「旅をして絵筆を走らせ、年に一度の個展を開く」
定年後にこんな目標を掲げて実践している愛知県日進市在住の筒井敏彦さんの個展が、名古屋市民ギャラリー栄で喜寿展を兼ねて開かれています。10日(日)まで。
「絵は初心者だった」という筒井さんが目標を持ったのは65歳の時。
「ブラブラしていたら駄目になってしまう」が動機だったとか。
教室に通うことなく、絵画教本などで学習。スケッチブックとサインペン、顔彩を手に、地元だけでなく国内各地、時には海外へ。
描きたい風景に出会うとペンを走らせ、彩色までそこに座り続けます。絵が完成しなければ、出直します。写真をもとに、ということはしないそうです。
この姿勢は海外へ出かけても変わりません。今年もこの1年間の成果として、はがき大から6号大までの40点余が並びます。
2週間をかけて旅したというイタリア南部をはじめ、北海道や京都、飛騨、名古屋と近郊の風景、それに花の絵も。
作品を使って作った来年のカレンダーも展示してあります。
描かれた風景は、海外は別としてほとんどが僕も1度や2度は出かけたことがあり「描いてみたいな」と思ったところです。でも、描き方が違うとはいえ筒井さんの作品のような見る人がホッとする絵にはできません。