私の経験では、たとえ100人が具合の悪そうなネコを目にして通り過ぎたとしても、101人目の誰かがネコを拾って動物病院に連れてきていました。そのネコが誰かの「物」だと一瞬思うかもしれませんが、助けるという行為が先に立つものなのです。
助けたくなるのは、ネコがカメラや自動車のような物ではないからだと思います。法的にはネコは「物」ですが、社会的には「生き物」なのです。
この生き物に対する考え方が、とても大切になります。その生き物をどう扱ったかが、その人の「品格」を物語ることになるからです。
・・・・・誰にも飼われていないネコを、社会がどう見るのか、大きな問題だと思っています。ネコ同様に人間には心がありますから、この問題には心で対処するしかありません。「もし自分がネコだったら」と思うだけでも解決の糸口になるのではないでしょうか。
この本に出会って良かった。
猫の食事が健康寿命を大きく左右させることや疾患について、わかりやすく説明されている。
自分自身の動物に対する向き合い方を改めて考えるきっかけになった。
しなくてもよい病気で猫が苦しまないように、多くの人に読んでほしい一冊だ。