『アラスカ鉄道で風邪をひく』
2月12日(土)
20時頃、フェアバンクス到着。
アラスカ鉄道の車中が予想以上に寒くて、どうも風邪を引いた模様。
もしかすると、正確にはぶり返したと言えるのかも知れませんが…。
37℃程度の微熱で、早々に就寝。
この夜は冷え込んで-35℃以下にまで下がったようで、初めてアラスカに来た友人たちは寒さの歓迎(?)を受けた模様。
でも、レンタルの防寒具はガッチリしているし、一晩中外に出ている訳ではないので大丈夫だったそうです。
『紅い軍団、ホテル・ロビーを占拠す』
この日は成田~フェアバンクス直行便の最終フライトが入った日。
22時前、
ホテルのロビーは深紅の防寒具に身を包んだ日本人の群れに占拠されていました。(画像はまだ空いていた頃のもので、ピーク時には立睡の余地もないとまでは言わないまでも、かなりの混雑振りでした。)
我々はアラスカ鉄道乗車のため、21時過ぎにホテルに到着。
ホテルのチェックイン前に空港へレンタカーを借りに行った友人達を待つためと、防寒具を借りた友人達にフィッティングしてもらうために一旦お部屋に行って頂き、防寒具の支払い手続きを待っていました。
防寒具を借りた当の会社は、この『紅い軍団』のOP手配でおおわらわのために支払い作業が後回しだったのです。(結局、支払いを済ませたのは22時15分頃で、その後部屋に行って立ち戻り、23時までのFredMeyerまで大急ぎで出かけた記憶が…。)
それで私はロビーのソファーで休憩していたのですが、ワラワラと溢れ出てくる人の多さに閉口しました。
余談ながら、そういう私も自前の防寒具ですが
赤だったりするので、苦笑することしきり。(^^;;)
この状況では「紅い防寒具」=「ツアーの人」と判断するのは無理からぬことでしょうけれど、何度も「何時にどこに集合でしたっけ?」などと間違われたり、後から人が着いて来られることもあって困りました。
いくつかの旅行会社主催の直行便ツアーの方達が当ホテルにも滞在中で、4台の観光バスに分乗して郊外のオーロラ観測地へと運ばれて行きました。
よく乗り違いや乗り遅れ(取り残され)などの問題が起きないものだと感心するばかりで、出発前には各旅行会社の添乗員さんが「○○旅行会社の▲ツアー、添乗員◇◇のバスは*号車です!」と声を張り上げていた成果でしょうか。
きっと日本人だから大丈夫なのだろうね…と、後日フェアバンクス市内でお会いした日本人の知人達とのみならずその他のアラスカン達との会話にものぼりましたが、やはりこの様子は殊のほか衝撃的だったようです。
きっと地元新聞では直行便ツアーについて伝えていたことと思いますが、目にする機会がなくて残念でした。
後日談で、オーロラ観測地からホテルに戻ってくる時に現地に取り残されそうになった人が居たことを小耳に挟みました。
また、友人のレンタル防寒具にも事件が発生していました!
しかし、本人は指摘されるまで気づかず。
これはまた後日どこかで…。(^^;;)
あれだけの人間を一度にさばいたり、あれだけの防寒具を揃えられただけスゴイというものかも知れません。(^_^;)
…とは言え、個人的には受け入れ態勢が万全とは言い難いと思えるのですが。
多少のトラブルはあったものの大きな問題は勃発しなかったということの証しなのでしょう、
来シーズンには成田~フェアバンクス便の増便が決まったそうです。
同じホテルでは超フォーマルなパーティも催されており、ゴツい防寒具の軍団の中に、ビーバーのシルクハットと漆黒のマント、手には鈍い光を放つステッキを携えた紳士と、背中の大きく開いた華やかなドレスを身にまとったレディも行き交っておられました。
この対比がアラスカかも…。
(これこそデジカメで撮りたかったのですが、同行者に「折角の雰囲気を損ねるから、それだけは止めて!」と言われたので断念。*_*;)
ちなみにこちらでは、ダウンジャケットのことを『
アラスカン・タキシード』と呼んだりします。