ぼちぼち日記

シニアの暮らし方や思い、猫たちのことなどをマイペースで記録しています。

老年の危機

2024-10-19 21:04:34 | 暮らし
今年は私にとって、5本の指の中に入るほど大きな人生の危機という気がしている。

まず、仕事。
定年退職後、これまでと異なる分野の仕事がしてみたくてチャレンジした再就職先だったが、3ヶ月経った今、ミスマッチだったことを痛感している。
予想外に肉体的にきつい。
これでは体が長持ちしないことに気づく。
(´Д`)
そして母の体調悪化。
辛く感じる仕事を終えてホッとする間もなく病院に行き、母の相手をしているので、夕食を作る気力がなく、今は毎日が惣菜やファストフード頼みだ。



今私はまさに老年の危機のただなかにいる。どれだけ元気を装ってみても明らかに老年。老年の私が無理をして働きながら更に高齢の親を一人で介護している現実。
それでは、もっと楽に働ける職があり、親の介護を一人で担わなくてもよければ、こんなに落ち込まなくても済むのか?
多分そうではない。

我が身に迫りつつある老いの現実を知ってしまったことこそが、今の精神的な落ち込みの最大の原因だと感じている。
遡れない、取り返せない時間に対しての未練というのではない。
終焉に向かっていく日々を生きていくことに対する重苦しさ。希望のなさ。

青年が中年となるときの危機感と、中年が老年になるときの危機感。似ているけれど、実はずいぶん違う。
私が感じる今の危機感は、うまく言葉に出来ないし誰とも共有はできないものだと心得てはいる。
自分で何とか折り合いをつけていかないといけないのだ。



このしんどさを乗り越えたら、もう悩みはなくなるだろうかと、ふと考える。
でも、人生の一番最後に、しかもさほど遠くない未来に、最大のイベントが控えていることに思いいたる。



今は後ろむきだけれど、元気を取り戻してそれすらも前向きに受け止められる日が訪れますように・・・。





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母のその後。

2024-10-19 20:26:29 | 家族
この10日あまりは怒涛の日々だった。
休みをもらい、小さな車で母を施設に迎えに行き、退去手続きや荷物の片づけ(その数日前は母の体調が悪く救急搬送に付き添うなどのアクシデントもあり連日市内から市外を往復)。
母をS病院に入院させてから、介護保険でお世話になったサービス事業所へのお礼や転出転入の役所関係の手続き。入院の準備や病院での話し合いなどなど・・・。


入院先のS病院緩和ケア病棟。
ここは何かと費用がかかることで知られているが、医療スタッフの対応が迅速で温かく、母が療養するにはとても良い場所だと判断した。
緩和ケアというと、癌患者などをイメージするが、母のような老衰の人も対象となることを知り、救われる思いだった。

母の部屋は、ナースステーションから近い個室をお願いした。
部屋からは遠く山が見え、ベランダには美しい花が植えられている。





最後の場所になるかもしれないのだから、出来るだけ快適な空間を整えてあげたい。
そのためには支払いが高くなっても仕方がないと覚悟を決めた。

食事は無理強いせず、好きなものを好きな時にとってもらいます、という看護師さんの言葉にも安心する。
そのおかげか、入院して以来、母は穏やかな表情だ。
食欲が出て、もう一度元気になるといいという思いと、これ以上無理やり長生きさせて本人は幸せなのかという思いが、交互に押し寄せてきて戸惑う。
いずれにしても人間の寿命。自然に任せて見守るほかないとは思う。


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