名古屋の鶴舞公園内にある緑化センター前の道を歩いていて、高さ7㍍ほどの木に目が止まりました。
アセビやスズランに似た壺形の白い小さな花が並ぶ穂が、びっしり下がっています。赤い木肌と曲がりくねった幹。周りの他の木の間を探すと10本を超えました。
説明板には「シャシャンボ」(ツツジ科)とあり、要旨次のような解説がありました。
「東海地方の雑木林の名脇役的存在。花、葉、木肌、どれをとっても派手さはないが、その地味さの中に奥ゆかしさと気品を感じ、茶庭に使われる」
「ブルーベリーの仲間で、実は食べることができ、和製ブルーベリーといったところでしょう」
サクラ、バラ、ハナショウブ、アジサイ、ハス、スイフヨウなど、四季折々の花見物のために何度も訪れる鶴舞公園ですが、シャシャンボの花を見たのは初めて。派手な主役ばかり追いかけている僕としては、1本取られた感じです。
幹には赤い肌、曲がりくねった姿など特徴があります