YUKARI note

大好きな建築をしながら過ごす日々

青森の旅 04。

2024-02-14 | 


ついにご対面!あおもり犬。

●作品について

2006年展示 サイズ:高さ8.5m・幅6.7m・奥行9m
青森県立美術館の近くには、縄文時代の集落の跡地「三内丸山遺跡」があります。そして、美術館は、その発掘現場から着想を得て設計されたそうです。

なので、このあおもり犬も「今まさに発掘の最中」というコンセプトのもと、地中に埋まっているのだそう。
なるほど…。

また、うつむいてどこか寂しげなその姿は、奈良さんの幼少期の犬にまつわる体験からのようです。

2024/01/18 11:34
あおもり犬の帽子はベレー帽でした





●感じたこと

確かにサイズの数字を知ると大きいけれども
そんなにも大きかったのかといった印象

すごく優しい雰囲気の作品だからだろうか
寂しそうな姿だからだろうか
白くて曲線だからだろうか

表情だけをみれば
寂しいという感情よりも

わかるよ仕方ないね
とすべてを理解した後の
穏やかな表情にも見えたのは
私のエゴイズムなのかもしれないなとも








《Midnight Tears》(2023) 240.5×220cm








《I Want to See the Bright Lights Tonight》(2017)220×195㎝















《台座としての「森の子」》










この《森の子》が展示されている八角堂は、美術館本館とは別棟になっていて、外へ出て、階段を下りたところにあります。



八角形の壁に囲まれたその中に、《森の子》は居ます。

私が行った時は、誰も居ないタイミングで、とても静かで、雪がとけ、そのしずくの音だけが聞こえていました。《森の子》に残る指や手の動いた跡が、すごく印象的でした。本当に、生み出された形なんだなと。



ふたりだけで居ると、私も黙ってしまいました。これからも、ずっとずっとここに居るのかと思うと、少し不思議な感じと、どこか安心できる気持ちがしました。

全部で200点ほどの作品が展示されているそうです。3時間以上美術館を堪能し、母と「さ!次は弘前城に行きますか!」と後にしました。

とてもとても素敵な美術館に、とてもとても素敵な作品でした。いろんな事を感じたり、考えたり、眺め楽しんだり、何もかも忘れて夢中にさせてくれるアートの懐の深さに救われ、心が少し雪の色に近づけたような気がしました。





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