突然の出来事に、心を落ちつかせたいと思い、
秋田の涙を流すマリア様の元へいってきました。
あの場所で一人で今の状況を見つめて、気持ちの整理をしたいなぁとも思っていたので。
マリア様の元へ着くと、他にお祈りしている人がいたので、今回は三列ある椅子の、一番窓際の椅子に座り、
気持ちを整理してきました。
ある程度、自分の思いを見つめていると、途中、どこからともなく蝶がフワフワとマリア様の近くに飛んできました。
あ、蝶だ~、と思っていると蝶がこっちの方へやってきて体にとまられそうになりました。
ちょっと焦って、内心「おっと!」と蝶をかわすと、蝶はわたしが座っている椅子のすぐ隣にある窓の網戸にとまり落ちつきました。
蝶がやってきてからは、自分との対話とかマリア様どころではなくて、なんだか蝶の方にばかり気をとられていました。
蝶を見ながら、どうしよ~、網戸を開けて外へ逃がしてやった方がいいのかなぁ…?と思いつつも、その場の沈黙を破るのもなぁ…という気持ちと、勝手に網戸を開けて良いのやら…、という気持ちの狭間で揺れて、しばらくは蝶を見つめたままじっと過ごしたりしました。
でも結局はやっぱり蝶も外がいいよなぁ…という気持ちになり、そっと網戸を開けて、自然にそこから蝶が外へ出て行くのを待つことにしました。
が、蝶は一向に動く気配もなく。
しばらく開けていても蝶は動かず。
網戸が開いていること、気づいていないよなぁ…やっぱり。
これ以上開けていると、逆にヤブ蚊やハエなどが外から入ってきそうだったので、「ホラもう網戸は開いているから外へ出れるよ~」と蝶の近くの網戸の部分を軽くトントンと押すと、蝶は羽根をパタパタさせて、ようやく開いている部分に気づいてそこから外へ出て行きました。
あ、よかった。無事に出て行った。
と思いながら、マリア様のところを後にしました。
その後すぐ、まるであの蝶は今の自分のようだなぁ…という思いが湧いてきました。
もうとっくに外へのトビラは開け放たれているのに、そのことに気が付かないで、いつまでもそこに留まる自分。
わたしも、あの蝶のように今いるところとは違う世界へ飛び立っていいんだ…。
あの蝶が教えてくれたこと。
それが、きっとあの場所に行ってマリア様がくれたメッセージだと感じました。
蝶とマリア様に感謝。