空のkiroku 雑記帳@goo

by 日蝕貧乏知恵者猫
この前、空を見上げたのはいつですか?☆彡
すぐ目の前にも美しさと不思議が溢れています!

紫金山・アトラス彗星に会いたい!/20241010

2024-10-10 23:00:00 | goo/彗星

紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)
英語表記:Comet Tsuchinshan-ATLAS

・2023年1月に発見
・2024年9月28日(日本時)に近日点を通過(0.39AU)=太陽に最も近づき、明るくなる
・2024年10月12日(日本時)に、地球に一番近づく(0.47AU)
・『オールトの雲』からやってきたらしい
・非周期彗星と予想され、太陽(地球)に接近するのは最初で最後で、二度と戻ってこない可能性大

 

2023年1月9日に、中国の紫金山天文台で発見された彗星です。その後、何故か追認観測が行わ
れなかったそうで、2023年2月22日にATLASという後述のシステムで発見された彗星状小惑星と
同一天体であることが確認されて、紫金山・アトラス彗星と名付けられました。

C/2023 A3は彗星符号です。符号は国際天文連合(IAU)が付けていて、CはComet(周期彗星はP)、
次に発見された年、月(1月=A、2月=B、3月=C...)、発見報告順で割り振られます。
つまりC/2023 A3は、2023年に発見、1月の3番目に見つかった彗星を意味します。

ATLASは、地球近傍にやってくる小惑星を監視して、地球に衝突する危険性のあるものを早期発
見するシステム(小惑星地球衝突最終警報システム)で、Asteroid Terrestrial-Impact Last
A
lert Systemの略となります。そして、これは一つの天文台や望遠鏡ではなく、ハワイ、チリ、
南アフリカにある望遠鏡のネットワーク・システムです。ちなみに、紫金山・アトラス彗星は、
南アフリカのアトラス・システムの望遠鏡で見つかりました。

「紫金山」という漢字表記では「しきんざん」と読む人がほとんどだと思いますが、英文では
現地読みの音を表して「ツーチンシャン」のような感じだそうです。(紫金山天文台は、日本
では長く「しきんざん」と紹介・呼んでいるので、今後も天文台名としては「しきんざん」で
通すのかも…。英語表記では"Purple Mountain Observatory, Chinese Acadmy of Sciences")

 

紫金山-アトラス彗星 C/2023 A3 ( Tsuchinshan-ATLAS ) @吉田誠一さんのサイト
彗星の軌道と高度変化グラフ
http://www.aerith.net/comet/catalog/2023A3/2023A3-j.html

上記のグラフをご覧になるとお分かりのように、高度曲線はピーキーでとんがっています。
おまけに光度見積もりが二転三転…明るくなっても3等級だ、いやマイナス行くだろうなど。
いずれにしても、彗星迎撃体制は双眼鏡と望遠レンズのショボい機材しか持たないド素人の私
には、観望・撮影のチャンスは多くはありません。(厳密には赤道儀も望遠鏡も"家"にはある…)

 

2024年9月 紫金山・アトラス彗星が3等前後 @アストロアーツ

 

2024年9月 紫金山・アトラス彗星が3等前後

2024年9月下旬ごろ、紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)が3等前後で見えると予測されている。

アストロアーツ

 

 

日本からは、9月下旬に明け方の東天のごく低空に見える!
…でしたが、とにかく当地は信じられないくらい晴れませんでした!!!(T_T)

 

2024年9月20日-10月10日の朝の東天 GIFアニメ

 

上のGIFアニメ画像は、2024年9月20日~10月10日の毎日午前4時半の東天の様子です。
約3週間ほどの間の同時刻の朝の空ですが、地平線に雲がないのは、9月24日と10月2日のたっ
た2日だけ!!Σ(゚□゚;)
いずれも7x50の双眼鏡で彗星を探したものの、地平線には薄雲が居るのかコントラストが非常
に低くて、私には彗星を見つけられませんでした。(T_T)

10月に入ると明け方の空に昇って来る時間が遅くなり、高度も低く、空が明るくなってしまう
ので見つけにくい。10月早い内に見ておかないと!!と、頑張ってはみたものの…。

太陽にかなり接近するため、核崩壊して消滅するのでは?という話もあり…実際、近日点前後
に「既に分裂した」「崩壊」という海外からの報告があったのですが、その後「撮れた」と
いう報告もあってヤキモキ。
やはり彗星ってミズモノ!!で、実際にやってくるまで分かりません!

 

 

とは言え、10月10日のLASCO C3画像には、彗星の頭もしっかりして、長い尾を引いている元
気そうな姿!これは生き残ってくれていそう!

紫金山・アトラス彗星、後半戦の始まり!?(前半戦は完敗!)
日本時12日頃から夕方の西の低空に見えるようになり、徐々に高度を上げながら(徐々に暗く
なって)遠ざかります。
なんとか会えますように!
晴天を祈るばかり。(-人-)

 

事前学習はアストロアーツの特集で!

【特集】紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)
ほうき星を見て、撮って、処理する
秋のC/2023 A3 紫金山・アトラス彗星 いよいよ接近
https://www.astroarts.co.jp/special/c2023a3/index-j.shtml

 

次に続く!

 

紫金山・アトラス彗星に逢えました!/20241012 - 空のkiroku 雑記帳@goo

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(2025.1.19に日付を遡って投稿)


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