WIND BENEATH MY WINGS

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幾何級数的成長と「成長の限界」

2009-09-25 23:53:44 | 私らしく生きる。気づきと学び
これは、枝廣淳子氏の環境メールニュースに
書いてあったことです。
http://www.es-inc.jp/lib/archives/050621_223829.html
私自身「はっ」としたので、みなさんも「はっ」と
してくれるかもと思いました。

(環境メールニュースより)
「大部分の人々は、成長を「線形過程」
として考える傾向があります。
ある量が、一定期間に、一定量だけ増加している場合、
算術級数的に成長している」といいますが、
ある量が、一定期間に、その総量に対し、
一定の割合で増加する場合、
幾何級数的成長を示す」といいます。

***


そう、私自身「成長」というと、
子供の身長が伸びるみたいなかんじで
前者を思い浮かべます。
うちの息子の身長や体重は、そんな極端には増えない。
体重がどんどん増えて1トンになったり、
身長が100メートルにはならない。
増える量、伸びる量が、だいたい「一定量」だから。

しかし・・・。

(再び環境メールニュースより)

「人々は線形(算術級数的)成長であると考えがちだが、
世界人口や工業生産など、世界の多くのシステムは、
実は幾何級数的成長を遂げるものであり、
人々はその莫大な影響を認識できていない」
というメッセージが『成長の限界』に込められています。


***

そうなんです。
世界人口や工業生産、
金融および世界の他の多くのシステムは、
幾何級数的成長をする。

そして、幾何級数的増加は、
非常に急速に莫大な数を生み出す。

「リング」という小説を憶えているでしょうか?

「リング」の1では、
サダコは算術級数的に成長していました。
ビデオテープで人を呪い殺す程度でしたが、
それでも、十分怖かったです。

しかし「リング」の2と3(「らせん」と「ループ」)
では、サダコは幾何級数的成長をして、メディアを通したり
ウィルスになり、人類を滅亡させる勢いで、増えたのでした。

サダコがいっぱい!
あれは怖かったね、ホントに。

世界の他の多くのシステムは、幾何級数的成長をして
「サダコ化」する。
そりゃ、困るでしょ。
そのまま放置したら破滅してしまうよ。

だから「成長の限界」なんだと、
私は思うのです。

●枝廣淳子氏
「環境メールニュースより 幾何級数的成長」
(サダコは出てきません)
 
http://www.es-inc.jp/lib/archives/050621_223829.html

●成長の限界
(サダコは出てきません。念のため。)

成長の限界―ローマ・クラブ人類の危機レポート
ドネラ H.メドウズ
ダイヤモンド社

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成長の限界 人類の選択
デニス・メドウズ
ダイヤモンド社

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●こちらはサダコが出てきます。

リング (角川ホラー文庫)
鈴木 光司
角川書店

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25%削減という中期目標で日本が払う費用は?(安井至先生のコラム)

2009-09-25 07:36:17 | 環境全般
日経エコロミーに早速アップされた安井先生のコラム
4次元エコウォッチング(安井至)
25%削減という中期目標で日本が払う費用は?(09/09/25)
を読んで、いろいろわからなかったことがすっきりしました。
賢い人は素敵です。

それにしても、この先生は、どうしてこんなに
「タイミング良く」「みんなが知りたいことを教えてくれる」のかしら。
偉い先生なのに、(偉い先生だからこそ?)
お客様目線、読み手重視という姿勢がカッコいいと思います。

必ず全文読むことをお奨めしますが、
「25%削減の可能性と国際関係」について、
科学的なアプローチから詳しく書かれています。

題名の通り、日本が25%の削減を目指す場合の費用面の厳しさを
説明しています。でも、それは、「掴み」であり、
そののち、奥深い考察が読むことが出来ます。
(センセイ、上手いんですよね。こういうところが)