にもましてドル売り円買いが強くなると予想できます。 そのとき日本が輸出において不利になるはずですが。
 
 経済は人間に不利な状態が現れると「見えざる手」というごまかしをしてきました。その結果弱者がいつも不利な立場におかれています。株が下がっている段階で儲けている者がいる反面、今回のように原材料高から食料品の値上がりで高齢者・年金者・低所得者が直撃されています。

4原材料が高騰するのはなぜか。いつ高騰が止まるのか。
私なりに疑問を纏めてみました。

北京五輪を成功させよう

2008-04-08 15:08:09 | Weblog
現在行われている聖火リレーになぜあのように妨害するのか。過去のモスクワ五輪を思い出します。

 確かに現在の中国は民主的でない面が多々あります。最近のNHKテレビで『物件法(私有権法)について放映していましたが、民主的ではないと感じました。その内容で感じたことは、上部組織は国際的に少しずつ変わってはいますが、中間層(日本で言えば官僚組織)が既得権を振りかざしているのが分かります。

 私自身は日本のオウム真理教でも分かるように宗教が政治に介入すべきではないと考えています。

 オリムピックが終わった後で、チベット問題の解決はできないのでしょうか。チベットを持ち出している人達は、オリムピックという世界的な祭典を前に問題を起こすということは何を目的にしているのでしょうか。お聞きしたいです。

 このような状態が続けば北京オリムピックがまたモスクは五輪のようになるかも知れません。そのような自体になれば世界に緊張が走るのではないかと考えます。

アメリカがとっている経済政策は正しいのか?

2008-04-07 14:41:49 | Weblog
現在アメリカが景気後退を食い止めようとして、あらゆる金融手段を使っていることは素人目にも感じられます。

 振り返って見るとサブプライムの問題が起きてから米国が最初にとった行動が政策金利の引き下げでした。結果としてはインフレが収束したわけではなく、アメリカに預金をしていた外貨がユーロ金利高から、ドル売りユーロ買いとなり、逆にユーロ圏のインフレにとつながっているわけです。

 ではアメリカはと言えばドル安から輸出が伸びるわけでもないようです。逆に輸入品の値上がりからますますインフレが更新しています。昨日の日本経済新聞では日本からの機械輸出(ヤマザキ・マザック、マキノ他)価格が値上がりになると報じられていました。

 そこで問題となるのが政策金利を引き下げたことが正しい判断だったのかということです。また4月中にも引き下げがあると報じられています。

 現在、矢継ぎ早に経済政策を打ち出していますが、それらは功を奏するのかがこれからの経済の勉強に役立つという見方ができます。

 バブルとは何か。私は実際の貨幣量が増えたのではなく、数字だけの貨幣量が増えたと思っています。その数字上の貨幣量が減少したことにより、個人的には含み資産が減少し、または債務として負債が増加した。また金融機関といえば抱えた不良債権が増加している。

いずれにしても流通している貨幣に関係なく数字上の貨幣量が減っているだけだと判断できます。

 見たところ数字上の貨幣量の減少がまだ中途半端な状態が現在のアメリカだといえます。徹底的に損失を解消した状態で新たな貨幣をつぎ込めば立ち直りができるかと考えますが、今の状態で現物の貨幣をつぎ込んだとしても逆にインフレ懸念を増大させるだけだと判断できます。

 現在のアメリカは日本のバブル崩壊を見習って対策を打ち出していますが、私は日本のバブルとは性質が違うものと判断しています。日本の場合は数字上の貨幣量を減らすため、景気後退をある程度許容した状態で不況対策に取り組んだと感じていました。

 その当時の日本は大量生産が可能になる設備を作りだし、外国の失業者を増大させたとブーイングを受けた状態でした。結果として労働力の安いアジアに生産拠点を移して安い製品が日本に上陸し、デフレ状態を作り出しました。

 現在のアメリカはどのようにしてもデフレ状態にはなりません。ドル安からインフレが進むだけです。では現在のアメリカがとっている金融政策は間違っているのかということになります。その答えは景気後退を食い止められるかということが大きなポイントになります。現在の5・1パーセントの失業率から見て景気後退は防げないのではないかと判断できますが…

 また日本ではアメリカの政策金利引き下げから、協調して公定歩合を引き下げるようです。それは日本の円を強くする方法だと感じています。日本の金利が低いことが日本を救っていると現在の段階では判断できます。


今までホームページに載せていたものを12月をもって閉鎖いたします。
そのことからこのブログに少しずつ残していきます。


人生

       死・今までの人生が偽りであったことを教えてくれた
      これまで歩んできた道が虚無という闇の前で消えていく
      愛の道を二人して進もうということも、すべてが偽りでしかな         かった 
      
心の底に広がる黒い渦
      こんなもので在ったのかという怒り
      神を呪い、神を閉ざしたとき、生命を生んだ自然を呪う
      たとえ何千何百という人の命をこの手で奪い、地獄へ堕ちた     としても
      己が不死(永遠の生)であることへの願い

       死・己が何であるのかを教えてくれた
      人間とは、人生とは
      そして宇宙の中に忘れられた、小さなものということを
      そこに宗教が生まれ、哲学が生まれ、人間性という言葉が生まれた

       真の人生は死を認識(し)った時から始まる
      やがて歳をとり、この世を去っていくとき
      悔いのない人生であったかを思い返させてくれる
      悔いの無い人生のために、死があるために
      力強く生きていくしかない、虚無から脱皮して

       この世を去っていくとき、今までの人生が過去になり
      楽しかったことも、苦しかったことも
      未来の前にすべて消えていく
      残されたもの 人間として生きてきたという…小さな誇り
      その中に今、歩んでいる人生がある

                         1967年3月 


サブプライムで

2008-04-04 13:47:48 | Weblog
だいぶご無沙汰していましたので、本日は少し経済のことを書いてみます。
私自身、今まで疑問に感じていたことが本日の日本経済新聞朝刊に載っていました。

 それは現在問題化しているサブプライムに絡んだ記事のことです。
アメリカが住宅を購入者に販売するときの契約条項なのでしょうか、以下引用して見ます。

>米の住宅ローンは借り手が住宅を差し押さえられた段階で返済義務がなくなる「ノンリコース型」が大半。担保を処分して出た損失は銀行が丸々背負うため、住宅の値下がりが長期化すれば銀行の損が増え続ける。住宅価格の下落に歯止めがかけられるかが、信用収縮をとめる鍵になる。FRBは昨年九月から政策金利を三%下げたが住宅ローン金利は高止まりしている。引用終わり

 私が引用した部分、日本と大分違うと感じたわけです。日本でしたらローンの支払いが滞った段階で最終的には競売というかたちになり、借入金から売れた金額を差し引いた残額が借入者の債務になるわけです。当然借り入れを起こすときには連帯保証人(連帯保証人は普通保証人よりも責任が重い)が必要となるわけです。

 なぜ金融立国のアメリカがこのような緩い条件で貸し出しているのか分かりませんが。銀行がリスクを背負いたくなければ当然債務を肩代わりさせるべく、証券化してその証券を金利を高くして一般に販売する方法がサブプライムの仕組みなのかも知れません。
 また上記引用の部分の銀行の損が増え続けるということでは、債務者のローンを銀行が担保を処分しないほうが良いわけです。銀行救済のために支払延長なり、差し押さえ保留は債務者の保護ではなく金融機関の救済色が強いと感じたしだいです。

[ニューヨーク 3日 ロイター] 差し押さえ対策の一環として財務省主導で設置された米非営利団体「ホープ・ナウ」によると、住宅金融機関は昨年7月以来、差し押さえに直面する借り手100万人以上に対して、新たな返済計画などの差し押さえ回避策を提供した。
 「ホープ・ナウ」には住宅金融機関や債権回収会社などが参加している。約103万5000人が自宅差し押さえの回避措置を受けており、その数は差し押さえ物件の売却数の3倍以上に相当するという。
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-30621820080303