部屋の窓のブラインドを朝に上げたら、
いつの間にかジョロウグモが巣を作っていました。
毎年うちの外側に巣を張るので、今年もそんな季節かーと思いましたが、
よくよく見ると、そのジョロウグモの大きな右前足が一本ありません。
この光景…と思ったら、
おととしもそんな蜘蛛を見ていてブログに書いていました。
一昨年だけでなく、去年も、右前足が一本足りないジョロウグモを見ています。
かれこれ4年連続彼らを見かけています。
うちの周りに巣を張りに来るジョロウグモたちは、
毎年見ている足が一本足りないジョロウグモの子孫たちなのでは…。
なにかがきっかけで右足一本欠損してしまったのか、
それとも元々そういう遺伝なのか…。
でも、毎年決まったように一本足がない蜘蛛を家の周りで見かけるってことは、
やっぱり足が元々ない蜘蛛の子孫なんだろうか。
他の場所で見かけるジョロウグモは足が全部揃っているし。
足が一本足りない?
人の目線で見るからそう思うんだ…。
きっと彼らには、足りないなんてものはない。
彼ら一族は、その姿で完璧なんだ…とふと思いました。
人間みたいに、なにかが足りないなんて不平不満をこぼすこともなく
与えられたその生を静かにまっとうしていくんだろうな…。
虫だから、人みたいに考えないって思えばそれまでだけれども…。
糸を紡ぐ、子孫へ繋ぐ、未来を紡ぐ。
蜘蛛を見ながら、なんとなくそんなことを思いました。