空のkiroku 雑記帳@goo

by 日蝕貧乏知恵者猫
この前、空を見上げたのはいつですか?☆彡
すぐ目の前にも美しさと不思議が溢れています!

今夜は大きくて明るいブルームーン

2010-01-30 14:00:00 | (旧)雑記帳2/空&宇宙


 元日は満月で、部分月食がありましたネ。
 そして、今夜も満月。

 さて、同じ月に二回満月がある時、二回目の満月をブルームーンと呼ぶことがあります。
 つまり、今夜はブルームーン。

 但し、これは天文学的な正式名称ではありません。
 天文学的(気象学的には不明)には、火山噴火の塵やガスなどの影響で実際に月が青く見えることをブルームーンと言います。

Blue Moon
 2004年7月7日の記事・英文
Blue Moon over North America
 2007年5月30日の記事・英文
BLUE MOONS
 2007年6月1日の記事・英文
 文中の#1~#3をクリックすると、実際に青く見える月の画像が見られます。

 上記のように、月が実際に青く見えることは滅多にないことなので、そこから英語の成句『Once in a blue moon』(滅多に無いこと)が生まれたのかも知れません。(成句はとても古いそうなので、違う語源かも知れません。)

 今夜のような二回目の満月=ブルームーンは、実際に満月が青く見える訳ではありません。
 ここでは詳しくは述べませんが諸説あり、Sky & Telescope誌で何度か取り上げられていたので、読んだことがあります。
 そして、1946年のSky & Telescope誌のある間違いが広く知られるようになり、同じ月に二回満月がある時、二回目の満月をブルームーンと呼ぶようになったという説が有力のようです。

 そして、その月の二回目の満月のブルームーンと、『Once in a blue moon』の"滅多に無いこと"の意味が合わさって、ブルームーンを見ると幸せになれる…という言い伝えまで出来てしまったようなのです。

 もっとブルームーンについて詳しく知りたくなったあなた。
 Mira Houseの以下の記事をどうぞ!
 多分、日本で一番詳しいブルームーンに関する記述だと思います。
Blue Moon ブルームーン


 さて、今夜の満月。
 ブルームーンなだけではないのです。
 地球と月の距離が最も近い日でもあるため、今年最大の満月なのです。
 月が最小の時と比べて14%も大きく見え、30%も明るいそうです。

Astronomy Picture of the Day
 2007年10月25日号・英文
 月の最近と最遠の時の見かけの違い。
月の最近・最遠の図(英文) 

2010年の満月の最近&最遠
・1月30日 月の距離が最近(0.928、35万6596km、視直径33.6')
・8月25日 月の距離が最遠(1.057、40万6383km、視直径29.1')

 同じ撮影条件で撮ったら、比較できて面白いですよ!

 ちなみに、月の距離自体が最遠なのは…
・6月 4日 月の距離が最遠(1.052、40万4273km、視直径29.8')
 月齢21。
 それで、一番小さな満月は8月25日になるようです。


 さぁ!今夜はひときわ大きくて明るいブルームーン。
 見えたら、何か良いことありそうな?!♪
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3 コメント

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Unknown (7331)
2010-01-31 10:36:45
英語の文献紹介,色々とありがとうございます。
ミラハウスの記事は今となってはお恥ずかしい内容なので,こんなに紹介していただいて恐縮です。

ブルー・ムーンが2010年最近の日だということは知っていたのですが,近年の天文年鑑は距離が暦のページに載っていなくて,他のページに載っているのかもしれないけれど,情報多すぎで見つけられず,実はかなり悶々としていました。距離が知りたいのに!と。よいサイトがあるのかもしれませんが,私,検索が下手で。
2010年の最近・最遠情報ありがとうございます。
35万キロだったのですね。それは近い!!
本当に明るくて大きな月で,模様もよくわかって,美しい月でした。
最近とか知らない人たちも十分に感じたようで,あちらこちらで「今日は大きな月」などと書いているのを見掛けました。
返信する
Unknown (日蝕貧乏知恵者猫)
2010-02-05 10:31:41
7331さん

 コメントをありがとうございました。
 ブログを移行してから、初めて頂いたコメントです。感激!!
 お返事が大変遅くなりまして申し訳ありません。m(_ _)m

 貴サイトのブルームーンの解説は、本当に詳しいです。日本一詳細だと太鼓判を押しちゃいます!!
 私もS&T誌で何度かブルームーンの記事を読んだのですが、英語を解読するのが困難&面倒で、途中で挫折しました。
 記事も、本が山積みになっているだけで、どこに書かれているのか分からなくなってしまいましたし…。
 いまやS&T誌のサイトでブルームーンで検索すると、余りに膨大な記事がひっかかってしまうので、どれを当たれば良いのか分からないほどになっています。
 それだけ、多くの人を虜にする魅力があるということなのでしょうか?

 様々な勘違いや誤解が生み出した『ひと月の二度目の満月』のブルームーンは、いつの間にか「見ると幸せになる」とか「見ると願いが叶う」という伝説をも生み出してしまったようですね。
(1月30日のツイッター上では、「そんなの聞いたことがないヨ!」という伝説まで流布されていました。^^;;)
 それ自体に云々言うつもりはありません。
 多くの方が月や空を眺めて下さるきっかけになるのならば、私は嬉しいです。

 満月の最遠・最近の距離、お役に立ちましたか?
 多分(^^;;)、合っていると思います。
 今年の月の最近は1月30日でしたが、最遠は6月4日のようです。(1.052、40万4273km、視直径29.8')
 でも、月齢21。
 それで、一番小さな満月は8月になると思われます。

 さて、3月のブルームーンも今回のように盛り上がるでしょうか?
 もしかすると、桜との競演になるかも!
 楽しみです。(*^_^*)  
返信する
Unknown (facet)
2010-08-25 22:07:21
今さらですが、気づいてしまったのでお知らせまで:
今年最遠の月の距離ですが、今年最遠の満月の距離より近くなっちゃてますね。

今年の最遠は2月かな?
http://www.astroarts.co.jp/phenomena/2010/ph201002-j.shtml
視直径が29.7'と、今日の満月より大きいのが気になりますが…
返信する

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