「おじいちゃん。こっちへ見に来て」<o:p></o:p>
5歳になった孫が小躍りしながらやって来ました。
これは何だろう?目にした僕のそんな反応を見透かしたように、孫は得意満面に言いました。
「ウチュウセンカンヤマトだよ」
「大きいのと小さいのと、中くらいの。いいでしょう」
孫のママも僕の妻も外出、2人で留守番をしていた日のことです。
やりかけていたことがあった僕は、孫に色鉛筆とプリンターの給紙口に20枚ほど入っていたA4用紙を数枚抜き取って「ひとりでお勉強していてくれる。ここに字や絵をかけば」と、その場を離れていました。
途中、「テープをちょうだい」と言ってきたので、理由も聞かず僕の絵描きの際に画用紙を止めるテープを渡したのですが・・・。
幼児の多くは絵を描くことが大好きなようですが、孫はさほど積極的ではなさそうです。ママの話では最近になって少し変化が出てきたらしいですが、それまではお絵かき帳を渡しても「ママが、かいて」「おばあちゃん、かいてよ」、時には「おじいちゃんが・・・」と、なかなか応じませんでした。
ママはお絵かきは子どもの時から得意分野だったようですが、僕はこのブログの最初にも書いたように「不得意分野」で、絵からは逃げていた子だったのです。だから「これでもいいか」と思いつつも、スーパーの催しコーナーなどで幼児たちの作品を見かけるたびに、少し心配にもなっていました。
ただ、孫が自信を持っているのもあります。レゴブロックです。
飛行機、船、戦車・・。最近は、すっかりハマって「大作」に挑戦しています。僕は図画だけでなく工作も不得意でしたから、驚くばかりです。ここに掲載した「作品」も絵というよりも工作ですかね。
「よくできてるよ。すっごーい」「パパに見せたら、喜ぶよ」
帰ってきたママと妻の反応に、大はしゃぎの孫。
僕はタテ約30㌢のA4用紙を次々張り合わせたような作品をどう評価すればいいかはわかりません。でも、孫は自分の背丈をはるかに超える「大作」にのびのびと挑むことができ、すばらしい充足感を味わったに違いないでしょうね。
気温の上下が激しい春の「ばかじい」のひととき。
プリンターの給紙口の紙は、1枚も残っていませんでした。