Harvest*

日々の中で感じたことや思ったことの記録

昭和48年の雑誌の付録

2015-01-09 22:45:00 | 日記
母が今日、祖父の家から薬草やら山菜のハンドブックを数冊持ってきていました。

昨日、食べられる野草の本になぜか釘付けになっていたのは
こういうことだったのかなぁ…なんて少し思ったりしました。

当時の雑誌の付録らしく、発行日を見ると、昭和48年。
生まれる前の雑誌だ~。

家の光という雑誌の付録のよう。

家庭薬草のすすめという冊子と民間療法と漢方、
山菜・薬草ハンドブックという冊子。
他にもありましたが興味があるのがこの三つだったので
ちょっと借りて読んでみました。

サラッと読んでみましたが、時代を感じる~。
漢方的な薬酒の作り方が載っていてちょっと面白そう。

この借りてみた三冊の中で一番別の意味で面白かったのが
民間療法と漢方・実用家庭医学という冊子。

別の意味でというのは、文章が時代を感じる…というか
おおらかな時代だったんだなぁ…というのを思わせる内容で…。

たとえば、皮膚・外傷系の病気のハゲという項目の部分。

毛も生きものですから、長い間、痛めつけられていると早死にするわけです。
後頭部にいくつかウマにでも食われたように、ハゲが出てくることがあります。

「ウマにでも食われたような」なんて言い回ししなくても…!
言いたいことはなんとなく伝わるけれど。

他にもノイローゼの項目。

いたずらに、ただ悩んでいることほど馬鹿らしいことはありません。
「不眠症」の項に準じて、その原因や誘因を冷静にふりかえって
さぐりあてて打つべき手を打って、つまり、
人事を尽くして、あとは天命を待つという心境になることです。
いくら考え込んでいても問題は解決しませんし、
精神安定剤でごまかしてみても、なに一つ道は開けません。


こういうの、嫌いじゃないけどバッサリ言ったね…。
この後にきちんと、漢方や果実酒、ツボ押しの説明があるからいいのですが
このバッサリ斬っていく感。
そういう時代だったのかもしれないなぁ。

ちなみにこの冊子は
「人事を尽くして天命を待つ」というフレーズが好きなのか、
高血圧の項目でも発見。

一つのことを、いつまでもくよくよしたり、
思い悩んでいることは、健康によくりません。
かといって、ただ「悩むな」といわれても、
本人としては、どうなるものでもありません。
現実的に対処するには「人事を尽くして天命を待つ」という
心構えが必要であり、この哲学が、
苦悩(一つのストレス)から自己を解放してくれる近道であると信じます。


という文章が高血圧の日常の心得の中に。
つい「人事を尽くして天命を待つ」の意味を確認してしまった…。

他にも「娘時代」とか「若い娘さんたちの活動報告」とか…。
そこはかとなく漂う昭和臭にちょっとわくわく。
面白いからお風呂の読書のお供にしてみます。



君子蘭が花開いて来ました~。