この作品あまりに暗い内容すぎてためらっていたが、観て良かった。
最後に希望の光があった。
子どもの虐待が一つの軸になっているが、タイトルにあるようにくずとしか言いようのない人間たちがこれでもかと登場し、虐待は連鎖する、という短絡的な感想では済まない世界が描かれている。
監督、脚本も手掛けている上西雄大さん。良い人物評価ばかりではないようだが、本物と勘違いするほど徹底した役者さんだった。
親から愛情を注がれず、むしろ日常的に暴力を振るわれ、何も学ばせてもらえなかった人間がどんな大人になるのか。
この人は視線や激しい言葉使い、態度ですべてを表現しきっていた。
凄い役者さんだと思う。
2022年の作品で国際的にも注目された映画だ。
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