「近江が生んだ知将 石田三成」
太田浩司著 サンライズ出版 2009年
(目次より)
・はじめに
・三成の誕生と出仕
・秀吉の家臣として
・天下人秀吉と三成
・佐和山城主 石田三成
・西軍の関ヶ原
・おわりに
・石田三成年表
・古文書釈文集
先日の「三成出陣式」で購入。滋賀県の出版社の書籍なので、読んでみたいなぁ~と前からチェックはしていましたが、なかなか購入する機会がなかったので、ラッキーでした。ま、今のご時世、ネットで買えばいいんですけどね。
検地・刀狩など、秀吉政権の中枢として天下統一に貢献した政策や、掟書きにみる領内統治の施策など、忠義の人として描かれる三成よりも、構造改革者としての三成を前面に出した内容になっています。
また、佐和山城の城下町の考察も興味深かったです。
まだ見ぬ聖地・佐和山。
行ってみたい!
昔、黄金の国ジパングに憧れたヨーロッパ人の心境がわかる気がします。
千利休切腹や豊臣秀次失脚などの事件についての言及はなし。ちょっと残念。
著者の太田さんは、長浜城歴史博物館の館長さんとのこと。この事件についての三成は、利休や秀次の御膝元の関西や滋賀県ではどういう扱いになっているのか、地元目線での見方を知りたかったところです。
あ、歴史を見る目に地元もなにも関係なし…でしょうかね。
そんなわけで、私の乏しい三成本コレクションに新たに加わった1冊でした。