北米視察4日目
ボストンの郊外にあります「ボストン美術館」を訪問しました。
目的は勿論、「新福岡県立美術館」を想定したものです。
九州国立博物館において平成25年1月1日から3月17日まで特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」を開催したこともあります。
ボストン美術館では、館員の方による館内ギャラリーご案内後、ケイティ・ゲッチェル副館長から、収入源を含めた運営面のご説明を
して頂きました。
この美術館も企業や資産家からの寄付に頼るるところが多きという事です。
ボストンには他にも滞在できる美術館、博物館、記念館が随所にあり、回遊性もあり集客に努めています。
〇進化し続けるボストン美術館
ボストン美術館は1870 年に設立され、その6 年後、1876 年7 月4 日、ボストン中心街のコプリースクエアに開館しました。
現在のハンティントンアヴェニューへ移転したのは、1909 年9 月9 日のことです。
近隣地域はもちろん、世界中から集まる入館者の数は、年間およそ100 万人に上るという事です。
そして、あらゆる時代のあらゆる文化を網羅した所蔵品は45 万点にのぼります。まさに、百科全書的コレクションを誇る、
世界有数の美術館なのです。
〇アジア・オセアニア・アフリカ美術
ボストン美術館のアジア・コレクションは、同分野における西洋随一のコレクション。
全世界の半数超の人口を擁するこの地域における、6 世紀にわたる創造の歴史をたどるものです。
1890 年、ボストン美術館は、米国の美術館としては初めて日本美術コレクションを創設するとともに、日本美術専門のキュレーターを任命し、
日米交流の道を拓きました。コレクションは現在では、日本・中国・インドの彫刻、日本の版画と金工細工、
中国・朝鮮・ヴェトナムの陶磁器、イスラム美術のほか、オセアニアとアフリカ美術などからなります。
つまり、この部門のコレクションは、日本の浮世絵師による木版・肉筆画から、中国仏教の石像まで、幅広い美術品を網羅しているのです。
近年では、アフリカのコレクションが急速に充実してきており、青銅彫刻および象牙細工をはじめ、仮
面や装飾品、日用品などを含むベニン王国の美術装飾品の優れたコレクションを有しています。
2011年に「アジア絵画ギャラリー」と「南アジアおよび東南アジア彫刻ギャラリー」、
2012 年に「朝鮮美術ギャラリー」がオープンしたほか、
2013 年の初めにはリニューアルした「日本美術ギャラリー」がお披露目されました。
「メゾン・デ・ミュゼ・デュ・モンド」HP から抜粋