楢篠賢司の『人間とは』

人間とは何かを研究しています。現在は経済学を自分のものにしたいと目下勉強中です。

貨幣が持つ保存機能は両刃の剣 Ⅱ 昨日の続き

2014-12-12 05:58:15 | Weblog
   昨日は金属貨幣、金であり銀でありがそのままの価値ある物として、余裕のある人が保存してしまえば市中の貨幣が不足し貨幣不足からくる社会全体の経済が停滞してしまうと書いた。

そこから考え出されたのが金属貨幣では限界があるためいくらでも印刷できる紙の貨幣(紙幣)に替えてきた。不足すればいくらでも印刷できることからそれで一安心と考え、経済低迷からくる社会不安が暴動へ発展するのを防げるはず。貨幣が不足し日常の生活で交換する元となるお金を何らかのかたちで不足している庶民に与える、そこで考え出されたのが政府が金を出し公共投資で働かせ賃金として庶民に持たせる。そのような理論を考えた人が過去にいた。しかしその政策はいっときのカンフル剤でしかならないと現在の良識を持った人々は考えている。

 つまりなぜ経済が停滞してしまうのかの理論を考えないでその場限りの政策でごまかしてしまう。今回の選挙でアベノミクスなる理論を創り、貨幣を持てるものから借入れて社会にばらまく、その政策を継続させてくれと声高らかにうたいあげて庶民の関心を引っ張っている。昨日の新聞では保守が3分の2の勢力に逼迫しているという状況が言われている。3分の2とは憲法を改正することができる勢力となる。憲法改正すればなんでもできてしまう。危険ではないのだろうか。

 ただ私が書こうとしているのは、もしできるとするなら。私なりの新しい理論を作り上げたいと感じている。なぜならこれは私の独りよがりになってしまうが、今の政治家、自民、民主、公明、共産、社民、維新,その他、等の政治家が政権をとったとしても人々を説得し納得させる「理論」を作り上げ社会から経済停滞に陥る状況を無くせるのかとということに尽きる。経済停滞に陥る状況の根本原因を解明し、その理論が人々の支持を受けた社会が未来社会であると考える。

 今の保守、または野党といえども未来社会(例えば50年後100年後)の展望を持っているのかを今回の選挙の前に聞いてみたい。それが未来社会の理論ではないだろうか。