ビストロ レアール

石川県小松市にある「ビストロ レアール」のシェフがつづるあんなことこんなこと

時速140キロメートル

2005年12月12日 | レ・アールについて
ロンドンの霧は有名ですが

フランスも霧が多く

ゆるやかな丘が多いフランスでは

窪んだところに霧が綿菓子のように淀み

セピア色の映画を連想させられます

この時期は特に多く夜になると

1メートル先も見えないような霧もしばしば

フランスの道路にはガードレールがほとんど

見当たらず

「よくあんな霧の中で車を走らせられるよなー」と

いつも関心させられました

地元の道を熟知しているからでしょうが

目標物が少ない田舎では

助手席に乗っていても道を覚えるのには

何度も往復しなければ覚えられなかった事を思い出します

私の師ミッシェルトラマ氏のレストランがある

アジャンで親父(トラマ)の息子のドミニクと

ディスコに行った帰り

その日は霧が深い夜で

街中から一本道を入ると途中一箇所だけゆるいカーヴがあるだけの

直線道路でドミニクの奴が

ドミ:チャン マサ ミロヨ メーター140キロダゼー!

私:バカ! ヨセ! ミエネーダロ!ジャナイ アブネェーダロ!










いきなりライトまで消す始末
風を切る音と高い回転数を感じるエンジンの振動だけが真っ暗な

箱の中で感じまして

セピア色の映画は一瞬にして

カーアクション映画に変わってしまいました。