日食に関する神話なるものを調べてみたら・・
今の天文学が確立する以前は、
多くの文明で日食や月食を説明する神話が長い間語り継がれてきたようです。
これらの神話の多くでは、
日月食は複数の神秘的な力の間の対立や争いによって起こるとされていたようです。
インド のヒンドゥー教の神話では
食が起こる月の昇交点がラーフ(Rahu)、
降交点がケートゥ(Ketu)という2人の魔神として
擬人化されこの二神の働きによって食が起こると考えられていたようで。
この二神が象徴する二交点は後に古代中国で羅睺星・計斗星の名で七曜に付け加えられ、
九曜の一員を成している。
中国では、日食を天の警告とみなしており、
よって統治者は日食の観測に非常に関心を示し、
そのため中国では整っていて豊富な記録が残された。
日食は天狗が日を食べることと見なされ、
銅鑼を叩いて天狗を追い払わなければいけなかった。
「日蝕説」によれば「日者,太陽之精,人君之象。君道有虧,有陰所乘,故蝕。蝕者,陽不克也。」
(仮訳:日は太陽の精気で、君主の象徴である。君主の道に欠ける所があれば、陰に乗じられることとなり、
日食が起こる。日食とは陽が勝たないことである)という。
夏では、羲和が日食の観測を怠ったため、斬首されたという。
最も早い日食の記録は「詩経·小雅·十月」の「十月之交,朔月辛卯,日有食之,亦孔之丑」で、
統計によれば、甲骨文字の記録を除いて、
春秋時代から同治十一年まで(紀元前770年-1874年)で、
記録された日食は985回、日の出の時間に日食が発生し、
あたかも日の出が2回あるように見える。という現象の記録もある。
占では日食は天子が徳を失ったことの表れとした。
日食はたいてい天子の死や国の滅亡を予告しており、
兵乱や天下の大乱や死亡や失地を引き起こすと?。
発生する災害の種類は天象の具体的な表現から分かるとし、
例えば日食が上部から始まれば天子の政に誤りがあり、
横から始まれば内乱や大きな兵乱が起こり、
新たに天子が立つ兆しとし、
下から始まれば妃や大臣が自ら恣とするとしたようです。
北欧ではヴァイキングたちの伝承を記した『スノッリのエッダ』では
スコルと呼ばれる狼が太陽を常に追いかけており、
狼が太陽に追いつくと日食になるという記述がある。
そして、世界の終わりの日に狼はついに太陽を完全に飲み込んでしまうという。
他の文化圏では日月食は驚くべき、かつ恐ろしい現象とする場合も多かったようです。
クリストファー・コロンブスが西インド諸島に航海した際、
服従の意思を示さない原住民を罰するために日食を起こしてみせて
(実際は日食の起こる日を知っていただけ)、
パニックになった原住民が彼に服従したというエピソードは有名ですが、証拠は怪しい。
イスラームコーランの第81章「巻きつける」に、日食を思わせる表現がある。
日本では天照大御神の天の岩戸の神話は日食を表しているとの見方がある。
現在のところ過去の特定の日食現象には同定されていない。
計算上は、邪馬台国の時期に日本列島で日食が2回起きた可能性があるが。
卑弥呼が死んだとされる247年と248年です。
国立天文台では、
「特定された日食は『日本書紀』推古天皇36年3月2日(628年4月10日)が最古であり、
それより以前は途中の文献がないため地球の自転速度低下により特定できない」としている。
ここで・・今後見られる日食のデーターを調べてみた
日付 |
種類 |
食の経路等 |
金環 |
日本ではトカラ列島、屋久島、種子島、九州中部から南部、四国の大部分、近畿地方南部、中部地方南部、東海地方の大部分、関東地方の大部分、東北地方南部で中心食が見られる他、全国で深い部分食。東京では、7時32分頃、太陽高度35度で継続時間5分4秒の金環食となる(東京で金環食が観測出来るのは、江戸時代の1839年以来173年ぶり)。詳細:2012年5月21日の日食。 |
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2012年11月14日 |
皆既 |
オーストラリア北部から南太平洋を通過し、チリの西方洋上で終わる。ニュージーランド北島で食分0.8前後。 |
金環 |
オーストラリア北西部で始まり太平洋を赤道付近にかけて通過。ニューギニア島、ソロモン諸島で観測できる。最大食分0.976。ハワイで食分0.472。 |
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2013年11月3日 |
金環 |
北米大陸東沖からアフリカ大陸中部を通過。中部アフリカ(ガボン、コンゴ共和国など)、東アフリカ(ウガンダ、ケニア、エチオピアなど)で観測できる。 |
金環 |
南極大陸で金環食、オーストラリアで部分食が観測できる。最大食分0.991。金環食影の中心線が南極上空を通過する非中心食。 |
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2014年10月23日 |
部分 |
シベリア東部から北米の広い範囲で観測可能。最大食分0.816 |
皆既 |
グリーンランド、アイスランドの南沖から北極を通過。ユーラシア北西部・北アフリカで部分食を観測できる。 |
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2015年9月13日 |
部分 |
アフリカ大陸南端と南極大陸で見られる。 |
皆既 |
インドネシアを通過し北太平洋に至る。日本では全国で部分食が見られる。 |
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2016年9月1日 |
金環 |
中部大西洋に始まりアフリカ大陸、マダガスカル島を横断、南インド洋に達する。 |
金環 |
南東太平洋に生起、南アメリカ南部からアフリカ南部に達する。 |
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2017年8月21日 |
皆既 |
北太平洋中部に始まり北米大陸を横断、中部大西洋で終わる。 |
部分 |
南極大陸の大部分と南アメリカ大陸の南部で見られる。 |
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2018年7月13日 |
部分 |
オーストラリアと南極間の海上で見られる。 |
2018年8月11日 |
部分 |
北極・ユーラシア大陸の大部分(ヨーロッパ、インドを除く)で見られる。 |
部分 |
日本を含むアジア東部と北太平洋で見られる。 |
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2019年07月3日 |
皆既 |
南太平洋、南米のチリ、アルゼンチンで観測できる。 |
2019年12月26日 |
金環 |
アラビア半島、インド南端、インドネシアを経て北太平洋西部に至る。日本全国で部分食が見られる(東日本では日入帯食)。 |
金環 |
アフリカ中部、インド北端、中国南部を通過、北太平洋西部で終わる。日本全国で部分食が観測可能。 |
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2020年12月14日 |
皆既 |
太平洋西部に始まり南米大陸南部を通過、アフリカ南西岸沖で終わる。 |
金環 |
北アメリカ、北極、シベリア東部を通る。 |
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2021年12月4日 |
皆既 |
南極大陸の南米側で観測できる。 |
部分 |
南太平洋南東部と南米大陸南部で見られる。 |
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2022年10月25日 |
部分 |
主にユーラシア大陸西部とアフリカ大陸北東岸で見られる。 |
金環 |
南インド洋からオーストラリア北西岸、インドネシアを経て中部太平洋。九州・四国・東海・関東の南岸でも僅かに欠ける。 |
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2023年10月14日 |
金環 |
北米大陸西岸沖から北米西部、中米を通過してブラジル沖で終わる。 |
皆既 |
中部太平洋に発し北米大陸東部を北上、ヨーロッパ沖に至る。 |
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2024年10月2日 |
金環 |
中部太平洋から南アメリカ南端を通過、南大西洋で終了。 |
部分 |
北米東端、ユーラシア北西部、グリーンランド等で見られる。 |
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2025年9月21日 |
部分 |
ニュージーランド、南極の太平洋側で見られる。 |
金環 |
アフリカ大陸南東岸、インド洋、南極で観測できる。 |
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2026年8月12日 |
皆既 |
北極、グリーンランドからイベリア半島に達する。 |
金環 |
南太平洋東部に生起し南米大陸南東部を通ってアフリカ西岸に達する。 |
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2027年8月2日 |
皆既 |
北大西洋中部からアフリカ北岸、アラビア半島南岸を通過しインド洋に至る。 |
金環 |
太平洋の東端に生起、南アメリカ北部を通過しイベリア半島に達する。 |
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2028年7月22日 |
皆既 |
インド洋に発しオーストラリア、ニュージーランドを横断する。 |
部分 |
アラスカを除く北米、中米で見られる。 |
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2029年06月12日 |
部分 |
北極、アラスカ、グリーンランド、北欧、シベリア北岸で見られる |
2029年07月11日 |
部分 |
南アメリカ大陸南部とその南の洋上で見られる。 |
2029年12月5日 |
部分 |
南極大陸およびその周辺海域。 |
金環 |
北アフリカに発し、地中海、ユーラシア中央部、北海道で中心食の他、日本全土で部分食。三陸はるか沖で終わり。2012年5月21日の金環食とは同じサロスに属する。 |
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2030年11月25日 |
皆既 |
南アフリカ、南インド洋、オーストラリアを通る。 |
金環 |
アフリカ南部からインド南端を経てインドネシアに達する。鹿児島県南部以南でも部分食が見える。 |
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2031年11月14日 |
金環 |
北西太平洋に始まり赤道付近を経過してパナマ付近に達する。 |
金環 |
南極大陸周辺海域を通過し、南米大陸南部とアフリカ大陸南部で部分食が見られる。 |
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2032年11月3日 |
部分 |
ヨーロッパ・シベリア東部を除くユーラシアで見られる。日本は関東から北で日入帯食。 |
皆既 |
ベーリング海峡から北極にかけて起こり、北米大陸、シベリア東端とグリーンランドで部分食が見える。 |
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2033年9月23日 |
部分 |
南極大陸の一部と南米大陸南部で見られる。 |
皆既 |
南米東沖からアフリカ中部、アラビア半島を通り中国奥地で終わる。 |
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2034年9月12日 |
金環 |
太平洋東部に始まり、南米大陸を横断して南大西洋で終わる。 |
金環 |
オーストラリア南方洋上に生起しニュージーランドを通過、南米西沖で終わる。 |
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2035年9月2日 |
皆既 |
中国奥地から日本を横断、太平洋東部で終わる。日本では能登半島と茨城県を結ぶ一帯で中心食が見られる他、全国で部分食。1970年頃までの古い書籍では東京を中心食が通るように書いてあるが、東京は食分0.992で部分食。 |
部分 |
主に南極大陸とニュージーランドで見られる。 |
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2036年7月23日 |
部分 |
アフリカ大陸と南極大陸の間の海域。 |
2036年8月21日 |
部分 |
北アメリカ北部、グリーンランド、西ヨーロッパ等で見られる。 |
部分 |
ヨーロッパ、西アジア、北アフリカで見える。 |
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2037年7月13日 |
皆既 |
南インド洋に始まり、オーストラリアを横断、ニュージーランド北部を通る。 |
金環 |
キューバ付近に始まり南米大陸北東沖を通過、アフリカに上陸してエジプト付近で終わる。 |
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2038年07月2日 |
金環 |
南米大陸北端付近に生起し、大西洋を横断してアフリカ大陸北部を横断、アフリカ北東岸で終わる。 |
2038年12月26日 |
皆既 |
インド洋に発し、オーストラリア南部を横断、ニュージーランドを通って南太平洋で終わる。 |
金環 |
北太平洋からアラスカ、グリーンランド、スカンディナヴィアを通過し東ヨーロッパに達する。 |
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皆既 |
南極大陸とロス海付近で観測できる。 |
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部分 |
南極大陸の一部とオーストラリア大陸の東半分で見られる。 |
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2040年11月4日 |
部分 |
北米・中米の大部分と南米の北端で見える。 |
皆既 |
南大西洋西部に起こり中部アフリカを横断、インド洋で終わる。 |
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2041年10月25日 |
金環 |
モンゴル付近から始まり北陸地方から中部地方、東海地方、伊豆諸島を通過して太平洋西部で終わる。前記の所で中心食の他、全国で部分食。 |
皆既 |
インド洋から起こりインドネシア、フィリピンを通り日本の南東沖から北米西岸沖に達する。日本の陸地では伊豆鳥島で中心食の観測可能。全国で部分食となる。 |
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2042年10月14日 |
金環 |
ベンガル湾に始まりマレー半島、ボルネオ島、オーストラリア大陸、ニュージーランドを通って南太平洋で終わる。日本では屋久島・種子島以南で部分食。 |
2043年04月9日 |
皆既 |
本影中心線がカムチャツカ半島とシベリア東部上空を通る非中心食。北アメリカ北西部、グリーンランド等で部分食が見られる。 |
2043年10月3日 |
金環 |
食影の中心がアフリカ大陸と南極大陸の間の海上を通過する非中心食。南極大陸の大部分とオーストラリア等で部分食。 |
2044年2月28日 |
金環 |
南極大陸と南米大陸間の海域で中心食。両大陸の広範囲で部分食が見られる。 |
2044年8月22日 |
皆既 |
グリーンランドから北アメリカに中心食。シベリアでも部分食が見える。 |
2045年2月16日 |
金環 |
オーストラリア大陸南方海上からニュージーランドを通りメキシコ沖に達する。 |
2045年8月12日 |
皆既 |
北太平洋に始まりアメリカ合衆国を横断して南アメリカ大陸北東岸を通り大西洋に達する。 |
金環 |
ニューギニア付近に発し太平洋を横断して北アメリカ西岸に達する。日本では北海道北端を除き部分食となる(東北地方以南は日出帯食)。 |
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2046年8月2日 |
皆既 |
ブラジル東端から起こり大西洋を横断してアフリカ大陸南部を斜走、南インド洋で終わる。 |
部分 |
日本を含むアジア東部、東南アジア、ベーリング海峡方面で見られる。 |
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2047年06月23日 |
部分 |
北極、シベリア、北アメリカ北部で見られる。 |
2047年07月22日 |
部分 |
オーストラリア大陸南東端、ニュージーランドとその周辺海域。 |
2047年12月16日 |
部分 |
南米大陸南端と南極大陸及びその周辺海域。 |
金環 |
アメリカ合衆国中部から始まり、グリーンランド南端からアイスランドを通ってスカンディナヴィア、東ヨーロッパを経てパキスタン付近で終わる。 |
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2048年12月5日 |
皆既 |
南太平洋から南アメリカ南部を通過し、南大西洋を横断してアフリカ大陸南部で終わり。 |
金環 |
ペルー沖で生起し南アメリカ大陸北部を横断し、西アフリカに上陸してギニア湾北岸を通り、アフリカ大陸中央で終了。 |
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2049年11月25日 |
金環 |
紅海付近で始まり、北インド洋を横断、インドネシアを通過して西太平洋へ。日本全国で部分食が見える(東日本・北日本は日入帯食)。 以上です。 にしてもここまで調べるとは・・ようやる こんなことを調べたりするのが大好きな・・ 「空ガール」なる2.30代の女性が急増中なのだそうですよ!!
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