水捌けが悪く、いつもの左折れ工事中散歩道はパスして、集落に向かう雑木のトンネル道へ。風景が広がるところが2カ所ばかりしかないというのが最大の欠点。でももうすぐエゴマの白い花がポタポタ落ちて、暗いトンネル道にエゴマの花の星空が出来ます。それが愉しみなのと、栴檀の花が咲くのも心待ちにしています。冬場はツグミの集まり場。「栴檀の実食堂」ともいえます。でもその手前に苗木から育てられているクヌギの木の所があり、その後ろが4～5本の梅の木。そして、いつのまにかグングン伸びてしまった桐の木があるのです。ふと足下を見ると薄紫のポテッとした桐の花が落ちているのです。そして上を見上げると、冬場の桐の木の枝振り不思議な透かし模様をつくりますが、それが萌えはじめたクシャクシャにまるめたハンカチような葉っぱと、ポッテリした桐の花のアンサンブルで、なにかインドかどこかの目玉グルグル、首カクカクと踊る民族舞踏のように見えたのです。そしてその踊り枝振りの中に、すっかり細くなったお月サンを見出し。「月の桐ダンス」となりました。「月の桐の花ダンス」としていたのですが、桐ダンスだとフッと気付いたしだいです。ヘタな掛け合わせですが「嬉し」の朝の１ページに。
