軽傷だったとは言え、いい機会なので摩耗したタペットアジャスティングスクリューを新品に交換した。
狭い場所で見えにくいから、思い切ってタンク類を外して作業開始。
慣れるとシュラウドを外すだけで確認・交換・調整ができるけどね。
2月にコインドライバーを作ってみた時に実行すればよかったかもしれない。
フライホイールの蓋を自作コインドライバーで開ける。
モンキーレンチでひねれば簡単だ。
圧縮上死点になるように左回りで何周か回して最後は微調整。
フライホイールの磁石の影響でなかなか位置が決まらないのが難しいところで、この作業が一番嫌いだ。w
タペットカバーを外してアジャスティングスクリューを抜く。
入手したのは前回見つけた国産でも使われてる部品番号の物で、比較してみると仕上げに少し違いが
見られる。
元から付いてた物はバフがけされているのか、意外にも仕上がりが綺麗だったよ。
でも機能的には違いは無いし、なにより新品にリセットする事で管理しやすくて安心感も増すから
良いきっかけだったと思う。
部番 22F-12159-00 吸・排気共通(しかもMADE IN JAPAN)
隙間調整用にシックネスゲージを挟んでアジャスティングスクリューの締め込み具合を決める。
専用工具も売られてるけれど、俺の場合は指先の感覚と力だけで決めるようにしてる。
へたに工具を使うとちょっとした締め込み感覚の違いが感じ取りにくくて好きになれないからだ。
指の力程度なら締め込みすぎる事は無い。
メガネレンチでロックナットを仮に締め込んでからシックネスゲージの値を上下に振ってずれ具合を
確認しつつ、最終的にトルクレンチで本締めした。
この場所は締め込みすぎるとネジ山を破壊、締め込みが足りないと緩んだ時にエンジン破壊という
神経質な場所だから、せっかく持ってる安物トルクレンチを横着せずに使ってみた。
指定トルクは8Nm。
実際のタペット隙間の調整値は
吸気側規定値:0.08~0.12mm → 0.10mmに調整 (調整前実測値 0.11mm)
排気側規定値:0.10~0.14mm → 0.12mmに調整 (調整前実測値 0.14mm)
トルクの再確認とクランクを回した時のタペットの動きや異常な感触の有無を確認後、外した部品類を全て
元に組み上げてエンジンを回してみる。 ちょっと静かになったかな?
試走でもしようか思った途端に雨がぽつりと降ってきたので本日の作業は終了となった。
明日は晴れてほしい・・・