個人一般向けのウィルスバスターは、例年であれば10月頃に新バージョンが公開されておりました。
ところが今年は予想外に早い!
8月25日に「ウイルスバスター2012 クラウド」が公開されました。
トレンドマイクロ製品ダウンロードサイト
http://www.trendmicro.co.jp/download/
ウイルスバスターシリーズの嬉しいところは、ユーザサポート契約が切れていなければ、常に最新版ウイルスバスターにできること。
仮に、今ウイルスバスター2010がインストールされていたとしても、サポート契約が有効もしくは、しっかり更新しているならば、ウイルスバスター2011もしくは2012、どちらでもバージョンアップができるのです。
(まあ、今の時点で2012ではなく、あえて2011にする人もいないでしょうが)
さて、ちょっと出遅れた感はありますが、社内のPC1機のウイルスバスターをバージョンアップしてみます。
<<参考過去記事:
ウイルスバスター2011 クラウド を、インストールしてみました>>
パソコンの状況
Windows7 Professional 32Bit版 SP1適用済み
搭載メモリは、2GB*2枚による4GBです。
(32BitOSであるため、4GB丸々利用はできませんが)
タスクマネージャ Before
まあ、一応デュアルコアCPUですし、搭載メモリにも余裕ありますので、こんなものでしょう。
前述の
トレンドマイクロダウンロードサイトから最新版のセットアッププログラムを入手しても良いのですが。
よし、
今回はあえて旧バージョン(ウイルスバスター2011)がインストールされている状態で、メーカーのホームページからお勧め手順に従って作業してみましょうか。
昔、ウイルスバスター2010の頃、古いバージョンをアンインストールせずに2010に上書きインストールしたところ、トラブルが続出したことがあります。
<<参考過去記事:
ウイルスバスター2010バージョンアップ失敗の原因と教訓>>
今更もう大丈夫でしょうけれど、お客様で同様のことが起きないよう、自分でも検証してみようということで。
ウイルスバスター2012 クラウド 既にご利用済みの方用ページを開きます。
http://jp.trendmicro.com/jp/support/personal/vb/2012/
「無料バージョンアップ」をクリックします。
開いたページで「かんたん!インストール」
今回利用ブラウザはIE9ですのでこんなダウンロード確認が。
実行でもいいのですが、無難にということで、「保存(S)」で。
これにより、「TrendMicro_vb2012_Downloader.exe」がダウンロードされます。
OSにもよりますが、VistaやWin7なら、ユーザフォルダの「ダウンロード」フォルダに格納されているはずです。
TrendMicro_vb2012_Downloader.exeを実行。
インストーラが起動します。
旧バージョンウイルスバスターが検出され、アンインストール工程となります。
ここで、一度PCが再起動。
再起動後、自動で新バージョンのセットアップが再開。
引き継ぐシリアル番号が自動で表示されます。
自動セットアップ工程は大体10分ぐらいでしょうか。
一応セットアップは完了しました。
歯車マークのアイコンをクリックし設定画面を確認してみると、旧バージョンで行っていた設定値(例: 検索設定、例外設定 等)が引き継がれていました。
これはちょっとですが嬉しいですね。
ついでですので、弊社がよくお客様のウイルスバスターに行う設定ポイントを確認してみましょうか。
検索設定 - ZIPなどの圧縮ファイルのリアルタイム検索
パソコンのCPU、メモリに余裕があるならやっておくといいかも。
圧縮ファイルが保存された瞬間などに利用者が開く前に中身の危険性をチェックしてくれるのですから。
もっとも性能低いパソコンの場合や、アクセス速度の遅い装置(例:MO、フロッピー)の場合、動作遅延するかもしれませんが。
Web脅威対策 - 危険さWebサイトをブロック
このスイッチは是非チェックしておいたほうがいいでしょう。
ネットワーク対策 - ファイアウォールチューナー
このスイッチも是非チェックしておいたほうがいいでしょう。
ウイルスバスター2011以降から、独自のパーソナルファイアウォールが無くなり、Windowsファイアウォールを強化するという方針に変わっています。
前述スイッチは規定値がOffのはず。是非チェックしましょう。
例外設定 - Webサイト
ここで、特にブラックリスト指定し、閲覧をブロックしたいサイトが指定できます。
(ホワイトリスト指定もできますが)
「追加」を押して、サイトを記入し、「禁止」指定します。
サイトの名前にはワイルドカードが*で指定できます。
例えば、
http://*.yahoo.co.jp/ にすれば、
Yahoo!Japanの全ページが閲覧不能となります。
図の例では、一部で問題が取りざたされている、偽(?)システム改善ソフトの Registry Booster のサイトをブロックする内容です。
「適用」を押して例外設定はOK。
これが一通り作業となります。
年の為、パソコンを再起動させてあげると良いですね。
多分再起動の数分後に、一発目のウイルスバスター自動アップデートが走ると思います。
さて、CPUとメモリの使用状況も確認してみましょうか。
タスクマネージャ Afetr
利用可能メモリが少し増えているような気はします。
不要なセットアップ関連ファイルを消しましょうか。
まず、ダウンロードされた「TrendMicro_vb2012_Downloader.exe」は削除しても問題ありません。
デスクトップにもこんなファイルがあるはずです。
こちらも削除しても構いません。
ただし!
間違えて、ウイルスバスター2012のアイコンは消さないで下さいね。
----
とりあえずウイルスバスター2012を半日使った感想ですが、特に2011の頃に比べて違和感ありません。
特別な理由があってあえて古いウイルスバスター(例:2010)を使う人はともかく、そうでなければ、2012にしてもいいと思いますね。
※ウイルスバスター2009のサポートは終わりました。
最低でも、2010以上にはバージョンアップしてください。
(次記事、
ウイルスバスター2012で、ペアレンタルコントロール設定 へと続きます。)
----
なお、新規ウィルスバスター2012インストール、もしくはウイルスバスター2012へのバージョンアップインストール時、存在しないはずのMcAfee社製品が検出され、インストールが進まない場合は、下記をご覧ください。
関連記事 2011.11.02
ウイルスバスター2012 インストール時、互換性のないソフト で、無いはずのMcAfeeが検出