町田・多摩センターの司法書士ミヤの開業ブログ~生き生きと生きる~

『司法書士法人まちたま』の代表です。多摩センターと町田の2拠点で活動。備忘録として書きます。

相続放棄の判断は裁判所

2022年03月28日 23時38分23秒 | 相続・遺言
町田・相模原の司法書士・行政書士の宮下です。



法務省の申請用総合ソフトの安定感は異常。







再転相続の相続放棄の件で遠方の司法書士事務所に電話をしたら書類の書き方などを教えてくれたのですが、実際に相続放棄が認められるかどうかは近くの司法書士事務所に行って聞いてみたほうがいい。慣れてる司法書士であれば相続放棄が認められるかどうかはわかる。
と言われたので相談をしたいのですが。


とのお電話がありました。
弊所でも再転相続の相続放棄をしたことはありますが、僕は下記2点の違和感を感じました。


① 電話のみで(再転相続の)相続放棄の申請書の書き方を教えてもらったこと。
② 慣れている司法書士なら相続放棄が認められるかの判断できると教えられたこと。



上記①はそれぞれ事務所の方針がありますからとやかく言うつもりはないんですが、問題は②です。



相続放棄の最終的な判断は裁判所が行うので、司法書士が相続放棄が認められるかどうかの判断を下すことはできません。
”これなら相続放棄が認められる可能性は高いです”といった回答であればできますが。


と4回ご説明したのですが、「最初に電話した事務所は慣れてる司法書士であれば判断できるはずですと言ってましたけど。」と僕の言葉はまるで聞いてもらえない。


何度も申し上げておりますが弊所では相続放棄の是非の最終判断はできないです。私の言うことが信じられないのでしたら最初に電話相談された事務所に書類を送って判断してもらった方がいいと思います。



と言ってお断りさせて頂きました。

人は自分に有利な情報(申立前に司法書士が相続放棄の判断を下せる)を信じ込みやすい(信じたい)傾向があるので、求めていた答えと違う情報を与えた側が疑われる謎の現象がたまに起こります。
いわゆる確証バイアスです。

また、判断できますと安易に伝えて巧みに案件を受任するようなことも絶対にしたくありません。

なお、たしかに「このケースなら100%認められるな」と自分の中で判断できることは多々ありますが、それをそのまま依頼者に伝えてしまうのはナンセンスなわけですよね。
トラブルのもとです。

あと、こちら側の言うことを信じて頂けないような場合、案件をスムーズに進めることができないので、お断りする方向に進めることがお互いのためと考えています。















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