作家の夏目漱石の言葉。
「かれの考えによると、人間はある目的をもって生まれたものではなかった。
これと反対に、生まれた人間に、はじめてある目的ができてくるのであった。
最初から客観的にある目的をこしらえて、それに付着するのは、その人の自由な活動を、すでに生まれた時に奪ったと同じことになる。
だから人間の目的は、生まれた本人が、本人自身につくったものでなければならない。」
おそらく軍国主義が忍びよる時代背景の中で、天皇への忠君や愛国主義への全体主義になっていく日本に、「私の個人主義」という講演をした夏目漱石は警鐘を鳴らしたのだと思います。今の右傾化した同調圧力や空気を読む全体主義的な日本にも、個人の自由を求める普遍的な名言だと思います。
キリスト教の神学者で司祭でもあった、プロテスタントを作ったルターの言葉。
「希望は強い勇気であり、新たな意志である。」
ルターは時のキリスト教のカトリックによる教会が、免罪符の発行で富を蓄えて精神や体質が堕落している姿に憤ります。
現実感覚に優れた社会運動家というより、うつ病的な自己の内面と対話し自分に正直に生きようとする様な性質だったルターは「聖書に帰れ。」と訴えて、宗教裁判による弾劾を逃避行しながら、結果的にプロテスタントが作られました。
アメリカの作家であるソローの「森の生活」より引用。
「貧しくとも君の生活を愛したまえ。」
教師だった思想家でもあるソローは、挫折と迷いから都会から離れて自分の内面と対話する様な質素な生活を森の中で送ります。そしてオバマ前大統領の座右の書である「自己信頼」を書いた思想家エマソンと親交を結びながら、後に都会に帰り奴隷解放運動や反戦運動などに積極的に取り組んでいきます。
パナソニック創業者の松下幸之助の言葉。
「他人の言の聞くべきを聞き、排すべきを排し、私心にとらわれず、自我に固執し感情に走ることなく、ほんとうの是非を判断する働きが自然に生じてきて、物事の実相が、あるがままにその人の心に映じ、浄玻璃の鏡のごとく正邪善悪を映し出し、その映じたままを見てとって、それに対処すべき態度も明らかになり、間違いなく正しい道を歩むことができると思うのであります。」
私は進路に迷いますが、上記の私の胸に響いた言葉達などを素直な心で考えると、週4日自分が働ける安定した仕事を見つけて経済的に自立して、週2日地域活性化の様なエコの自営業や活動などをしようと考えています。