明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 前回からの続き
貨幣の保存機能の原型となったものは数千年前からの食物の保存と、またそれ等を利用した物々交換からであった。最初期の食物の物々交換では消費期限に限りがあったがやがて消費期限の無い固形物(貴重な貝等)に変わり最も貴重とされたものが鉱物としての金となった。だが産出量に限界がある金では保存されてしまったとき、市中から貨幣量が減少してしまい労働と労働の交換に支障をきたしてしまう。つまりデフレ状態での不況ということになる。
そこから考え出されたものが金に変わる交換財として、いくらでも印刷すれば市中に出すことができる紙幣ということになる。ただそこには問題が潜んでいた紙幣は印刷機を使えばいくらでも刷れ、市中に投入し貨幣量を多くすることができる、しかし労働と労働の交換財としての役割を持つ貨幣、ここでは紙幣はいくらでも刷れるが、交換される労働には限界がある。交換される労働が限界を超えれば、適正貨幣量に対しては労働の価値は変わらないこが、適正を超え増刷された紙幣(貨幣)に対しては貨幣価値は変わらざるを得ない、いくらでも市中に投入することを政策者が行えば貨幣の信用がなくなり、より多くの紙幣を積んで労働から作られた商品と交換しざるを得ない。それがインフレであり、貨幣量がさらに多くなれば人々は上がる前に購入しときたいという真理状態から商品を買いあさる状態となる。そこから止め処なく行き過ぎた交換が行われるそれがハイパーインフレといわれる。
そこから考え出されたものが市中の貨幣量(紙幣)を多くしなくてすむ方法、それが市中に出る貨幣と切り離した方法、貨幣はそく「物」(他者の労働で作り出された商品)と換えることができるが、そく換えることができない形でその価値が変わることがなく保存ができる物、しかも貨幣量を増やすことができる方法、これは持てる者(富者)にとっては最高の理論付けとなる、それが貨幣と切り離した形の市場での取引を行う国債ということになる。これならインフレリスクとなる紙幣を増刷しなくても、市中に一度は投入された貨幣を再度持てる者(富者)から金利をつけ呼び戻すことができると考えた。
だが落とし穴もあった。市中からなぜ貨幣が消えてしまったのかという理由を探すことなく、ただ闇雲に貨幣量の減少からくるデフレ、不況、失業者の増加を食い止めるべく市中の貨幣量を増加させなくてはという政策に走る、そこにあるのは政策者は失業者の増加から社会不安を食い止めるべく、安易な政策を実行することになる。緊縮財政と国債残高の積み上げ。しかしその先にあるのは過剰になった国の借金から国の信用喪失という終着駅ではないだろうか。
根本は貨幣の保存機能から全ての悪が始まっているのだということをやがて時代が教えてくれるはずだ。
貨幣の保存機能の原型となったものは数千年前からの食物の保存と、またそれ等を利用した物々交換からであった。最初期の食物の物々交換では消費期限に限りがあったがやがて消費期限の無い固形物(貴重な貝等)に変わり最も貴重とされたものが鉱物としての金となった。だが産出量に限界がある金では保存されてしまったとき、市中から貨幣量が減少してしまい労働と労働の交換に支障をきたしてしまう。つまりデフレ状態での不況ということになる。
そこから考え出されたものが金に変わる交換財として、いくらでも印刷すれば市中に出すことができる紙幣ということになる。ただそこには問題が潜んでいた紙幣は印刷機を使えばいくらでも刷れ、市中に投入し貨幣量を多くすることができる、しかし労働と労働の交換財としての役割を持つ貨幣、ここでは紙幣はいくらでも刷れるが、交換される労働には限界がある。交換される労働が限界を超えれば、適正貨幣量に対しては労働の価値は変わらないこが、適正を超え増刷された紙幣(貨幣)に対しては貨幣価値は変わらざるを得ない、いくらでも市中に投入することを政策者が行えば貨幣の信用がなくなり、より多くの紙幣を積んで労働から作られた商品と交換しざるを得ない。それがインフレであり、貨幣量がさらに多くなれば人々は上がる前に購入しときたいという真理状態から商品を買いあさる状態となる。そこから止め処なく行き過ぎた交換が行われるそれがハイパーインフレといわれる。
そこから考え出されたものが市中の貨幣量(紙幣)を多くしなくてすむ方法、それが市中に出る貨幣と切り離した方法、貨幣はそく「物」(他者の労働で作り出された商品)と換えることができるが、そく換えることができない形でその価値が変わることがなく保存ができる物、しかも貨幣量を増やすことができる方法、これは持てる者(富者)にとっては最高の理論付けとなる、それが貨幣と切り離した形の市場での取引を行う国債ということになる。これならインフレリスクとなる紙幣を増刷しなくても、市中に一度は投入された貨幣を再度持てる者(富者)から金利をつけ呼び戻すことができると考えた。
だが落とし穴もあった。市中からなぜ貨幣が消えてしまったのかという理由を探すことなく、ただ闇雲に貨幣量の減少からくるデフレ、不況、失業者の増加を食い止めるべく市中の貨幣量を増加させなくてはという政策に走る、そこにあるのは政策者は失業者の増加から社会不安を食い止めるべく、安易な政策を実行することになる。緊縮財政と国債残高の積み上げ。しかしその先にあるのは過剰になった国の借金から国の信用喪失という終着駅ではないだろうか。
根本は貨幣の保存機能から全ての悪が始まっているのだということをやがて時代が教えてくれるはずだ。