昨日(2011/09/26)ご依頼により南房総市のお客様のご家庭に行ってきました。
パソコンが正常に動かなくなった。
動きが遅いし、ネットもつながらない。
WindowsVistaで稼働するDynabook
電源を投入してみてビックリ。
怪しいソフトが沢山です。
メモリ2GBを搭載しているので一応は御の字のはずなのに、10分経っても起動が完了しません。
まず目についたのがリフォーム詐欺のようなソフトである「WinMaximizer」。
RegistryBoosterやRegistryMechanicのように、特に害もない状態なのに”脅威”を大量に検出(演出?)して不安を煽った上で、クレジットカードで決済をさせるというソフトです。
それ以外にも怪しい物がいくつもいくつも
・NCH toolbar
・Babylon Toolbar
その他いくつもいくつも
ブロードバンドルータ接続なので、ネットワークの接続に「ダイヤルアップ接続」は必要ないはず。
しかし8個のダイヤルアップ設定が。
その内の2つは、電話番号に 9 から始まる番号が。
どんな国際電話をかけさせようとしていたやら。
Internet Explorer9(以後 IE9)の既定で開くページはYahoo!Japan。
ところがIE9を起動すると、一瞬 IEFRAME??? とかいうページを開こうとして、IEは終了してしまいます。
これは多分、勝手に独自の不正サイトを開かせようとしているか、ネット閲覧を迂回盗聴しようとさせる設定があるのではないかと思われます。
お客様に聞いたところ、
・少しでも動きが早くなればとWinMaximizerをインストール。
・動画やMP3変換のフリーソフトをインストールしまくった。
・mixiやアメーバピグで勧められたたサイトを開きまくった。
とのこと。
msconfigでスタートアップを見ると、どうにも経験上怪しいと感じるプログラムが沢山。
8個までは数えましたが。
例えば、「C:\Users\¥(ユーザ名)¥Temp¥ 怪しいプログラム名.exe」のような実行登録されたものがありました。
Tempというような名前のフォルダは通常一時的な作業ファイルを格納するもの。
そこにインストールされ実行されるプログラムって....。
WinMaximizerがレジストリを弄っている可能性は高い。
調査&対処にどれだけ時間がかかるかわからない。
そもそも対処療法のように1つづつ潰していっても完治は不能かも。
結果お客様と相談し、ユーザファイルのバックアップとリカバリーをお勧めすることになりました。
お客様の認識はこの通り。
「世の中には折角性能のいいフリーソフト=無料のソフトがあるんだから。
有料ソフトを買うのは無駄でしょ」
全てを否定はしませんが、フリーソフトが無料であることには理由があると思うべきです。
皆さん、フリーソフトはちゃんと評判などを確認してからインストールしましょう。
善意で無料ソフト作成&公開している人もいます。
ですが、不正ソフトをインストールさせるための「撒き餌」としてフリーソフトを利用しているものもあるのです。
関連記事:
フリーソフトを無料にしているその理由は? 他のソフトをインストールさせる手段かも
フリーソフト名をYahoo!Japanなどでキーワード検索するだけでも違います。
良い評判がいくつもあってもそれは”サクラ”の可能性があります。
「騙された!」とかマイナスイメージの記事があったら読んでみるといいでしょう。
それらを総合してインストールの判断をしてください。
例えば、日本の
Vectorに公開されているものであれば、比較的安全なものが多いと思います。
(ただしキーワード検索では外部サイトを参照するので注意)
外国のサイトや、一応日本語のホームページだけれど実態が外国にあるサイトは、少しは疑いましょう。
このような場合、サイトを診断してくれる下記を利用されると、判断材料の足しにできます。
aguse.jp
http://www.aguse.jp/
そもそも総合的なセキュリティ対策を確立しておき、「君子危うきに近寄らず」の心も持ちましょう。