片野桜 @ 日本酒 うさぎ （心斎橋）

今回の大阪出張は 金曜日。ナイスっ！！
実費だけど一泊延ばせば、翌日有給が取れるかの心配なしで、夜に現地で飲めるのだ～♪

大阪の飲み友達と、他にも一緒に一度飲んでみたい方に声をかけて、
こぢんまりと夜飲みすることに。

未訪問で、でも行ってみたくてリクエストしたのは、
日本酒がいっぱいあって、カウンターのみで、雰囲気がとーっても自分が好きそうな
日本酒 うさぎ 。

事前に友達には「分かりづらい場所にあるから気をつけて」って言われていたのだけど、
あっさり発見。
iPhoneマップがなくても楽勝なのは、「奥まった所にあるから」という友達のアドバイスと、
やっぱり自分の“酒にしか反応しない第６感”のお陰だろうか。


店内はホントにこぢんまり。
入ってそっこー馴染んでしまえるような、期待通りの雰囲気だ～。

この日は予約のお客さんで既に満席の、大人気のうさぎさん。
そのワケは　“美味しそうな日本酒がいっぱいあるから”　というのはもちろん、
きっと店主の「きくちゃん」が、また可愛いからなんだろうな♪

一人で切り盛りしてるけど、テキパキと手際が良くて、見ていても気持ちいい～。


さっそく日本酒を注文。
「ここにあるボードから、どうぞ」と言われて見てみると、
ほんと、冷たいのから熱燗にして美味しいのまで、色々。

最初はやっぱり、いつもの流れで 天青 夏 純米吟醸　千峰 を冷たいので。


お通しをいただきながら料理メニューを見てみると、
そんなに“がっつり系”の種類は無くとも、どれもこれも飲兵衛の好みのツボを付いてる。


最初に目に止まったのは、お隣さんたちも頼んでて美味しそうな 泉州水茄子の糠漬け 。
が、この日は、既にお隣さんたちに出された分で終わってしまった～。

残念・・・と思っていたら。
なんと！奥のお客さんから、その水茄子のお皿が！

おすそ分け...でしょか？！なんてありがたい(>_<)。
つまんで、またお皿を戻そうとしても 　「お皿ごとどうぞ。うちらはいつでも来れるから。」　って・・・
なんて温かいお言葉。本当にありがとうございます！

うさぎは、きくちゃんが一人で切り盛りしてるから、
それを理解して温かい目で見守っていられる、
そして周囲にも気を配れる、良いお客さんが集まってきてるんだろうなぁ。


さて。
この日も「初めましてー！」な人たちと一緒。
「もっとキャリアある人だと思ってました。」
う…すみません…こんな小娘、日本酒暦ペーペーなのに、いつも生意気な事、勝手に書いてて(汗)。

一方、人の命を救う正義の味方さんに、事前に聞いていたのが、土建屋という山さんが来るという。
でも、実際にお会いしてみると、
土建屋さんのワリには、身なりも喋り方もキチっとしている、というか風格あるけどなぁ。

と、少し違和感を抱いていたのだけど、しばらくして名刺を頂いたら。。。



え゛ーーー！！酒蔵さんの「しゃちょー」じゃないですかっ！！！

もーもーもーもーちょー騙されてました。
しかも、まだある。
もう一人の方は　お坊さん　と紹介されて・・・



奈良のせんとくんのバイトやってるお坊さんですかっ！！！

って、遷都くんは冗談だと分かっても、本当に最初はお坊さんだと思い込んでました。
んもー大阪のノリ突っ込みは難しい～～（笑）。


そんな和気藹々した雰囲気の中、おつまみやお酒で盛り上がる。

以前から大阪や東京で一緒に飲んでいる友達は
「きくちゃん、ごめん、この胡瓜切ってくれへん？」　と、自分で作った胡瓜を渡しながら、
お味噌を鞄から出している。

もしかして・・・手前味噌ですか？と聞くと、まさに 自家製黒豆味噌 なんだそう。

これがまた！
胡瓜だけでも味がしっかりしてるし、味噌だけつまんでも日本酒がススムし・・美味しい～～！
1月に仕込んでようやくできたお味噌なだけに、次郎さんの心も篭ってるから、余計にそう感じてしまう。


でも、きくちゃんにお願いして作ってもらうつまみも、本当に美味しいのだ。
　
まぐろの漬け　　　　　　　　　　　自家製ハム
どちらも、かなり完成度が高い！
ヅケは、すんごいもっちりしてて熟れた食感だし、自家製というハムも煮凝りみたいな味わいも。

　
クリームチーズ酒盗和え　　　　　豆腐もろみ漬け
ぐび飲みモード全開になってしまうおつまみたちと共に、色んな日本酒を開けていく。

　
白菊　純米むろか生原酒　は、冷たいので一口友達に頂いたのだけど、あま～い味わい。
花巴　有機米　山廃仕込み　は、少し温めてもらう。
みんなと　「もう少し温度上げたほうが美味しいかも？」　「いやいや、冷たいのも美味しいよ」
と、ワイワイ飲み方も遊んで。　


それに、せっかく大阪に来たのだから、普段は東京で飲めない大阪のお酒もチョイス。
天野酒　特別純米　無濾過　をお燗で。

ぬおー、超濃ゆい！！かなり濃ゆい！！
これはこれで良いのだけど、友達に　「ちょっと水で割ってみ？」
というアドバイスどおり、お猪口にほんの少し入れてみると・・・

わお！一気に味わいが優しく柔らかくなる～！！

酒蔵さんとしては「これがベストな状態のお酒だ」と出されてるから、
水を足して・・・なんて思われるかもしれないけど、
この暑さ、そして、もし体調が悪くても飲みたかった時、まった～り飲みたい時、なんて時には、
こういう水割り燗って、本当にカラダに優しく美味しいと思ったりする。


さて。
この辺りで、本日の真打登場！

冒頭で発覚した日本酒蔵の山野社長が、鞄から、自分の蔵のお土産酒を。
その銘柄は。

片野桜　。

ほんとに、どこが 「土建屋　山ちゃん」 なんですか～もう～～（笑）。←しつこい
写真のは 熟成無濾過原酒　平成9年　の造りなのだ！
きっと貴重なお酒だと思うのに・・・ありがとうございます！(>_<)

うあ～～、色もホントに良い熟成っぷり！
枯れた味わいのなかにも、カラメルのような甘さが。
これはもうデザートだぁ。

ワンクッション置いた後は、もちろんせっかくだから、お店の　片野桜　を、きくちゃんに出してもらう。。

山廃仕込純米酒　無濾過生原酒　を、温めてもらって。

話は　まき子の酒で書いていた仲志満での日記　で、また笑いが起きる。
ポイントは　本生シール　。

よく貼ってある本生シールの場所が、個人的に面白くてネタにしたのだけど、
「だって、このシール貼ろうと思たら、あそこしかないやないですか。」　と社長。

いやいやいやいや、けっこうウケましたよ（笑）。
（↓　その時の写真。）



そして。
山野社長！やっぱり本生シールは、この裏のど真ん中なんですね（笑）！！


と、そんなラベルでも盛り上がるけど、やっぱり飲んで美味しいのが一番印象的。
初めて仲志満で飲んだときも「大阪って他にもこんなお酒があったんだんだなぁ」って思ったけど、
どんどん美味しくなってる感じ。

社長にいろいろお話を聞いているから感情移入？！でも、それを差し引いても、
やっぱり「食べながら」でも、ちゃんと味わえる旨さがあって、美味しーい。


その後も、みんなでお話に大盛り上がり。
自分は、いつも飲んでる辺りのお燗オンパレードで。
　
鷹勇　に　扶桑鶴　。
ふあ～～、やっぱり、最後はこの辺りに落ち着いちゃうんだよなぁ。


みんなや、きくちゃんや、隣の東京から来てたお客さんなどなどの会話も楽しくて、
すっかりお尻から根っこが生えてしまう。
「あ～～、ずっと居たい～。二軒目なくてもいいや～～。」

でも、残念ながら “日本酒うさぎ”は17時～23時くらいまで なのだ。
え～ん（涙）。

「くらいまで」がポイントで。

というのも。
このお店の空間は、23時以降は　真夜中キッチン　うさぎ　というお店になるからなのだ。

きくちゃんに　「なんでお店の名前が“うさぎ”なんですか？」　と聞いたら、
この場所は、元々は周囲の飲食店をやっている人たちのための“真夜中キッチンうさぎ”があって、
23時の開店時間まで、きくちゃんが店舗を借りているんだそう。

「もともと“うさぎ”さんの場所を借りているからそのまま使ってるだけで、深い意味ないんです～（笑）」
ということみたい。

そんなワケで、でもダラダラと飲み続けて、お店を出たのはホントに23時間際。
だって、いつまでもみんなと飲んでいたかったから。


本当に楽しい時間を、ありがとうございました！



[日本酒　うさぎ]
大阪府大阪市中央区東心斎橋1-16-19 日宝周防町会館　１Ｆ
06-6244-8290
17:00～22:00(L.O21:30)
土曜・日曜・祝日定休
※「真夜中キッチンうさぎ」は　06-6241-9080　と、電話番号は違うみたいです。