まさおレポート

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走りのよい少女の記憶が

2021-06-28 | バリ島 人に歴史あり
東京五輪女子100メートル予選を観ていたらバリ滞在時に出会った姉妹のことを思い出した。中米のある国と日本人のハーフが予選に出場していた。20歳と紹介されていた。よく伸びたストライドで走ったが出場権は逃した。 あの子たちは今頃この出場者と似た年頃になっている。観ながらそんなことを思った。 アリーは姉で当時10歳、人懐こい性格でいつのまにか我が家に入り込んで娘と遊んでいる。プールの中で大人の男性に . . . 本文を読む

バリ島綺談「舞姫」を読む92歳 (フィクション)

2021-06-25 | バリ島 人に歴史あり
バリに6年滞在していたあるときレストランで朝食中に92歳の男性がプールのなかをゆっくりと歩いているのを眼にして興味を持った。プールから上りタオルで体をふいた後に朝食の席に着いた。   わたしも朝食で隣のテーブルに座るとこの老人は穏やかな目でこちらを見ている。隣の女性は60代か。後で知人から「愛人だよ」と教えられる。愛人を連れているのは別に秘密でもなんでもないらしい。 老 . . . 本文を読む

心は無性に漂泊の旅に 一枚の写真で逼塞状態を癒す

2021-06-05 | バリ島 人に歴史あり
コロナで逼塞状態にあり、心は無性に漂泊の旅に出たがっている。一枚の写真で追憶し、逼塞状態を癒してみました。 この写真はサヌールの海岸で撮った流木の写真で、どこから流れ着いたのかヤシの木のようです。 この流木はほどよい大きさで、長い漂流によって肌触りもなめらかです。この流木に腰かけてぼんやりと海を眺める。時おり人が通りかかるが気になるほどではありません。波の音とたまさかの話声のみで静寂を楽し . . . 本文を読む

30年以上前のバリ メモ

2020-10-03 | バリ島 人に歴史あり
注 以下は50%ノンフィクション50%フィクションです。 30年以上前の1989年、40歳のわたしは初めての転職を控え、長年の疲れをとるために一月にわたるヨーロッパの旅をした。ヨーロッパで毎日石の文化を見て歩き反対のものを求めていた。なにかで読みかじった知識をもとに残りの一月をバリで過ごすことに決めていて再度成田を立ってデンパサールに向かった。 機は夕方にバリ島に近づいた。きらきらと光る海に急 . . . 本文を読む

サヌールの記憶 初老の男と唱歌

2019-12-25 | バリ島 人に歴史あり
かつて古い歌謡曲を歌詞もメロディーも現代風にアレンジして聞かせるクラブが赤坂見附を降りて一つ木通りをサントリー美術館に向かう角にあった。階段で2階に上がりガラス窓のドアをあけると狭い部屋にグランドピアノが不釣り合いに置いてあり、店主がピアニストも兼ねていて、気が向けば自分で古い歌謡曲をジャズ風に歌う。古いと思っていた歌謡が彼の歌声で新鮮なポップスに変わる。 遠山がこの店を赤坂見附に開いて3年にな . . . 本文を読む

バリ島綺談 バリで出会った92歳と「舞姫」

2019-08-12 | バリ島 人に歴史あり
ある人が若い日のヨーロッパでの悲恋の思い出を語った。さながら森鴎外の「舞姫」に登場する太田豊太郎とエリスのようだと感想を述べたら、「そんな高尚なものではないですがね」とやや恥じらいを浮かべて謙遜した。   そんな話を聞いたせいで急に森鴎外の名作「舞姫」を読みたくなった。幸い青空文庫のなかに収録されている。いつものサヌール湾を望むレストランで一気に読んでしまった。おそらく40年ぶりの舞 . . . 本文を読む

海が黄金色に染まる頃この男のシルエットは見えなくなる

2019-01-17 | バリ島 人に歴史あり
毎夕カヌーで海に出る男がいた。年の頃は60前後、夕方5時過ぎに小型のカヌーを小脇に抱えてクタビーチに現れ、入念に準備運動を始める。30分もストレッチを行ったあとには賑わったビーチの人出も引き始める。それがカヌーにとっては都合が良い。 そろそろ日没に向かうこの時間帯にそろりと男は海に漕ぎいでる。私は幼い娘を遊ばせながらこの男がゆっくりと小さくなっていくのを眺める。そして海が黄金色に染まる頃この男の . . . 本文を読む

東南アジア女性家政婦への虐待や性的暴行

2018-11-05 | バリ島 人に歴史あり
「 家政婦は東南アジア女性が多いのですが、彼女たちへの虐待や性的暴行などが後を絶ちません」http://news.livedoor.com/article/detail/15547713/ 上記はサウジアラビアについての記事だがこれをみてにわかにバリでベビーシッタのシシから聞いた話を思い出した。既に10年前のことになるが印象が強かったために鮮明に記憶している。 シシにアラブ人の友人の話をしたこ . . . 本文を読む

4方のバリ訪問

2018-10-22 | バリ島 人に歴史あり
4方のバリ訪問 客人たち4方は6月21日に到着し、うち2方(八木さん、大串さん)は25日(正確には25時なので26日)に、残りの2方(藤井さん、土屋さん)は27日(同28日)の深夜便で帰国された。バリの時間感覚からすると極めてあわただしい旅にみえる。同じビラの友人、リカルド(スペイン人)にこの日程を説明すると両手を大袈裟に拡げる外人特有のジェスチャーで驚きと日本人のせっかちさを好意的に揶揄して見 . . . 本文を読む

バリ島で出会った人たち

2018-06-03 | バリ島 人に歴史あり
バリ島で出会った人たちには勤め人としての経験ではとても巡り会えない、平凡な人生とはいえない人も多くいた。かつて観た映画で、名声を馳せた音楽家が集まる養老院風の豪華マンションでのさまざまな人生模様を描いたものがあったが滞在したサヌールの周りにも名声を馳せた音楽家ではないがこの映画と似たような人生体験をもった人々がいた。 バリで出会った人々も10数年を経て懐かしく感じるようになってきた、生な出会いか . . . 本文を読む

バリ島綺談 着服と不倫の罪の軽重

2018-05-17 | バリ島 人に歴史あり
バリのビラ滞在で夕方のプールは一日で最大の楽しい時間と言って良い。凝った筋肉をゆっくりと泳ぐことでほぐし、ゆっくりと歩きながら同じ頃にやってくる知り合いたちとよもやま話をする。あるとき泳いでいると久しぶりに国から戻ってきたドイツ人と顔を合わせた。 このドイツ人はバリでそれほど褒められた生活をおくっているわけではない、夜な夜なナイトクラブに繰り出して女を漁りに行く、ビラには常にジャワから来ているテ . . . 本文を読む

バリ島綺談 カリマンタン籠バッグ屋の親父とダヤック 1

2018-05-11 | バリ島 人に歴史あり
サヌールでは毎日のようにベビーカー、ブガブーに一歳の娘を乗せてビーチに出かけた、朝に夕と行くこともある。ビーチまでの道沿いに土産物屋が立ち並んだ通りがあり、その中にカリマンタンから運んできた植物で編んだバッグを商う店があった。 いつもランニングシャツでバッグづくりに精をだす勤勉な親父で私は「カリマンタン親父」と呼んでいた。バリ人の年齢はわかりにくいが息子がウダヤナ大学の4年だというから40代 . . . 本文を読む

バリ島綺談 カリマンタン籠バッグ屋の親父とダヤック 2

2018-05-11 | バリ島 人に歴史あり
親父はレヤックを見たという。夜中の一時にショップからウブドに向かう途中に巨大な黒い犬が現れたという。毛穴が総毛だったそうだ。すぐにブラックマジックだと感じたという。別の場所では巨大な蛇のレヤックを見たという。バリ人の遺伝子に潜むなにものかの作用かあるいは集団催眠に近いものを子供の時から植えつけられるのか。店先にいた近所のビラの門番ワヤンも話に加わる。 ワヤンは出身地のシンガラジャで一度見たと云う . . . 本文を読む

バリのランダムなメモ

2018-05-08 | バリ島 人に歴史あり
インドネシアでは法律で四人まで妻を持つことが認められている。第一婦人の許しがあって第二婦人を、第三、第四となれば、許しの数が増える。うまく妻を管理できていないと第一婦人が第二婦人の家に押しかけ刃傷沙汰となる場合もある。 携帯電話の電源切って。いくら居留守をつかっても、ドアの外から携帯鳴らせばばれる。 琵琶湖の名産、鮒寿しくさや シュールストレミングほどではない。なれ寿しの一種で、中国・雲南省か . . . 本文を読む

バリで逢った100の人生 100の話

2018-05-07 | バリ島 人に歴史あり
バリで出会った人たちには平凡な人生ではない人も多くいた。音楽家が集まるマンションの映画が合ったが、そこにはさまざまな体験を経ての出会いが織りなす人生模様が描かれていた。 バリで出会った人々も10年を経て懐かしく感じるようになってきた、こうなったら書き頃なのだろう、迷惑がかからないようにデフォルメしてフィクションの形で書き留めておきたい。 1.妻子と別れて、あるいは捨ててやってきた男たちも多くい . . . 本文を読む