名古屋市農業センターのやや薄暗い林で、根から葉まで木の全体に毒があると言われる有毒植物の代表格、アセビ(馬酔木)とシキミ(樒)が花を咲かせています。
アセビはツツジ科の仲間の常緑樹。花もドウダンツツジに似た直径7㍉前後のツボ型をしています。馬酔木と書くのは、馬をもフラフラにさせてしまうからとか。馬や牛だけでなく虫も寄りつかず、病気に強いので庭木としての地位を得たようです。
花言葉を見ると「清純な心」「献身」「犠牲」などのあとに、「あなたと2人で旅をしましょう」「危険」。ちょっと、怖いですね。
シキミは中国・唐代の高僧「鑑真(がんじん)」によってもたらされ、空海も修行に使ったとか。葬儀や法要などの仏事に欠かせない植物で、線香や抹香の原料にもなっています。
花は枝先に黄白色の花被片(かひへん)をらせん状に何枚もつけていますが、花にも毒があるからなのか寄ってくる虫は見当たりません。「悪しき実」がシキミの語源だそうで、こちらの花言葉も「猛毒」「甘い誘惑」などと怖いです。
【アセビ】
【シキミ】