梅雨明けと共に暑さも本番。だからといって、南国育ちとしてはエアコン部屋に閉じこもってばかりではおられない、と名古屋の東山動植物園へ。
熱中症対策を呼びかける園内アナウンスに応えて、ペットボトルを手に植物園内の温室を訪ねると、長くて大きく、鮮やかな色の花序を垂らす花たちに出会いました。写真上から「ヘリコニア・ラストラータ」「ベニヒモノキ」「ツンベルギア・マイソレンシス」の3種類。いずれも存在感のある容姿で迎えてくれました。
ヘリコニア・ラストラータは、アマゾンの熱帯林原産の常緑大型多年草。バショウのような大きな葉の茎から赤や黄、緑に彩られた花序が垂れ下がっています。
ベニヒモノキは、インドやマレー半島の原産。小さな花が集まって、名前の通り長い紐のように形成された紅色の花序が、枝の上部の葉の付け根から垂れています。花弁は退化してないそうです。
開花期間が長く、20~50㌢もある長い花序が何本垂れる様子が家庭園芸でも好まれているようです。
ツンベルギア・マイソレンシスの原産地は、インド南部の蔓性植物。枝から内部が黄色で苞は赤褐色からなる花序が垂れ下がります。花序の長さは80㌢から1㍍に達します。