これから、
『養生訓』(貝原益軒)の解説を、シリーズでお送りしていきたいと予定しております。
どうぞ、ご期待ください。
第一回目は、
「健康・長寿」の要諦として、
結論から始めたいと考えます。
こうあるんですね、
「なぜ長生きしなければならないか?
それは父母天地に孝をいたし、人の道を行い、
多くの人から祝福を受け、
喜び楽しみたいと願わずにはおれないだろう。
このことを願う事こそが、人生の第一の重大事である。」
そう貝原益軒は述べている。
そして、
「そう考えると、自分の身体は何物にも代えがたい重大なもの、
とわかるであろう。」
身を亡ぼす最も根本的なものは何か?
それは《私欲》である。
その人生の目標がわかったら、
はやくから,倦まずたゆまず行っていかねばならない。
身を損なうのは、『内欲』と『外邪』二つである。
内欲とは、飲食・好色・睡眠・饒舌の欲と、七情
(喜ぶ・怒る・愛する・思う・悲しむ・恐れる・驚く)の欲とである。
外邪とは、気候的な因子で、風・寒・暑・湿などを言う。
今の医学でも内因、外因の二つを主として取り上げている。
そう主張されているのだ。
ここまで読むと、
そりゃそうだということになって、
これからの健康という宝を維持するためにも、
実践事項として、守ろうではないかという気になる。
以上、
かんたんに述べましたが、
これからは具体的に解説していきたいと考えます。
(つづく)