フロントフォーク内にスラストベアリングを仕込んで遊んでたわけだが、
ちょっと気になる宿題があった。
前側のショック吸収が改善されたのをきっかけに、リアサスの動きが気になりだした。
ギャップ通過時に後ろが少しゴツンと突き上げる感触が残る。
コイルスプリングの動きを確認してみた。
手で回してみるとちょっと固い。
フロント同様にスプリングの座面に細工できないか調べたところ、先人たちが実践して
いる。
スプリング座面にスラストニードルベアリングを入れる手法だ。
上下にベアリングシートを挟むコロ状のベアリングなんだけど・・・
規格寸法を調べたら使えそうなサイズはあったが・・・ダメだ。
スプリングのズレ止めとベアリング厚の関係であまり良い構造で組めないのだ。
さらにフロントと違ってリアサスのアウタースプリング構造は開放だから普段の使い方
では雨水、ホコリ泥など汚れやサビに対抗する手段が無く、レースみたいなその場
限りの使い方では無いので長期的に安定しないと思った。
そんなわけで、この方法はやめる事にしたよ。
代わりにスプリングの座面に注油してみた。
偶然目にした手持ちのシリコーンオイルスプレーを、スプリングの切れ目からシュッ!と
吹いて回してみたら少し回転が軽くなったぞ。
この調子で下側も。
回転させてみると座面のスプリングシートが供回りするので、擦れそうな場所にシュッ!
さらに裏側もシュッ!
イニシャルアジャスターとの間も回転摺動する。
この結果、スプリングがゴリゴリからズルズルと軽く回転運動できる
ようになった。
社外品YSS社の例ではあるけど、純正リアサスも同じようにスプリング座面に注油
したら変化が起きるかもしれない。
さっそく試走してきた。
明らかにギャップ通過時にリアの突き上げが少なくなったぞ!
腰痛もちだからこの手の変化には敏感なのだw
ヘアピンカーブも安定感が増した。
車体全体が路面に吸い付く感じに旋回できて、この感覚は今までに無い上質な乗り心地。
乗り味がクルーザーっぽくなって疲れにくい印象になったと思う。
下道ツアラー的には大正解。
五光の里は田植えがほぼ完了。
この季節がいちばん穏やかで美しい。
帰路の途中、怪しい脇道を発見したので入ってみた。
かなり急坂だったけれど開けた場所に出たら、対岸に道志みち・青野原の橋が見える
くらいに絶景だったよ。
裏は地区の墓地なんだけどな!!
リアサスのベアリング追加はあきらめたけれど、潤滑スプレーをシュッ!と吹くだけで
改善された後ろの突き上げなので、これはお手軽整備の範囲内だと思う。
ただし純正サスでも効果があるかは定かで無い。