
最近の液晶TVには、アナログRGB(D-SUB15ピン)やHDMIポートがついているものが多くあります。


鴨川市の小学校の教頭先生より、パソコン室教師機の映像を、大型液晶TVに映したいとの相談をいただきました。
今回のケースでの手順を掲載しておきます。

なお、パソコンとTVが異なれば以降に記載する方法は参考にならないことが多々ありますのでご注意ください。



1.今回の機器情報

(1)パソコン
富士通製一体型パソコン

FMV-ESPRIMO FMV-K5240
・WindowsXP Professional SP3
・アナログRGB(D-SUB15ピン)ポート有

(2)液晶TV
SHARP LC-52AE60
(学校向けモデルですが機体構成はLC-52AE6と同一と思われます。)

(3)利用ケーブル
アナログディスプレイケーブル 5m程度
商品例
サンサワプライ アナログディスプレイケーブル
KC-Vシリーズ等


2.接続手順

(1)パソコンはなるべく電源Offにしておきます。
プラグアンドプレイ機能が妙な働きをしないようにする為です。

(2)アナログディスプレイケーブルを繋ぎます。
パソコン[FMV-K5240]の側面と、

TV[LC-52AE60]のアナログRGB(D-SUB15ピン)ポート

このTVの場合、アナログRGBは「入力7」のようですね。

繋ぎました。

(3)TVの電源をOn
入力切換で、「入力7」に。


(4)パソコンの電源をOn
いつも通りWindowsXPが起動したら、画面のプロパティを開きます。

デスクトップ画面で右クリック - プロパティ
設定タブをクリックします。

(5)デュアルディスプレイを有効にする。

接続が成功していれば、写真の様に、
ディスプレイ1、ディスプレイ2の認識がされているはずです。

ただし、現時点ではディスプレイ2=液晶TVは利用できていません。

ディスプレイ2をクリックして、
「Windows デスクトップをこのモニタ上で移動できるようにする(E)」
を、チェックし[ 適用(A) ]します。


これで、
ディスプレイ1(=本体液晶)とディスプレイ2(=液晶TV)が
横に繋がった仮想の巨大な横長1枚画面になります。

(6)必要であれば、クローン表示
もしもディスプレイ1と2に同じ内容を表示したいなら、
クローン表示の設定をせねばなりません。

これはパソコンの機種によっては不可能な場合もあります。
(厳密には搭載グラフィックボードの機能による)

幸い今回の[FMV-K5240]搭載のグラフィック機能は可能でした。

先ほどの画面のプロパティの続きです。

右下 [ 詳細設定(V) ]をクリック

「Intel(R) Graphics Media Accelerrator Driver for Mobile」の
タブをクリックし表に出します。


[ グラフィックプロパティ ]をクリック


「拡張デスクトップ」になっているスイッチを、
「Intel(R)デュアル・ディスプレイ・クローン」に切り替えます。

※他の設定項目は、意味が分かる人以外は触らないで下さい!

[ 適用 ]をクリック

開いている各画面を[OK]等を押して全て閉じます。

これでパソコン本体と液晶TVには同じ内容が表示されたと思います。




3.注意点
クローンモード表示の場合、解像度と縦横比率は主ディスプレイが優先となります。

そのため、旧来の縦横比率4:3のディスプレイと、ワイド(16:9)機器でクローン表示をする場合、今回のように縦横の比率が狂うことになります。

今回の場合はこの通り。


文字だとちょい横方向拡大に。
人物写真の場合は、ちょっと現実よりもおデブさんになるわけですね。

まあ、大きな問題ではないと思いますが。



映像だけでなく音声もTVから出したい場合には、下記記事を参照願います。
<追加記事:パソコンFMV-K5240の音声を大型液晶TV[LC-52AE60]のスピーカーから出したい。>

