ぼちぼち日記

シニアの暮らし方や思い、猫たちのことなどをマイペースで記録しています。

東京貧困女子 著者:中村淳彦

2023-11-05 20:28:28 | 
それまで経済的理由によって就学困難な学生に学資の貸与をしていた日本育英会に、政府が大きなテコ入れをしたのは2004年だ。日本育英会が廃止されて、独立行政法人日本学生支援機構に改編された。
ここから大学奨学金は変貌する。日本学生支援機構は財政投融資や民間資金を財源にして、奨学金制度を金融事業として展開した。年利は上限3%、奨学金とは名ばかりで利子で利益をあげる金融ビジネスとなった。・・・・・・・将来何の職業に就くか分からない、働くことすらわからない高校卒業前の低収入世帯と認められた未成年者に有利子のお金を貸しつけるのは、どう考えても無謀だ。救済制度も殆どなく、大学卒業後からはじまる月々の返済には容赦がない。3ヶ月間延滞したら民間の金融業と同じく、ブラックリストに登録されて、債権回収の専門会社からの取り立てがはじまる。奨学金の実態は学生ローンであり、支援や給付を想像させる聞こえのいい単語がビジネスに利用されたことになる。

もともと風俗嬢やAⅤ嬢の取材を記事にしていた著者だが、ある時期から、彼女たちの多くが貧困に苦しんでいることに気が付く。高学歴の女性も、元高官の妻までも貧困から風俗の仕事を選ぶという実態。それも珍しいものではなくなっているというのだ。
奨学金という借金を背負い返す当てもなくなっている人や、なかには親に搾取されて希望を失っている人も。
私自身も一馬力で経済力がなかったため、娘二人は奨学金を受けて大学を卒業した。
そんなこともあり他人事とは思えず、胸を痛めながら読んだ本だった。
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老年期に突入―⑤

2023-11-05 19:55:49 | 少しまじめな話


買い物の基準。
昔は
①見た目の良さ、品質
②金額
だったのが、
今は・・・
①軽さ
②金額
③見た目の良さ、品質
食器でも衣服でも、鞄でも、とにかく一番の基準は軽さ。

どんなに素敵なものでも、重ければパス。
つくづく歳をとったな、と実感する毎日。
(´Д`)

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