一般的に幸福というと、社会的な高い地位やお金持ちになることや獲得することとされがちです。
しかし近年の心理学や脳科学などによる、普遍的な幸せのあり方についての幸福学という
研究で、そういう必ずしも地位やお金ではない、意外な幸せの実態というものが明らかになってきました。
そういう内容をドキュメンタリーとして描いた「
happy しあわせを探すあなたへ」という映画があります。
私はFacebookでこの映画の
上映会を知り、山梨から東京まで行き観てきました。
会場は一種のシェアハウスの様な、高齢者の方向けの介護施設と、農による食の自給を行っている、アパートをリノベーションした、いろいろな人が集まるコミュニティーカフェの様な部屋で、自主上映会のイベントでした。何か温もりのある感じの素敵な空間です。
タガヤセ大蔵
映画の内容の概要はこちらになります。
「貧しい途上国の人もアメリカ人も実は同じ位の幸福度である。
人は幸福は遺伝が50%、環境が10%、自分の心の持ち方で40%決まり、その自分でコントロールできる40%の心のあり方が重要とされる。
人は川下りしたり、自然を感じると幸せ感を持てる。
また運動、エクセサイズすると脳でドーパミンが出て幸福度が増す。
また筋肉が鍛えられる様に、日常的に運動するとドーパミンは増やせる。
本当に自分がやりたいことをやっているサーファーの様に自分らしく生きて、何事も試すことが大切。
また心理学の研究で、フローと呼ばれる我を忘れて没頭する様な活動、仕事を持てるかも重要。
人は辛い経験をしても、わりと短期で忘れられて乗り越えていける生き物だ。
また悲劇を喜劇にするには、ありのままの自分を受け入れて、自分を好きになることが大切だ。
住む家と食事があれば、物の幸せは幸福度にあまり関係ない、
幸福とは、自分の外のいわゆるお金や評価ではなく、自分が満足するかが本質だ。
そのためには、
自分の可能性を追求して伸ばす、
助け合える関係、
コミニュティ帰属意識、
などが大切で、外から見られるイメージを重視する人は幸福度は低い。
また日本は働きすぎで、先進国で最も幸福度が低い国と言われている。
対象的なのがブータンで、ここはGDP(国民総生産)よりGNH(国民総幸福)を重んじる様に、ワークライフバランスがよく、理性的かつ全体的にも見ることができる国だ。
また幸福度が高い北欧のデンマークは、平等性を重んじる社会で、例えばシングルマザーがシェアハウスに住み、助け合いや愛を大切に生活しているため幸福度が高い。
またスピリチュアルの様な自分より大きなものにつながることで幸福度も増す。
また長寿で有名な沖縄は、畑作業で身体を動かして元気になり、野菜などの健康的な食事、近所で分け合いシェアして、異世代の交流に寛容(おそらく中国や韓国や東南アジアの様な異文化との活発な交流もあったからでしょうか?)、人の繋がりも多く助け合い、倫理観も大切にすることが長寿の秘訣と思われる。
また愛情は幸せにつながる。
また瞑想も左脳の前頭葉を活発化させて幸福感を感じる。
また感謝を心がけたり、人に親切にすることも幸福度を上げる。
またインドのマザーテレサの施設で働くドイツ人の男性は、人に奉仕するなどの人生の意味を持つことは、以前にドイツで銀行家として地位やお金の追求して獲得していた時より、ずっと幸せになったという経験を語る。
本当の自分に気がつく、
つまり、
好きなことをする、
意義ある行為をする、
仲間と助け合う、
新しいことに取り組む、
などが人を幸せにする。
ひいては自分が幸せを感じることで、より良い世界を作っていける!」
そしてこの映画の上映が終わった後に、みんなで自分達で作った無農薬のだんこんの鍋を食べて、交流しました。
私は昔から社会適応の悪い人間ですので、なかなか皆の中に入っていけませんでしたが、多くの方の親切な誠意を感じました。
(集合写真には、私は用事がありちょっと早く帰ったので、写っていません。)
私は正直その日に山梨から出てきたこともあり、かなり疲れきっていて、その集まりに参加していた
東京アーバンパーマカルチャーのメンバーの方が言っていた、「瞑想するマインドフルネスを実践することで、自分が心の平和と幸福を感じて、周りとも平和を作っていける。」という言葉が、深く胸に刺さりました。心がけたいです。
意義深い映画上映会や料理の交流会で、深く感謝します。